Scar, Curse, Perdition
宇宙-234における財団からの情報提供依頼について
日付:2003
宇宙-234の財団よりSCP-2207の実験記録に係る情報提供依頼がありました。
詳細は以下の通りです。
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【情報提供依頼書】
日付:
??/??/2003
依頼者:
[編集済み]財団
(担当:[編集済み]課 リカルド・アリソン・デ・アウグス主任事務官)
依頼の区分:
□閲覧
□視聴
◼︎写しの交付
閲覧又は提供を依頼する記録の名称及び内容:
貴財団が記録した、宇宙-61におけるαと呼称されるアノマリー(貴団体収容のSCP-XXXXの同位体)に関する一切の記録。
特に下記に関するものについては、閲覧による情報提供を先行して願いたい。
(1)汚染物質の組成分析結果がわかる資料
(2)汚染物質による人体への影響がわかる資料
(3)汚染源の特定に関する資料
提供形式:
電子(映像…MPEG-2方式、画像…JPEG方式)及び紙媒体
提供方法:
[削除済み]
なお、資料の閲覧については、当該依頼書を持参した当財団代理人によって行うこととしたい。
詳細は別添『副申書』参照
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【委任状】
日付:
??/??/2003
委任者:
[編集済み]財団
受任者:
ダンテ・■■■■
??/??/2003付で、上記の者を当財団の代理人と定め、宇宙-61におけるαと呼称されるアノマリー(貴団体収容のSCP-XXXXの同位体)に関する記録の授受に関する権限を委任します。
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【副申書】
日付:
??/??/2003
副申者:
[編集済み]財団
代理人ダンテ・■■■■(以下当代理人)は、当財団が存在する宇宙(貴財団での識別名称:宇宙-234)において、主として悪魔と呼ばれる異常実体の討伐を業とする人物です。
当代理人は宇宙-234における、貴財団が収容する人型実体・SCP-****の同位体であり、半魔と呼ばれるアノマリーです。
本来は当財団の確保・収容・保護の対象となりますが、宇宙-234のデュマーリ島で発生したXK-クラスシナリオの阻止に大きく寄与したことから、当財団と協定を締結した上で、限定的な収容解除措置を取っています。
現在当代理人は、当財団が収容するSCP-////(通称:獣の首)の異常反応の原因の一環として、宇宙-61のαについての調査を進めています。
当代理人はこれまでに、当財団のSCPの確保・収容・保護に対し誠実に貢献し、良好な信頼関係を構築しています。
また、当代理人の頸部には、行動の適正管理を担保するための小型爆破装置が装着されており、不適切な行動が確認された場合、装置内部のアンチデーモンワクチンが投与され、直ちに終了措置が取られます。
この装置の操作端末及びパスコードは、当代理人が貴財団管理下での調査を行う期間、当財団より提供することを約します。
以上により、当団体は当代理人について、迅速かつ適切な便宜を図ることを要請します。
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レッドグレイブ市における土壌及び大気汚染物質の分析結果について
(1)本分析の目的について
04/0?/1984から06/0?/1984にかけて発生したインシデント(アメリカ合衆国■■■■■州及び■■■■■■■■州における人型実体による大規模破壊及び広域汚染の発生)において、レッドグレイブ市の行政区域のおよそ81%等を汚染した物質について分析し、その結果を以て除染方法に寄与する。
(2)測定及び分析方法について
・親水性相互作用液体クロマトグラフ-MS/MS
・定量的RT-PCR解析
・マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析法
ほか
(3)検出された物質等
