Scar, Curse, Perdition
インタビューログ****-0105:
レオナルド・サイモン・ムーア主任研究員へのインタビュー
11/█/2002
対象者:
レオナルド・サイモン・ムーア主任研究員
インタビュー担当官:
ジェイミン・ソン博士
備考:
2002年11月█日、SCP-**** ( Even If Death Do Us Part - ダンテ)によるSCP-XXXX ( The Stilled Storm - ネロ・アンジェロ)の破壊インシデントが発生しました。
以下はその経過について、当日SCP-****及びSCP-XXXX-1(注意1)への施術を担当していた財団職員へ実施したインタビュー記録です。
注意1:SCP-XXXXは215の部位に分割された人型実体であるSCP-XXXX-1と、27のプレートアーマー様の鎧の破片群であるSCP-XXXX-2から構成されます。
当該インシデント発生時、SCP-XXXX-1は再構築施術が進められ、その総数は152になっています。
[以下ログ]
全く、全くもって酷い目に遭いました。
ああ、構いませんよ。
私も自分の能力やそれに伴う社会的義務は理解しているつもりです。
この仕事の崇高な理念を考えれば、ある程度のリスクは覚悟して……え?違う?
……はあ、そうですか。
いえ、別に、特に何も。
わかりました、ええと、それじゃあどこから話せばいいんです?
……はあ、わかりました。
あー、私はレオナルド・サイモン・ムーア。
アンカレッジの出身で、SCP財団サイト19に所属する主任研究員です。
元々MITのランパード研究室で人工遺伝子ネットワーク構築に関する研究に従事していましたが、6年前にミスカトニック大学に移籍して、そこで呪術的干渉による組織・細胞を作製する画期的な組織工学を……はい?そこはいらない?
……はあ、わかりました。
では今日のインシデントについて、報告します。
今日は当初のプロトコルを繰り上げて、SCP-XXXX-1の再構築施術を行う予定でした。
その際、SCP-XXXX-1の心臓へ移植するため、SCP-****から大動脈弁を摘出することになっていたんですが、SCP-****から「バージルと話がしたい」って申し出があったんですよ。
ああ、バージルってのはSCP-XXXX-1の出生名らしいです。
SCP-****は……ダビデ?ダリオ?ダンテ?
そんな呼称だったと思うんですが、知り合いか何かだったらしいですね。
え?いえ、報告書は読んでいますよ。
でもSCPの収容前の成立経緯なんて、覚える必要なんてあります?
それに「話がしたい」なんて笑っちゃいますよね。
確かにSCP-XXXX-1は鳩尾から上の形は凡そ整ってますし、それなりの出来の胸像に見えなくもない。
ただね、結局それだけなんですよ。
発話も反応も一切無し。
コミュニケーションなんて取れないのに、ははっ、話なんて!
……失敬、続けますね。
それで、面倒事でも起こされたら堪りませんから、SCP-****に許可した訳ですよ。
SCP-XXXX-1との曝露をね。
まあ、施術前だったので開胸措置は済んで施術台に置いておいたんですけど、そんなに気にすることでもないですし。
実際SCP-****は何も言ってきませんでしたよ。
目立った行動も見られなかった。
その時は、ね。
それからSCP-****は笑いながら、SCP-XXXX-1を撫でたり、ぶつぶつ独り言を言ったりしてましたよ。
うーん、あれは……何でしょうね?
SCP-XXXX-1を扱う手つきが……こう、うちのセシリアがボビーを撫でる仕草に少し似て……いや、違うか。
もっと甘ったるいというか、いえ、甘えようとしているというか……
あ、セシリアというのは私の娘、ボビーは飼ってるボーダーコリーでね。
セシリアは、今年からエレメンタリー・スクールに入ったんですよ。
とてもいい子で、この前なんて私に手紙をくれて、パパ大好きって……はい?脱線してる?
