Scar, Curse, Perdition
06/??/2004 補遺:XXXX-2
SCP-XXXX-1の再構築施術記録
08/??/2002 再構築施術9-[ 削除済み ]
SCP-****から採取した素材:
脳脊髄液(合計370ml)
施術者:
主任研究員S
所感:
頭頸部の再建準備の為採取。
採取開始直後から脈絡叢の脈絡上皮細胞の異常な運動が観測され、採取されたものと同量の脳脊髄液の即時生産が確認された。
また、通常のTRPV-4-アノクタミン1相互作用をはるかに上回るクロライド流出の発生が観察され、TRPV-4を著しく活性させる未知の物質の存在する可能性が示唆された。
01/??/2003 再構築施術21-[ 削除済み ]
SCP-****から採取した素材:
内側側副靭帯及び後十字靭帯の一部
施術者:
主任研究員S
所感:
SCP-XXXXの大腿部と下腿部の接続に伴う靭帯縫合・再建手術を実施。驚異的な再生力により、縫合部は即座に癒合した。
SCP-XXXX-1 は遷延性意識障害の状態にあり、自発的な意思からの歩行は不可能であることから、SCP-****による歩行補助のもと、歩行試験を実施。
通常靱帯の損傷に伴う安定性の喪失などは見られず、可動域等に異常の所見は認められない。
03/??/2003 再構築施術34-[ 削除済み ]
SCP-****から採取した素材:
骨髄液(骨髄間葉系幹細胞)
→採取せず
施術者:
客員研究員W博士→主任研究員D
所感:
SCP-XXXX-1の損傷した脊髄の修復に骨髄間葉系幹細胞の経静脈的投与治療を採用。
SCP-XXXX-1より骨髄液を採取しようと試みるも、脊柱の破損が著しいため断念。
SCP-XXXX-1 と同一のDNA塩基配列を保持するSCP-****の骨髄液で代用することとした。
骨髄液の採取方法については[ 削除済み ]。
施術者を客員研究員W博士より主任研究員D博士に変更。
骨髄液の採取は無期限の延期とした。
殴り書きされたメモ:
W、あの野郎!
遂にやりやがった!
骨髄液を採取するのに必要な措置だと?
骨髄穿刺で済むことを、切開した背部から胸椎引摺り出してやる馬鹿がどこにいる?
あいつはただ、半魔をモルモットにしてメンゲレを気取りたいだけのサド野郎だ!
我々の使命は確保・収容・保護だ、クソッタレ!
椎体や脊髄だけじゃない、他にも皮膚も明らかに異常な量を切除されて…何が目的だ?
可能な限りの再建はしたが、完全な再生の目処は不明だ、畜生。
備考1:
この施術でSCP-****が昏睡状態となった際、SCP-XXXX-1は異常な興奮状態に陥りました。
SCP-****のカウンセリングを担当していたセラピストCの進言により、SCP-XXXX-1をSCP****の治療用セルへ収容したところ、SCP-XXXX-1は一定の鎮静状態へ移行しました。
SCP-XXXX-1の異変は、SCP-****の異常が原因と考えられていますが、SCP-XXXX-1がSCP-****の異常をどのように覚知したかはわかっていません。
備考2:
承認された術式以外の手段を用い、意図的なSCP-****の損壊を試みた客員研究員W博士は、セキュリティクリアランスレベルを1に引き下げられました。
サイト管理者の承認が下り次第、クラスCの記憶処理を実施します。