検出された物質および非物質は以下の通り。
【化学物質】
・アンモニア
・硫化水素
・不揮発性アミン類
インドール
ヒスタミン
フェネルチアミン
チラミン
カダベリン ほか
【細菌類】
黄色ブドウ球菌
ボツリヌス菌
セレウス菌
破傷風菌
大腸菌 ほか
【真菌類】
アスペルギルス属
ペニシリウム属
スケドスポリウム属 ほか
(4)所見
分析結果から、当該汚染物質には複数のヒト死体が腐敗・分解した際に発生する液化組織との類似点が確認されるとともに、未知の非物質的汚染源が観測された。
この汚染物質は接触感染や空気感染以外の観測不能な感染経路を持つことが示唆されており、感染した人間はめまいや頭痛といった初期症状が発症した後、概ね一週間をかけて全身組織の腐敗・融解が進行し、多臓器不全によって死亡する。(詳細は「資料α-262-①:レッドグレイブ総合病院カルテ群」参照)
この病変の原因については、その異常な速度での進行や一般に知られる疾病と大きく剥離した症状から、菌やウィルスによる影響は限定的で、主として非物質的非物質的汚染源による効果が大きいとの仮説が立てられている。
汚染区域の除染方法について、熱処理及び薬品を用いた殺菌処理のほか、ポリイオンコンプレックスを固定化剤として用いる土壌表層の汚染物質除去が一定の効果を示すと考えられるが、これはあくまで物質的な汚染物質の除去に留まり、非物質的汚染源の排除には至らない可能性が高い。
また、非物質的汚染源汚染源について、放射性物質における半減期に相当する期間があるか判明しておらず、汚染区域の清浄化の見通しを立てることは、現時点では困難である。
********************
汚染源の特定について
調査α-029
調査概要:
04/0?/1984から06/0?/1984にかけて発生したインシデント(アメリカ合衆国■■■■■州及び■■■■■■■■州における人型実体による大規模破壊及び広域汚染の発生)発生期間に記録されたαに関する全ての文章・音声・映像データの収集及び内容の分析し、汚染源の特定を行いました。
なお、特記事項がない限り、これらの記録は原則宇宙-61のものであることに留意してください。
主要な記録の抜粋
(1)
日付:
11/??/1982
表題:
SCP-2207(時空切断ナイフ)の実験#:54 映像記録
概要:
基軸宇宙の財団による宇宙-61の探索記録。
αの外型が現在の魔人形態へ変容したインシデントが確認できます。
Ωについては、このインシデントの際α背部の腫瘍状組織へと取り込まれたため、以降直接視認された記録はありません。
(5)
日付:
08/??/1983
表題:
アメリカ空軍による報告書([編集済み])
概要:
アメリカ空軍により、初めて変異後のαが未確認飛行現象として確知れた際の文書記録。
αは■■■■■州[削除済み]の上空39,000フィートを浮遊しているところを哨戒飛行中のE-3早期警戒管制機によって発見されました。
この哨戒飛行は、局地的に発生した暴風雨を伴う異常気象と思われる現象によるスクランブルによるものです。
極小規模な暴風雨は低頻度ではあるものの、断続的かつ不規則に発生し、その中心で発見時αは目立った反応を示さず、異常も報告されていません。
この時のαは、時速1.2マイルの速度で南下していることのみが確認されています。
(109)
日付:
11/??/1983
表題:
アメイジング・フェイト・マガジン12月号掲載記事
概要:
オカルト系雑誌アメイジング・フェイト・マガジンに掲載された、αが起源と思われる都市伝説に関する記事。
主に小学生から中学生の間で、浮遊する黒と青の悪魔についての噂が広がっているとの記載があります。
記事内ではこの悪魔は『暗雲を引き連れ、安息の地を求めて彷徨う亡霊』として描かれ、直接的な攻撃性や加害行為などについての言及は認められません。
(327)
日付:
01/??/1984
表題:
アメリカ軍特殊部隊[編集済み]によって行われた『光の埋葬作戦(Operation Bury the Light)』に関する作戦計画書及び作戦任務報告書
概要:
[編集済み]
