登場人物紹介&世界観説明




「黎明へと続く夜明け前」の登場人物紹介です。



 真宮まみや 綾都あやと(16歳)

 病弱な体質のため、入退院を繰り返してきた高校1年生。
 すでに留年が決定している。

 勉強ができない境遇だったため物覚えが悪い。但し正しい意味で頭が良いので一度覚えたことは忘れない。
 外見だけなら物凄い美少女。双生児の兄には絶対服従。
 兄は絶対に正しいと思っている。


 真宮まみや 朝斗あさと(16歳)

 過保護な綾都の双生児の兄。

 なにをするにも弟と一緒で、すべてにおいて綾都優先。
 その態度は兄というより、まるで恋人のよう。
 弟のために独学で勉強しているため頭は良い。
 但し弟をおいて進級する気はないので、留年も一緒。

 弟と一緒に異世界へと飛ばされて?


 瀬希せき(19歳)

 華南国の世継ぎの皇子。聡明と言われ臣下からの信頼も厚く、次期帝としてだれもが期待している。
 弟皇子の古希とは仲が良いが、宰相の大志のせいで対立関係にある。
 異世界で初めて綾都たちと出逢うことになる人物。 妃はひとりしか迎えないと側室すら拒否していたが綾都たちと出逢ってしまい?


 アレク(23歳)

 大国シャーナーンの第一皇子。獅子皇子と呼ばれるほど気性が激しい。
 国教であるイズマル教を信仰していて、その信仰は他の信仰を認めないほど徹底している。
 世継ぎとしての自覚と誇りが強く、そのため同じ世継ぎの立場である瀬希皇子やレスター王子を過剰に意識している。
 その中でもレスターは隣国ルノールの有能な世継ぎと噂されているため、好敵手として警戒している。
 しかしレスターよりも歯応えのある瀬希と知り合い認識を改めることになる。


 レスター(15歳)

 古王国ルノールの世継ぎの王子。
 ルノールでは国民の多くが精霊使いであるが、レスターの伯父に当たる王弟から後の王族はその能力を持たない。
 もちろん当代の世継ぎレスターを含む。
 そのため王弟の息子である従兄から、年下で同じ精霊使いではないという理由から敵視され、王位を狙われている。
 精霊使いではないものの何故か精霊に愛されていて、レスターの存在ひとつでルノール軍は強くも弱くもなる。
 レスターがいるときは力が増幅される傾向にあるため、精霊使いではないもののアレクに警戒されている。
 すこし気の弱いところはあるが、それは彼の優しさのせいである。


 カイン(19歳)

 シャーナーンの第二皇子でアレクとは母親違いの弟。軍に属していて国1番の剣の使い手にして猛獣使いで知られる。
 女遊びの激しいアレクと違って不器用で誠実。
 しかし女よりも友情や兄を優先するタイプなため、恋人はできにくい。
 皇子としての役目より家族の絆を大切にしている。兄こそ次期皇帝と認め従っている。
 アレクの腹心の部下。


 ウィリアム(28歳)

 新興国ダグラスの英雄的な大統領。
 強大な召還術を操る。
 若くして大統領にまで上り詰めたため、国民からは絶大な支持を集めているが、反面今のダグラスは彼の存在が命綱のため、常に暗殺を警戒しなければならない立場。
 歴史上初の人形の召還獣を召還してしまい?


 ルパート(18歳)

 ウィリアムに召還された召還獣扱いされているが、実は異世界人。
 元の世界では世継ぎだった。
 この世界に召還されてから風を好み、火で熱さを感じなくなる。
 異世界人であるため、言葉はカタコトしか喋れない。


 ルノエ(18歳)

 双生児の兄であるルパートと共に召還された。
 かなりの美少女だが気が強い。
 水に反応し土の影響を受けているのか、彼女の周りでは花も枯れず、また怪我をしてもすぐ治る。
 但しその治癒力は自分にしか働かない。


 シャーリー(15歳)

 アレクとカインの妹姫。政略結婚が自分の義務と割り切っている生粋の皇女。
 兄の命令で急に結婚しろと命じられるが?


