忠犬的な2匹の部下②
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本庁にて公安警察の風見は2つのお弁当箱を持って緊張した趣(おもむき)で自分が慕う上司の元へ向かっていた
「(最近、降谷さんコンビニでお昼ご飯を買って食べている。ならば俺が作ってきたこのお弁当で食事の改善をしてあげてあげましょ!)しかし受け取ってくれるだろうか?いや!降谷さんなら!」
(え?僕のためにわざわざお弁当を作ってくれたんですか?)
(勿論です!降谷さんは自分がなにより尊敬している方なんです!)
(風見っ………お前は三浦よりも思ってくれてたんだな。)
風見の脳内にそんな会話が流れる
上司がいる階のオフィスに入ると、あの人の後ろ姿を発見!……だがその側には自分が嫌う同期、憎たらしい三浦がいることに奥歯を噛みしめていたが、アイツに少しばかり驚かせてやろうと、そっと近づいていくと2人の会話が背中越しに聞こえてきた
『降谷さん!私やっぱり風見には………
半殺しにします!!』
…………は、………はあぁ!!?
三浦の野郎!なに堂々と降谷さんに宣言してんだぁあ!?
驚きのあまり歩みを止める
いや…待てよ?そんなことをいう三浦を降谷さんが許すわけない!
ハッ……、上司に…しかも降谷さんに叱られる三浦を見れるなんて、きっと清々しい気分にさせてくれるのだろうな。
硬直した口元がニヤリと口角があがった
しかし俺、風見祐也は耳を疑った!!
「ん~?………風見には
皆殺しがいいだろう?」
………へぇっ??ふ、ふふふ降谷さあああぁぁんんん!!い、いいいい…いまなんて言いましたかあぁ!?
み、皆殺し!!?
『だったら私が半殺し、降谷さんは皆殺しってことでもいいんですが……やっぱり降谷さんのお手を煩わせるわけにはいきません!私が両方とも半殺しと皆殺しを実行します!』
「そうかい?でも一人では大変だろう、僕にも手伝わせてくれ。どうやるのか知りたいし^^」
爽やかな笑みでそんなことを発した降谷さんに思わず両手に持っていたお弁当箱を落とした
「『!!?、……風見!!』」
振り返った上司と同期は顔を合わせると微笑みあって動けない俺に2人は告げてきた
『私の半殺しは天下一品よ?』
「風見はどちらがいいですか?」
………俺は知らないうちに降谷さんの逆鱗に触れたのだろうか?
だったらこの落とし前は本人につけてもらいたい
三浦なんかに手を下されたくない!!
「本当に申し訳ございません!一体自分は降谷さんに何を仕出かしてしまったのか解りかねません!殺されても仕方がないと心得てます!しかし!三浦からは絶対に嫌です!」
『なっ、なんですって!?私の半殺しはお婆様仕込みの天下一品なんだから食べてみなさいよ!もちろん皆殺しも最高に美味しいけど♪』
「そうかのかい?ますます食べたくなってきたな^^」
「……、は?……美味しい??……あの意味がわからないんですが??」
「三浦が今度僕達にぼた餅を作ってきてくれるらしんだが半殺しと皆殺しがあってどちらがいいか捜査官達に聞き回ってたんだ。」
『なぁ~に風見?私と降谷さんで貴方を半殺し皆殺しにしようと勘違いしたの?ぷっふふふ……やっぱりねぇ!』
「風見、三浦は長野出身で長野の方言ではぼた餅をそう言うんだ。餅米を半分潰すから半殺し、全部潰せば皆殺しって……僕はてっきり風見は知っていると思ってたから゛ぼた餅゛って言わなかったなんだが……勘違いさせて悪いな?」
上司に謝れて風見はブンブン!と首を振り自分の情報不足ですと言い、ホッと胸を撫で下ろす……兎に角、尊敬する降谷さんに不祥事を起こさなかったことに安心した風見だった……
その翌日、部下に……
(なぁ、お前達……三浦に半殺しか皆殺しどちらがいいと聞かれたら、ぼた餅のことだと理解できないよな?)
(え??いえ…三浦さんからはぼた餅の餅米は半分潰すのと全部潰すのどちらがいいと私は聞かれましたが?)
(俺もです。)
(僕もですね?)
(三浦------っ!!!?)
風見の憤怒の叫び声が本庁全体に響き渡る絶叫であったとさ…………
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※コミックス65巻にある原作ネタでした!