(476)
日付:
01/??/1984
表題:
アメリカ合衆国よる国家非常事態宣言書
概要:
アメリカ合衆国大統領■■■■・■■■■によって宣言された非常事態宣言。
アメリカ軍によるα狙撃直後より、相当規模の不規則な暴風雨の発生及び未知の感染症によるパンデミックが発生したことを受けて発令されました。
この時点でαは上空12,000フィートまで降下。
接近する試みは、0.8マイルを超えた場合未知の手法による斬撃が発生することから、成功しないことが確認されています。
加えてアメリカ軍内でαの焼却処分も検討されていたが、狙撃や空爆といった遠距離攻撃を試みる場合、青く発光する高エネルギー体の剣により迎撃されることから、成功には至っていないことが後に明らかとなりました。
以降、アメリカ合衆国政府は財団と連携し、αの確保・収容・保護を目的とした行動を開始しました。
(871)
日付:
01/??/1984から06/??/1984
表題:
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)による超過死亡者数データ
概要:
CDCがFarringtonアルゴリズムを用いた■■■■■州及び■■■■■■■■州における超過死亡者数のデータ群。
『光の埋葬作戦』直後より、有意な超過死亡者の増加が認められました。
この数値は未知の感染症(症状等は『(2967)資料α-262-①:レッドグレイブ総合病院カルテ群』参照)の報告数と正の相関関係にあることから、初期よりαの異変と未知の感染症の関係が疑われました。
同時期より、財団の緊急時脅威戦術対応機構(ETTRA)による対応が開始されました。
(1663)
日付:
04/??/1984
表題:
中央情報局(CIA)特殊作戦センター(SAC)による長距離撮影画像
概要:
αが■■■■■■■■州に上陸した際に撮影された映像。
α背部の腫瘍状銃創(射入口、盲管射創)から液状物質が流出していることが確認されました。
この銃創は01/??/1984、アメリカ軍特殊部隊[編集済み]が行った『光の埋葬作戦』にて、同部隊がαを狙撃した際にできたものです。
この銃創が治癒する傾向は見られず、汚染物質の流出量は01/??/1984に最初に確認されて以降、変化は見られません。
CDCによる感染者追跡調査及びアメリカ海兵隊化学生物事態対処部隊(CBIRF)による現地調査から、同組織から発生する滲出液がαの移動と共に拡散されることが汚染地域の拡大の原因となっていることが発覚。
なお、前々月に実施されたレッドグレイブ市における土壌及び大気汚染物質の分析で確認された組成内容より、当該汚染物質はα背部の腫瘍状組織内で腐敗したΩが発生源として有力視されています。
(2614)
日付:
06/??/1984
表題:レッドグレイブ市[削除済み]における映像記録α-m-471
概要:
αがレッドグレイブ市郊外の廃墟へと侵入した際の映像記録。
αは敗血性ショックに酷似した症状を見せており、幻視や幻聴を伴う幻覚妄想状態にあると考えられる行動をとっています。
症状は深刻で、譫言を発している様子が複数の映像記録に見られました。
これは腫瘍状組織内部の腐敗したΩの組織によって引き起こされている可能性があるが、これを証明する確固たる根拠は現時点ではありません。
補足:
Ωの実体をヒト死体と同一であると仮定し、W.M.ヴァスの式等に基づき算出した死後経過日数を考慮すると、Ωの生命活動が停止したと思われる時期は??/??/1982(SCP-2207(時空切断ナイフ)の実験#54の時期の数日前)前後と想定されます。
********************
資料α-262-①:レッドグレイブ総合病院カルテ群
患者:
20歳代、男性、生来健康
海外渡航歴:
あり(10歳代後半時、メキシコ・コスタリカ・日本)
既往歴:
心的外傷後ストレス障害
職業:
公務員(警察官)、レッドグレイブ市における特殊作戦に従事
来院時:
意識清明、意識レベル評価GCS16、血圧112/89 mmHg、体温36.4℃、急性期DICスコア4点、Coombs試験等問題ある所見内なし。