 古希こき(12歳)

 兄である瀬希を慕う華南の第二皇子。
 兄が優秀すぎたため、その影に隠れてしまった悲運の皇子。
 自分に肩入れしている大志の偏愛を重荷に感じている。


 大志たいし(23歳)

 優秀すぎる瀬希を妬み、不遇な古希を偏愛する華南の宰相。
 瀬希を妬みすぎるあまり冷静な判断ができない一面も。
 瀬希を妬むのも、なにか理由がありそうだが?


 ロベール卿(18歳)

 ルノールの王弟の息子で同じ精霊使いではないなら年上の自分が王位を継ぐべきだと思い込んでいる視野狭窄なところのあるルノールの問題児。
 同じ境遇のカインを勝手に同志と思い込み、何度も勧誘している思い込みの激しい人物。
 その点では大志と大差ない。


 ケイン(13歳)

 シャーナーンの第三皇子だが、芸術家になりたいと夢見る普通の少年。
 そのせいかあまり目立たない。まだ幼いこともあり外を知らない。
 獅子皇子と呼ばれるほど気性の激しい兄を多少は苦手だと感じながらも尊敬している。




 現時点で明かせる登場人物は以上です。

 一部名前のみの登場ですが、いずれ出てきます。

 登場人物が増えた場合また追記します。



 この世界の4大国家。

 大国シャーナーン。

 宗教はイズマル教。言語はシャーナーン語。

 人種的特徴、金髪、碧眼、象牙の肌。

 統治者は皇帝。皇帝には3人の皇子とひとりの皇女がいる。


 古王国ルノール。

 宗教は全世界精霊教。言語はルノール語。

 人種的特徴、銀髪、緑眼、肌は白い。

 統治者は国王。代々の国王は優れた精霊使いである。

 ただし王弟から後に生まれた王族(当代の世継ぎを含む)には精霊使いの能力はない。

 王弟の息子が世継ぎの王子に成り代わろうとしていて情勢は不安定。


 小国華南。

 宗教は四神教。言語は華南語。

 人種的特徴、黒髪、黒瞳、黄色人種。

 国は帝が治めていて宰相が権力をもっている。

 皇子はふたりで世継ぎは亡くなった先の正妃の子。


 新興国ダグラス。

 宗教は自然教。言語は世界共通語のダグラス語。

 人種的特徴、赤髪、金瞳、褐色の肌。

 国は民主政治で治められていて、大統領は選挙によって選ばれる。


 世界観。


 世界一の大国シャーナーンは唯一絶対とされる一神教が主流で大神イズマルを崇拝の対象としている。

 そのため他の宗教を認めず、イズマル教で世界を統一したいと思っている。

 イズマル教に対抗できる宗教勢力をもつ国が残りの3ヵ国。

 シャーナーンと隣国で常に小競り合いが絶えない古王国ルノール。

 ルノールでは全世界精霊教が主流で主神は四精霊の火の精霊。

 実際にルノールには精霊がいるらしいが他国人にはみえない。

 しかし精霊の加護があるので軍事力は強い。

 東方にある小国、華南では四神教が主流で、水神、火神、風神、地神を崇拝していて主神は火神。

 そのためか民族として攻撃的な面をもつ。

 最後がかつて世界最強と言われた国の末裔が集まる新興国ダグラス。

 宗教は古の時代から変わらずに太陽神を主神とする自然教。

 この世のすべてに意味があるとされていて、そのため自由な発想の者が多い。

 国は小規模でかつての面影はないが、文明は進んでいて近代国家。

 武器などもかなり近代的だが、あまり扱える者がいないので、役に立っているとは言いにくい。

 そのため戦争などになると、未だに中世を引きずっているような戦い方が主流。

 元々この世界には精霊使いや召還師などが存在するため、戦い方そのものが違う。

 そのせいか近代的な武器が発明されても浸透しなかった。

 精霊使いや召還師たちの力の前には無力だからである。

 精霊使いを抱えているのがルノール。

 召還師を抱えているのがダグラスなので、この2国は武器に頼らなくても軍事力は強い。

 ただしどちらも国の規模は小さいので、シャーナーンとの直接的な戦争は避ける努力をしている。
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