お礼の短い小説
月永成り代わり主(デフォルトネームのリカで進みます)
テーマ【夢】
『ねえねえ!今朝見た夢の話して良い?』
今日も今日とて、元気に溌剌と話すリカ。
「なぁに?今は暇だし一応聞いてあげる。」
月永リカと瀬名泉は放課後、下校時刻真っ只中の中庭でなんともなく黄昏ていた
特に今まで会話もなく月永は紙に作曲、いつも多忙にやることに追われている瀬名は珍しくもぼんやりとしていたのだが、そこで先程の月永の発言にたどり着く
『夢の内容はね、簡単に説明すると……色んな色が戦ってたんだ!』
「……はあ?本当に簡潔に説明するのやめてよねぇ……。」
訳が分からない、というような反応を返す瀬名
無理も無い、事実この本当に簡単過ぎる説明で夢の全貌を理解出来る天才はいるはずもないだろう
独特の世界を持つ月永らしいといえばらしい説明だった
「その説明に俺はどういう反応を返せば正解な訳ぇ?女王さま?」
『ん~~……!私もセナにどう反応してほしいのか分かんないけど……なんか今朝見た夢の色たちはこの学院の皆なんだと思ったから誰かに聞いてもらいたかったんだ。』
戦っていた色は私達学院生
色々なユニットがいるこの学院
色の一つ一つがユニットを表していたのだろう
『戦っている色たちはしだいに混ざっていくんだけどね、不思議なんだ。
普通は色々な色を混ぜると汚い色になるでしょう?けどこの夢では最後に言葉では表せられないキレイな色になったんだ……。』
「へえ……それで?女王さまはその夢を見てどう思ったの?」
『なんかね……えっとね……私バカだから上手く言えないんだけど……この学院は皆が高めあっていく場所なんだなって……。
っ……ごめん!本当に言葉にするの難しい!ああやっぱり言葉は不自由だ!伝わらない!私のこの感覚!』
「確かによく分からないよ、女王さまの説明。
っていうかあんたの感覚で話す内容は今まで理解出来たことのほうが少ないけどさぁ……。
正夢って言うんじゃない、それ。」
革命が起こった後の夢ノ咲学院はまさに月永が見た夢の通り、互いが切磋琢磨しあっていると瀬名は思う
潰し合いを目的として競うのではなく、競い合うことで互いを高めあっていく学院になっていっていると感じている
「俺はその夢、良い夢だと思うよぉ。
良かったじゃん女王さま、悪夢じゃなくてさぁ。」
『……セナ……。』
月永のその呟きに近い発言を最後にまた放課後の中庭に放課後特有の心地よい沈黙が訪れる
そして、静かだった中庭に最終下校を報せるチャイムが鳴り響いた
テーマ【夢】
『ねえねえ!今朝見た夢の話して良い?』
今日も今日とて、元気に溌剌と話すリカ。
「なぁに?今は暇だし一応聞いてあげる。」
月永リカと瀬名泉は放課後、下校時刻真っ只中の中庭でなんともなく黄昏ていた
特に今まで会話もなく月永は紙に作曲、いつも多忙にやることに追われている瀬名は珍しくもぼんやりとしていたのだが、そこで先程の月永の発言にたどり着く
『夢の内容はね、簡単に説明すると……色んな色が戦ってたんだ!』
「……はあ?本当に簡潔に説明するのやめてよねぇ……。」
訳が分からない、というような反応を返す瀬名
無理も無い、事実この本当に簡単過ぎる説明で夢の全貌を理解出来る天才はいるはずもないだろう
独特の世界を持つ月永らしいといえばらしい説明だった
「その説明に俺はどういう反応を返せば正解な訳ぇ?女王さま?」
『ん~~……!私もセナにどう反応してほしいのか分かんないけど……なんか今朝見た夢の色たちはこの学院の皆なんだと思ったから誰かに聞いてもらいたかったんだ。』
戦っていた色は私達学院生
色々なユニットがいるこの学院
色の一つ一つがユニットを表していたのだろう
『戦っている色たちはしだいに混ざっていくんだけどね、不思議なんだ。
普通は色々な色を混ぜると汚い色になるでしょう?けどこの夢では最後に言葉では表せられないキレイな色になったんだ……。』
「へえ……それで?女王さまはその夢を見てどう思ったの?」
『なんかね……えっとね……私バカだから上手く言えないんだけど……この学院は皆が高めあっていく場所なんだなって……。
っ……ごめん!本当に言葉にするの難しい!ああやっぱり言葉は不自由だ!伝わらない!私のこの感覚!』
「確かによく分からないよ、女王さまの説明。
っていうかあんたの感覚で話す内容は今まで理解出来たことのほうが少ないけどさぁ……。
正夢って言うんじゃない、それ。」
革命が起こった後の夢ノ咲学院はまさに月永が見た夢の通り、互いが切磋琢磨しあっていると瀬名は思う
潰し合いを目的として競うのではなく、競い合うことで互いを高めあっていく学院になっていっていると感じている
「俺はその夢、良い夢だと思うよぉ。
良かったじゃん女王さま、悪夢じゃなくてさぁ。」
『……セナ……。』
月永のその呟きに近い発言を最後にまた放課後の中庭に放課後特有の心地よい沈黙が訪れる
そして、静かだった中庭に最終下校を報せるチャイムが鳴り響いた