レベル5の個人用保護具にて対応。
来院後経過:
来院から12時間後、徐々に呂律障害や幻覚・幻聴を発症。
16時間後、意識レベル評価GCS14、体温は37.7℃まで上昇。
腹部に膨張を認めたため、腹部造影エコー、CT、血液検査等を実施、壊血性大腸炎と診断した。
(中略)
75時間後、白血球数450/μl、赤血球310万/μlに減少。
瞳孔径左2mm・右4mm、対光反射両側迅速。
胃の噴門部に出血を確認。
左腕全体に熱傷に酷似した病変が拡大。
排血性ショック様の症状が発現したため、カルバペネム、バンコマイシン、ノルエピネフリンの投与を開始。
体温は38.5℃に上昇。
(中略)
118時間後、白血球数340/μl、赤血球290万/μlに減少。
肺水腫の症状が確認されたため、鼻及び口を密閉、肺へ加圧し酸素吸入を開始。
左腕に引き続き左脚壊死のため切断。
小腸、下顎、右手拇指にも壊死の発現を確認。
(中略)
153時間後、意識レベル評価GCS3、完全に意識を喪失。
全身に壊死が拡大。
複数箇所に腐敗溶解が見られる。
医学的には生命維持が不可能なレベルに達しているが、患者の心拍及び呼吸、脳の反射機能は停止していない。
治療は中断、緩和ケアへ移行。
また、切除後の部位ついて、病理標本としてホルマリン固定措置を実施したにも関わらず、腐敗が進行しているとの報告あり。
(中略)
181時間後、心停止、呼吸停止、瞳孔散大・対光反射の消失を確認。
死亡宣告。
備考:
鼻及び口の密閉前、最後に患者が発話した際の音声記録は内容は以下の通り。
絶望だ……これは、彼の……あの子の、絶望だ……
あ、の子、の、絶望が……街を、人々……を……蝕んでる……
みえ、る……き、こえ……わ、わかる、んだ……
ぜ、つぼう……が……あたま……に……
ぼくら、は、なにも……できない……
あのこに、は……もう、おと、と……は……いない……
て……おくれ……な……だ……
あ……ソフィ……どうか、きみ、だけ、で、も……にげ……
********************
映像記録:α-m-471
発生日時:
06/??/1984 13:21
(基軸宇宙08/??/2003 14:28 UTC)
撮影場所:
宇宙-61
アメリカ合衆国■■■■■■■■州レッドグレイブ市[削除済み]
報告担当官:
ジェームズ・フィッツジェラルド博士
記録内容:
【記録開始】
画面全体に白いノイズが走っている。(注意1)
カントリーハウス調の建築の焼け跡と思しき廃墟が映った後、画面右側よりαが現れる。
αの形状は、背部の腫瘍状組織を除きSCP-2207(時空切断ナイフ)の実験#:54 映像記録時と大きく変化なし。
表皮の青色に発光する[削除済み]状の紋様は、当初よりも歪んでおり、推定光量も150lm前後まで低下している。
背部の腫瘍状組織は発生当初直径30インチ程度だったものが、50〜55インチ強まで肥大化し、不規則な蠢動が確認できる。
『……だ……い、ま……』
αの発話あり。
人工声帯を用いた音声と、10歳程度の子供の声が重なったような音声。
音圧レベルはごく弱い。
αは焼け焦げた花壇に自生する、樹高約6フィートの黒色の木へ接近する。(注意2)
『……ン、テ……みろ、よ……りん……ご……だ……』
αは樹の枝に成っている、黒い網目状の果皮を持つ暗赤色の果実(形状はりんごに酷似)へと触れる。
以降、画像データの破損。
以下音声記録のみ。
『……りん、ご……ち、い……さ……な……』
『な……ダ……テ……もっと……うれ、たら……ママ……に……パイを、や、いて……もらお……』
『き、と……おい……し……』
『パパも、よ……んで……』
『……だか……ら……』
『はや……く……おき…………』
『……ダン……テ…………』
【記録終了】
注意1:
魔力と呼ばれる高エネルギー粒子が、カメラのイメージセンサーに接触・乱反射するために発生するノイズ。
この影響から、記録途中で撮影機材は録画不能となりました。
注意2:
06/??/1983に同地に突如として発生した樹状実体です。