……はあ、すみません。
とにかくSCP-****はSCP-XXXX-1との曝露を10分間程続けていました。
終始和やかだったと思うんですがね。
けれど『それ』は起こった。
何かの拍子で、SCP-XXXX-1に開瞼が見られたんですが、途端にSCP-****は挙動を止めて、じっとSCP-XXXX-1を注視し始めたんです。
モニタリングの記録によると、この時のSCP-****は瞳孔散大のほか結膜の充血、精神性と思われる発汗、30回/分の頻呼吸が確認されてます。
心拍数に至っては徐々に上がり、最高心拍数212を記録してますね。
その後SCP-****は施術台に飛び乗り、SCP-XXXX-1に馬乗りになったと思ったら、突然SCP-XXXX-1の左眼窩から眼球を抉り出したんです。
他にも色々……その際の発話も、第2助手のバストーニ君が記録してくれてます。
えー、何々?
「何でここにいる」
「お前はバージルじゃない」
「ああ、どうしてこんな」
「ダメだ、やめろ、バージルに入るな」
「ごめん、バージル、違うんだ。俺、あの時どうかしてたんだ。バージル、ごめん、バージル、バージル、許して」
「違う違う違う違う」
「あの時俺は、あいつと」
「クソッ」
「もうやめてくれ」
「ギルバ」
…………え?『ギルバ』ですか?
ああ、確かマレット島で回収した素材群の名称だったかな?
以前ね、[検閲済み]事件の際[削除済み]を目的として機動部隊ベータ-7 ("マズ帽子店")によってマレット島での探索が行われたんですよ。
その際、廃棄物の集積場のようなものが発見されたんですよ。
そこにいくつかSCPとしての収容が必要となる可能性がありそうなものを回収したんですがね。
その中に『ギルバ』と書かれた麻袋に詰められた、SCP-XXXX-1と全く同一の遺伝情報をもつ新鮮な臓器——素材群があったんです。
ただ呪術的なアプローチからの分析の結果、エーテル体とアストラル体の共鳴波形……俗っぽく言えば『魂の波紋』に明らかな相違が見られたので、SCP-XXXX-1の実験的近似体もしくは粗悪な模倣品だったのかな、と。
まあ移植の許容閾値内ではあったので……
うん?ああ、はい、そうですよ。
素材群『ギルバ』の内、使用可能な鮮度と状態のものをSCP-XXXX-1の再建に使用しました。
ええと、左の眼球と甲状腺、外側鼻軟骨、気管の一部、右肺の下葉、上唇……まあそんなあたりです。
…………いえ、その、SCP-XXXX-1由来の部品は揃っていましたけど……だから、ええと、うん……そう、そうです!
あんなミンチ状の組織からの臓器整形や再構築なんて、馬鹿みたいに手間がかかる!
だからあの『ギルバ』とかいう素材群を使ったんです!
あのSCP-****の要望を取り込んだ、あそこまで純度を保ったプロトコル通りにやるなんて、狂ってる!
より簡易に、許容範囲内の成果を得られる方法があるなら、そちらを採用すべきでしょう?
私の才能はもっとよりよい……!
ごほん、失礼。
取り乱しました。
……はあ、素材群『ギルバ』ですか?
もう全部SCP-XXXX-1から抜去済みですよ。
いいえ、私がやったんじゃありません。
全てSCP-****が一つ残らず、素手で抉り出してました。
それはもう、偏執的に検分して、執拗なまでに念入りにやってましたね、
もちろん私は止めましたよ。
だけど……ねえ。
物凄い目で睨まれてしまいましてね、制止には至りませんでした。
お陰で折角整形したSCP-XXXX-1はぐちゃぐちゃで……またやり直しです。
しかもSCP-****が素材群『ギルバ』を抜去した後、自分のコートをSCP-XXXX-1にかけて抱き締めてたもんですから、剥き出しだった臓器に繊維やら汚染物質やらが付着してしまって……ええ、エスティゴール君が洗浄作業をしてますが、困ったもんです。
え?ああ、SCP-****は呼び出したカウンセラーのデ・ケテラーレ君に説得してもらって、ユニットに収容しました。
しかしあれも一苦労でね……
収容する前に、SCP-****は自分で撒き散らかした素材群をかき集めて、胸に抱いたまま離さなかったんですよ。
そこはデ・ケテラーレ君もお手上げのようでしたので、そのままユニットへ、収容しました。
お陰で施術室も廊下も、深夜にやってるB級スプラッター映画みたいな有様で。
清掃要員のDクラス職員も言ってましたよ。
「今度はレザーフェイスでも収容したのか?」ってね。
……はあ、今回の移植についての倫理的問題、ですか。
別に構わないでしょう?