発生当初は白色の樹皮でしたが、09/??/1983頃より徐々に変化し、06/??/1984には完全に黒色となったことが確認されています。
日付:2003
宇宙-234の財団よりSCP-2207の実験記録に係る情報提供依頼がありました。
詳細は以下の通りです。
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【情報提供依頼書】
日付:
??/??/2003
依頼者:
[編集済み]財団
(担当:[編集済み]課 リカルド・アリソン・デ・アウグス主任事務官)
依頼の区分:
□閲覧
□視聴
◼︎写しの交付
閲覧又は提供を依頼する記録の名称及び内容:
貴財団が記録した、宇宙-61におけるαと呼称されるアノマリー(貴団体収容のSCP-XXXXの同位体)に関する一切の記録。
特に下記に関するものについては、閲覧による情報提供を先行して願いたい。
(1)汚染物質の組成分析結果がわかる資料
(2)汚染物質による人体への影響がわかる資料
(3)汚染源の特定に関する資料
提供形式:
電子(映像…MPEG-2方式、画像…JPEG方式)及び紙媒体
提供方法:
[削除済み]
なお、資料の閲覧については、当該依頼書を持参した当財団代理人によって行うこととしたい。
詳細は別添『副申書』参照
—————————————————————
【委任状】
日付:
??/??/2003
委任者:
[編集済み]財団
受任者:
ダンテ・■■■■
??/??/2003付で、上記の者を当財団の代理人と定め、宇宙-61におけるαと呼称されるアノマリー(貴団体収容のSCP-XXXXの同位体)に関する記録の授受に関する権限を委任します。
————————————————————
【副申書】
日付:
??/??/2003
副申者:
[編集済み]財団
代理人ダンテ・■■■■(以下当代理人)は、当財団が存在する宇宙(貴財団での識別名称:宇宙-234)において、主として悪魔と呼ばれる異常実体の討伐を業とする人物です。
当代理人は宇宙-234における、貴財団が収容する人型実体・SCP-****の同位体であり、半魔と呼ばれるアノマリーです。
本来は当財団の確保・収容・保護の対象となりますが、宇宙-234のデュマーリ島で発生したXK-クラスシナリオの阻止に大きく寄与したことから、当財団と協定を締結した上で、限定的な収容解除措置を取っています。
現在当代理人は、当財団が収容するSCP-////(通称:獣の首)の異常反応の原因の一環として、宇宙-61のαについての調査を進めています。
当代理人はこれまでに、当財団のSCPの確保・収容・保護に対し誠実に貢献し、良好な信頼関係を構築しています。
また、当代理人の頸部には、行動の適正管理を担保するための小型爆破装置が装着されており、不適切な行動が確認された場合、装置内部のアンチデーモンワクチンが投与され、直ちに終了措置が取られます。
この装置の操作端末及びパスコードは、当代理人が貴財団管理下での調査を行う期間、当財団より提供することを約します。
以上により、当団体は当代理人について、迅速かつ適切な便宜を図ることを要請します。
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レッドグレイブ市における土壌及び大気汚染物質の分析結果について
(1)本分析の目的について
04/0?/1984から06/0?/1984にかけて発生したインシデント(アメリカ合衆国■■■■■州及び■■■■■■■■州における人型実体による大規模破壊及び広域汚染の発生)において、レッドグレイブ市の行政区域のおよそ81%等を汚染した物質について分析し、その結果を以て除染方法に寄与する。
(2)測定及び分析方法について
・親水性相互作用液体クロマトグラフ-MS/MS
・定量的RT-PCR解析
・マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析法
ほか
(3)検出された物質等
検出された物質および非物質は以下の通り。
【化学物質】
・アンモニア
・硫化水素
・不揮発性アミン類
インドール
ヒスタミン
フェネルチアミン
チラミン
カダベリン ほか
【細菌類】
黄色ブドウ球菌
ボツリヌス菌
セレウス菌
破傷風菌
大腸菌 ほか
【真菌類】
アスペルギルス属
ペニシリウム属
スケドスポリウム属 ほか
(4)所見
分析結果から、当該汚染物質には複数のヒト死体が腐敗・分解した際に発生する液化組織との類似点が確認されるとともに、未知の非物質的汚染源が観測された。
この汚染物質は接触感染や空気感染以外の観測不能な感染経路を持つことが示唆されており、感染した人間はめまいや頭痛といった初期症状が発症した後、概ね一週間をかけて全身組織の腐敗・融解が進行し、多臓器不全によって死亡する。(詳細は「資料α-262-①:レッドグレイブ総合病院カルテ群」参照)
この病変の原因については、その異常な速度での進行や一般に知られる疾病と大きく剥離した症状から、菌やウィルスによる影響は限定的で、主として非物質的非物質的汚染源による効果が大きいとの仮説が立てられている。
汚染区域の除染方法について、熱処理及び薬品を用いた殺菌処理のほか、ポリイオンコンプレックスを固定化剤として用いる土壌表層の汚染物質除去が一定の効果を示すと考えられるが、これはあくまで物質的な汚染物質の除去に留まり、非物質的汚染源の排除には至らない可能性が高い。
また、非物質的汚染源汚染源について、放射性物質における半減期に相当する期間があるか判明しておらず、汚染区域の清浄化の見通しを立てることは、現時点では困難である。
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汚染源の特定について
調査α-029
調査概要:
04/0?/1984から06/0?/1984にかけて発生したインシデント(アメリカ合衆国■■■■■州及び■■■■■■■■州における人型実体による大規模破壊及び広域汚染の発生)発生期間に記録されたαに関する全ての文章・音声・映像データの収集及び内容の分析し、汚染源の特定を行いました。
なお、特記事項がない限り、これらの記録は原則宇宙-61のものであることに留意してください。
主要な記録の抜粋
(1)
日付:
11/??/1982
表題:
SCP-2207(時空切断ナイフ)の実験#:54 映像記録
概要:
基軸宇宙の財団による宇宙-61の探索記録。
αの外型が現在の魔人形態へ変容したインシデントが確認できます。
Ωについては、このインシデントの際α背部の腫瘍状組織へと取り込まれたため、以降直接視認された記録はありません。
(5)
日付:
08/??/1983
表題:
アメリカ空軍による報告書([編集済み])
概要:
アメリカ空軍により、初めて変異後のαが未確認飛行現象として確知れた際の文書記録。
αは■■■■■州[削除済み]の上空39,000フィートを浮遊しているところを哨戒飛行中のE-3早期警戒管制機によって発見されました。
この哨戒飛行は、局地的に発生した暴風雨を伴う異常気象と思われる現象によるスクランブルによるものです。
極小規模な暴風雨は低頻度ではあるものの、断続的かつ不規則に発生し、その中心で発見時αは目立った反応を示さず、異常も報告されていません。
この時のαは、時速1.2マイルの速度で南下していることのみが確認されています。
(109)
日付:
11/??/1983
表題:
アメイジング・フェイト・マガジン12月号掲載記事
概要:
オカルト系雑誌アメイジング・フェイト・マガジンに掲載された、αが起源と思われる都市伝説に関する記事。
主に小学生から中学生の間で、浮遊する黒と青の悪魔についての噂が広がっているとの記載があります。
記事内ではこの悪魔は『暗雲を引き連れ、安息の地を求めて彷徨う亡霊』として描かれ、直接的な攻撃性や加害行為などについての言及は認められません。
(327)
日付:
01/??/1984
表題:
アメリカ軍特殊部隊[編集済み]によって行われた『光の埋葬作戦(Operation Bury the Light)』に関する作戦計画書及び作戦任務報告書
概要:
[編集済み]
(476)
日付:
01/??/1984
表題:
アメリカ合衆国よる国家非常事態宣言書