そもそも今までだって、SCP-XXXX-1の再構築に必要な素材は、SCP-****から採取して使用してたじゃないですか。
それと今回の件、一体何が違うと言うんです?
仮に問題があるとしたら、そもそもSCP-****を用いてのSCP-XXXX-1の再構築自体、生命や神への冒涜だと私は思いますがね。
はあ…………それで?
もうインタビューはこれでお終いということでよろしいかな?
そろそろ私も帰らなくてはならないのでね。
妻のイライザの買い物に付き合う約束がある。
彼女の母親の退院祝いを選ぶ手伝いをしなくてはならないんですよ。
ということで、私はここで失礼します。
それではまた、明日。
11/??/2002 追記-1:
インシデント発生後、SCP-****はユニット内の監視カメラを破壊し、その後51時間27分、財団職員によるユニット内への侵入を拒否し続けました。
ユニットの外部では、SCP-****のものと思われる嗚咽と、備品の破壊により生じたと思われる破壊音が不定期に観測されました。
11/??/2002 追記-2:
SCP-XXXX-1については、現在再構築作業を中止し、指定の保管ユニット(サイト19内第8冷蔵保管室、通称『植物標本館 』)に収容されています。
11/??/2002 追記-3:
素材群『ギルバ』については、現在SCPとしての収容の必要性について検討が行われています。
12/??/2002 追記-4:
このムーア主任研究員のインタビュー後、サイト19の管理者よりSCP-XXXX-1再構築に係るプロトコルの厳守が通達されました。
12/??/2002 追記-5:
SCP-****のカウンセリングに従事していたキャロル・デ・ケテラーレ主任心理士が、ムーア主任研究員の顔面を殴打し、全治2週間の打撲傷を負わせました。
01/??/2003 追記-6:
ムーア主任研究員についてはプロトコルからの逸脱を理由に、デ・ケテラーレ主任心理士については私的感情からの暴力行為を理由に、それぞれ懲戒処分とクラスB及びクラスAの記憶処理が実施されました。
レオナルド・サイモン・ムーア主任研究員へのインタビュー
11/█/2002
対象者:
レオナルド・サイモン・ムーア主任研究員
インタビュー担当官:
ジェイミン・ソン博士
備考:
2002年11月█日、SCP-**** ( Even If Death Do Us Part - ダンテ)によるSCP-XXXX ( The Stilled Storm - ネロ・アンジェロ)の破壊インシデントが発生しました。
以下はその経過について、当日SCP-****及びSCP-XXXX-1(注意1)への施術を担当していた財団職員へ実施したインタビュー記録です。
注意1:SCP-XXXXは215の部位に分割された人型実体であるSCP-XXXX-1と、27のプレートアーマー様の鎧の破片群であるSCP-XXXX-2から構成されます。
当該インシデント発生時、SCP-XXXX-1は再構築施術が進められ、その総数は152になっています。
[以下ログ]
全く、全くもって酷い目に遭いました。
ああ、構いませんよ。
私も自分の能力やそれに伴う社会的義務は理解しているつもりです。
この仕事の崇高な理念を考えれば、ある程度のリスクは覚悟して……え?違う?
……はあ、そうですか。
いえ、別に、特に何も。
わかりました、ええと、それじゃあどこから話せばいいんです?
……はあ、わかりました。
あー、私はレオナルド・サイモン・ムーア。
アンカレッジの出身で、SCP財団サイト19に所属する主任研究員です。
元々MITのランパード研究室で人工遺伝子ネットワーク構築に関する研究に従事していましたが、6年前にミスカトニック大学に移籍して、そこで呪術的干渉による組織・細胞を作製する画期的な組織工学を……はい?そこはいらない?
……はあ、わかりました。
では今日のインシデントについて、報告します。
今日は当初のプロトコルを繰り上げて、SCP-XXXX-1の再構築施術を行う予定でした。
その際、SCP-XXXX-1の心臓へ移植するため、SCP-****から大動脈弁を摘出することになっていたんですが、SCP-****から「バージルと話がしたい」って申し出があったんですよ。
ああ、バージルってのはSCP-XXXX-1の出生名らしいです。
SCP-****は……ダビデ?ダリオ?ダンテ?