概要:
アメリカ合衆国大統領■■■■・■■■■によって宣言された非常事態宣言。
アメリカ軍によるα狙撃直後より、相当規模の不規則な暴風雨の発生及び未知の感染症によるパンデミックが発生したことを受けて発令されました。
この時点でαは上空12,000フィートまで降下。
接近する試みは、0.8マイルを超えた場合未知の手法による斬撃が発生することから、成功しないことが確認されています。
加えてアメリカ軍内でαの焼却処分も検討されていたが、狙撃や空爆といった遠距離攻撃を試みる場合、青く発光する高エネルギー体の剣により迎撃されることから、成功には至っていないことが後に明らかとなりました。
以降、アメリカ合衆国政府は財団と連携し、αの確保・収容・保護を目的とした行動を開始しました。
(871)
日付:
01/??/1984から06/??/1984
表題:
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)による超過死亡者数データ
概要:
CDCがFarringtonアルゴリズムを用いた■■■■■州及び■■■■■■■■州における超過死亡者数のデータ群。
『光の埋葬作戦』直後より、有意な超過死亡者の増加が認められました。
この数値は未知の感染症(症状等は『(2967)資料α-262-①:レッドグレイブ総合病院カルテ群』参照)の報告数と正の相関関係にあることから、初期よりαの異変と未知の感染症の関係が疑われました。
同時期より、財団の緊急時脅威戦術対応機構(ETTRA)による対応が開始されました。
(1663)
日付:
04/??/1984
表題:
中央情報局(CIA)特殊作戦センター(SAC)による長距離撮影画像
概要:
αが■■■■■■■■州に上陸した際に撮影された映像。
α背部の腫瘍状銃創(射入口、盲管射創)から液状物質が流出していることが確認されました。
この銃創は01/??/1984、アメリカ軍特殊部隊[編集済み]が行った『光の埋葬作戦』にて、同部隊がαを狙撃した際にできたものです。
この銃創が治癒する傾向は見られず、汚染物質の流出量は01/??/1984に最初に確認されて以降、変化は見られません。
CDCによる感染者追跡調査及びアメリカ海兵隊化学生物事態対処部隊(CBIRF)による現地調査から、同組織から発生する滲出液がαの移動と共に拡散されることが汚染地域の拡大の原因となっていることが発覚。
なお、前々月に実施されたレッドグレイブ市における土壌及び大気汚染物質の分析で確認された組成内容より、当該汚染物質はα背部の腫瘍状組織内で腐敗したΩが発生源として有力視されています。
(2614)
日付:
06/??/1984
表題:レッドグレイブ市[削除済み]における映像記録α-m-471
概要:
αがレッドグレイブ市郊外の廃墟へと侵入した際の映像記録。
αは敗血性ショックに酷似した症状を見せており、幻視や幻聴を伴う幻覚妄想状態にあると考えられる行動をとっています。
症状は深刻で、譫言を発している様子が複数の映像記録に見られました。
これは腫瘍状組織内部の腐敗したΩの組織によって引き起こされている可能性があるが、これを証明する確固たる根拠は現時点ではありません。
補足:
Ωの実体をヒト死体と同一であると仮定し、W.M.ヴァスの式等に基づき算出した死後経過日数を考慮すると、Ωの生命活動が停止したと思われる時期は??/??/1982(SCP-2207(時空切断ナイフ)の実験#54の時期の数日前)前後と想定されます。
********************
資料α-262-①:レッドグレイブ総合病院カルテ群
患者:
20歳代、男性、生来健康
海外渡航歴:
あり(10歳代後半時、メキシコ・コスタリカ・日本)
既往歴:
心的外傷後ストレス障害
職業:
公務員(警察官)、レッドグレイブ市における特殊作戦に従事
来院時:
意識清明、意識レベル評価GCS16、血圧112/89 mmHg、体温36.4℃、急性期DICスコア4点、Coombs試験等問題ある所見内なし。
レベル5の個人用保護具にて対応。
来院後経過:
来院から12時間後、徐々に呂律障害や幻覚・幻聴を発症。
16時間後、意識レベル評価GCS14、体温は37.7℃まで上昇。
腹部に膨張を認めたため、腹部造影エコー、CT、血液検査等を実施、壊血性大腸炎と診断した。
(中略)
75時間後、白血球数450/μl、赤血球310万/μlに減少。
瞳孔径左2mm・右4mm、対光反射両側迅速。
胃の噴門部に出血を確認。
左腕全体に熱傷に酷似した病変が拡大。
排血性ショック様の症状が発現したため、カルバペネム、バンコマイシン、ノルエピネフリンの投与を開始。
体温は38.5℃に上昇。
(中略)
118時間後、白血球数340/μl、赤血球290万/μlに減少。
肺水腫の症状が確認されたため、鼻及び口を密閉、肺へ加圧し酸素吸入を開始。
左腕に引き続き左脚壊死のため切断。
小腸、下顎、右手拇指にも壊死の発現を確認。
(中略)
153時間後、意識レベル評価GCS3、完全に意識を喪失。
全身に壊死が拡大。
複数箇所に腐敗溶解が見られる。
医学的には生命維持が不可能なレベルに達しているが、患者の心拍及び呼吸、脳の反射機能は停止していない。
治療は中断、緩和ケアへ移行。
また、切除後の部位ついて、病理標本としてホルマリン固定措置を実施したにも関わらず、腐敗が進行しているとの報告あり。
(中略)
181時間後、心停止、呼吸停止、瞳孔散大・対光反射の消失を確認。
死亡宣告。
備考:
鼻及び口の密閉前、最後に患者が発話した際の音声記録は内容は以下の通り。
絶望だ……これは、彼の……あの子の、絶望だ……
あ、の子、の、絶望が……街を、人々……を……蝕んでる……
みえ、る……き、こえ……わ、わかる、んだ……
ぜ、つぼう……が……あたま……に……
ぼくら、は、なにも……できない……
あのこに、は……もう、おと、と……は……いない……
て……おくれ……な……だ……
あ……ソフィ……どうか、きみ、だけ、で、も……にげ……
********************
映像記録:α-m-471
発生日時:
06/??/1984 13:21
(基軸宇宙08/??/2003 14:28 UTC)
撮影場所:
宇宙-61
アメリカ合衆国■■■■■■■■州レッドグレイブ市[削除済み]
報告担当官:
ジェームズ・フィッツジェラルド博士
記録内容:
【記録開始】
画面全体に白いノイズが走っている。(注意1)
カントリーハウス調の建築の焼け跡と思しき廃墟が映った後、画面右側よりαが現れる。
αの形状は、背部の腫瘍状組織を除きSCP-2207(時空切断ナイフ)の実験#:54 映像記録時と大きく変化なし。
表皮の青色に発光する[削除済み]状の紋様は、当初よりも歪んでおり、推定光量も150lm前後まで低下している。
背部の腫瘍状組織は発生当初直径30インチ程度だったものが、50〜55インチ強まで肥大化し、不規則な蠢動が確認できる。
『……だ……い、ま……』
αの発話あり。
人工声帯を用いた音声と、10歳程度の子供の声が重なったような音声。
音圧レベルはごく弱い。
αは焼け焦げた花壇に自生する、樹高約6フィートの黒色の木へ接近する。(注意2)
『……ン、テ……みろ、よ……りん……ご……だ……』
αは樹の枝に成っている、黒い網目状の果皮を持つ暗赤色の果実(形状はりんごに酷似)へと触れる。
以降、画像データの破損。
以下音声記録のみ。
『……りん、ご……ち、い……さ……な……』
『な……ダ……テ……もっと……うれ、たら……ママ……に……パイを、や、いて……もらお……』
『き、と……おい……し……』
『パパも、よ……んで……』
『……だか……ら……』
『はや……く……おき…………』
『……ダン……テ…………』
【記録終了】
注意1:
魔力と呼ばれる高エネルギー粒子が、カメラのイメージセンサーに接触・乱反射するために発生するノイズ。
この影響から、記録途中で撮影機材は録画不能となりました。
注意2:
06/??/1983に同地に突如として発生した樹状実体です。
発生当初は白色の樹皮でしたが、09/??/1983頃より徐々に変化し、06/??/1984には完全に黒色となったことが確認されています。