そんな呼称だったと思うんですが、知り合いか何かだったらしいですね。
え?いえ、報告書は読んでいますよ。
でもSCPの収容前の成立経緯なんて、覚える必要なんてあります?
それに「話がしたい」なんて笑っちゃいますよね。
確かにSCP-XXXX-1は鳩尾から上の形は凡そ整ってますし、それなりの出来の胸像に見えなくもない。
ただね、結局それだけなんですよ。
発話も反応も一切無し。
コミュニケーションなんて取れないのに、ははっ、話なんて!
……失敬、続けますね。
それで、面倒事でも起こされたら堪りませんから、SCP-****に許可した訳ですよ。
SCP-XXXX-1との曝露をね。
まあ、施術前だったので開胸措置は済んで施術台に置いておいたんですけど、そんなに気にすることでもないですし。
実際SCP-****は何も言ってきませんでしたよ。
目立った行動も見られなかった。
その時は、ね。
それからSCP-****は笑いながら、SCP-XXXX-1を撫でたり、ぶつぶつ独り言を言ったりしてましたよ。
うーん、あれは……何でしょうね?
SCP-XXXX-1を扱う手つきが……こう、うちのセシリアがボビーを撫でる仕草に少し似て……いや、違うか。
もっと甘ったるいというか、いえ、甘えようとしているというか……
あ、セシリアというのは私の娘、ボビーは飼ってるボーダーコリーでね。
セシリアは、今年からエレメンタリー・スクールに入ったんですよ。
とてもいい子で、この前なんて私に手紙をくれて、パパ大好きって……はい?脱線してる?
……はあ、すみません。
とにかくSCP-****はSCP-XXXX-1との曝露を10分間程続けていました。
終始和やかだったと思うんですがね。
けれど『それ』は起こった。
何かの拍子で、SCP-XXXX-1に開瞼が見られたんですが、途端にSCP-****は挙動を止めて、じっとSCP-XXXX-1を注視し始めたんです。
モニタリングの記録によると、この時のSCP-****は瞳孔散大のほか結膜の充血、精神性と思われる発汗、30回/分の頻呼吸が確認されてます。
心拍数に至っては徐々に上がり、最高心拍数212を記録してますね。
その後SCP-****は施術台に飛び乗り、SCP-XXXX-1に馬乗りになったと思ったら、突然SCP-XXXX-1の左眼窩から眼球を抉り出したんです。
他にも色々……その際の発話も、第2助手のバストーニ君が記録してくれてます。
えー、何々?
「何でここにいる」
「お前はバージルじゃない」
「ああ、どうしてこんな」
「ダメだ、やめろ、バージルに入るな」
「ごめん、バージル、違うんだ。俺、あの時どうかしてたんだ。バージル、ごめん、バージル、バージル、許して」
「違う違う違う違う」
「あの時俺は、あいつと」
「クソッ」
「もうやめてくれ」
「ギルバ」
…………え?『ギルバ』ですか?
ああ、確かマレット島で回収した素材群の名称だったかな?
以前ね、[検閲済み]事件の際[削除済み]を目的として機動部隊ベータ-7 ("マズ帽子店")によってマレット島での探索が行われたんですよ。
その際、廃棄物の集積場のようなものが発見されたんですよ。
そこにいくつかSCPとしての収容が必要となる可能性がありそうなものを回収したんですがね。
その中に『ギルバ』と書かれた麻袋に詰められた、SCP-XXXX-1と全く同一の遺伝情報をもつ新鮮な臓器——素材群があったんです。
ただ呪術的なアプローチからの分析の結果、エーテル体とアストラル体の共鳴波形……俗っぽく言えば『魂の波紋』に明らかな相違が見られたので、SCP-XXXX-1の実験的近似体もしくは粗悪な模倣品だったのかな、と。
まあ移植の許容閾値内ではあったので……
うん?ああ、はい、そうですよ。
素材群『ギルバ』の内、使用可能な鮮度と状態のものをSCP-XXXX-1の再建に使用しました。
ええと、左の眼球と甲状腺、外側鼻軟骨、気管の一部、右肺の下葉、上唇……まあそんなあたりです。
…………いえ、その、SCP-XXXX-1由来の部品は揃っていましたけど……だから、ええと、うん……そう、そうです!
あんなミンチ状の組織からの臓器整形や再構築なんて、馬鹿みたいに手間がかかる!
だからあの『ギルバ』とかいう素材群を使ったんです!
あのSCP-****の要望を取り込んだ、あそこまで純度を保ったプロトコル通りにやるなんて、狂ってる!
より簡易に、許容範囲内の成果を得られる方法があるなら、そちらを採用すべきでしょう?
私の才能はもっとよりよい……!
ごほん、失礼。
取り乱しました。
……はあ、素材群『ギルバ』ですか?
もう全部SCP-XXXX-1から抜去済みですよ。
いいえ、私がやったんじゃありません。
全てSCP-****が一つ残らず、素手で抉り出してました。
それはもう、偏執的に検分して、執拗なまでに念入りにやってましたね、
もちろん私は止めましたよ。
だけど……ねえ。
物凄い目で睨まれてしまいましてね、制止には至りませんでした。
お陰で折角整形したSCP-XXXX-1はぐちゃぐちゃで……またやり直しです。
しかもSCP-****が素材群『ギルバ』を抜去した後、自分のコートをSCP-XXXX-1にかけて抱き締めてたもんですから、剥き出しだった臓器に繊維やら汚染物質やらが付着してしまって……ええ、エスティゴール君が洗浄作業をしてますが、困ったもんです。
え?ああ、SCP-****は呼び出したカウンセラーのデ・ケテラーレ君に説得してもらって、ユニットに収容しました。
しかしあれも一苦労でね……
収容する前に、SCP-****は自分で撒き散らかした素材群をかき集めて、胸に抱いたまま離さなかったんですよ。
そこはデ・ケテラーレ君もお手上げのようでしたので、そのままユニットへ、収容しました。
お陰で施術室も廊下も、深夜にやってるB級スプラッター映画みたいな有様で。
清掃要員のDクラス職員も言ってましたよ。
「今度はレザーフェイスでも収容したのか?」ってね。
……はあ、今回の移植についての倫理的問題、ですか。
別に構わないでしょう?
そもそも今までだって、SCP-XXXX-1の再構築に必要な素材は、SCP-****から採取して使用してたじゃないですか。
それと今回の件、一体何が違うと言うんです?
仮に問題があるとしたら、そもそもSCP-****を用いてのSCP-XXXX-1の再構築自体、生命や神への冒涜だと私は思いますがね。
はあ…………それで?
もうインタビューはこれでお終いということでよろしいかな?
そろそろ私も帰らなくてはならないのでね。
妻のイライザの買い物に付き合う約束がある。
彼女の母親の退院祝いを選ぶ手伝いをしなくてはならないんですよ。
ということで、私はここで失礼します。
それではまた、明日。
11/??/2002 追記-1:
インシデント発生後、SCP-****はユニット内の監視カメラを破壊し、その後51時間27分、財団職員によるユニット内への侵入を拒否し続けました。
ユニットの外部では、SCP-****のものと思われる嗚咽と、備品の破壊により生じたと思われる破壊音が不定期に観測されました。
11/??/2002 追記-2:
SCP-XXXX-1については、現在再構築作業を中止し、指定の保管ユニット(サイト19内第8冷蔵保管室、通称『
11/??/2002 追記-3:
素材群『ギルバ』については、現在SCPとしての収容の必要性について検討が行われています。
12/??/2002 追記-4:
このムーア主任研究員のインタビュー後、サイト19の管理者よりSCP-XXXX-1再構築に係るプロトコルの厳守が通達されました。
12/??/2002 追記-5:
SCP-****のカウンセリングに従事していたキャロル・デ・ケテラーレ主任心理士が、ムーア主任研究員の顔面を殴打し、全治2週間の打撲傷を負わせました。
01/??/2003 追記-6:
ムーア主任研究員についてはプロトコルからの逸脱を理由に、デ・ケテラーレ主任心理士については私的感情からの暴力行為を理由に、それぞれ懲戒処分とクラスB及びクラスAの記憶処理が実施されました。
13/13ページ
