幼き少女の恋の目指す場所
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日本本部
広い部屋で前に立たされていた加奈
会議室のように長い机とたくさんの椅子に全員外国人が座っており、全ての視線が私に向けられていた。
「えぇ~皆に集まって貰ったのはこの女性、三浦加奈君がFBI捜査官となり我々の仲間になったという知らせを伝えるためだ。」
多分この人がFBI上司で皆さんに指示を出しているのだろう
名前はジェイムズ・ブラック
「ねぇジェイムズ…その子まだ高校生よね?それに日本人よ。」
そりゃあそうですよね。17歳の高校生がFBI捜査官になったなんて認めくないわよねと思っていたら、古そうな大きな眼鏡をかけ金髪の外国人は否定の言葉ではなく
FBIに日本人が入るのはこれで2人目ねと言ったのだ。
それを聞いて私はすぐ秀一だと分かった
『あの、初めまして!今日からFBI捜査官で働くことになりました。三浦加奈です。…あのぉ~最初の日本人って赤井秀一さんですか?』
金髪の外国人女性、ジョディ・スターリングさんに秀一のことに聞くと少し驚いた表情をした。
「ええ!貴方…シュウと知り合い?」
その問いに加奈は…
『はい!!私が小さい頃からの仲で、FBIになりたかったのは秀一と約束を交わしたんです。絶対FBIに入って、秀一と一緒に犯罪者共を捕まえるって…だからようやく約束が果たせます!…それで秀一はここに居ないんですか?』
加奈の話しを聞いた瞬間、周りの雰囲気がガラリと変わった。
「─ッ、シュウは…」
ジョディが口を開こうとする。
『どうみてもこの場所に秀一らしき人物がいないんですよね?もしかして緊急の捜査に行っていて今はいないとか!…そんなぁ~早く秀一をビックリさせたかったのになぁ~♪』
加奈は目を細め嬉しさを表していたのだけど、ジェイムズの一言でどん底に落とされる。
「赤井君は、亡くなったよ…」
『……ぇ……な…亡くなっ…た…』
何を言っているのかわからなかった。
「性格にいえば、シュウは…殺されたのよ…我々が今、追っている組織にね…」
────
初日の仕事にこんな悲し過ぎる現実が待っていたなんて思いもしなかった。
今日の日は、楽しみで楽しみで仕方がなかったのに、大好きな秀一にやっと会える熱い心の高鳴りが激しく昨日は中々寝付けなかったのに
今日の所は家に帰って改めて来て欲しいとジェイムズさんの心遣いを受け私はその言葉に甘えて、家に帰る帰り道を歩いていた。
プルル
プルル
ガチャ
(加奈か。どうしたんだ?)
『…真純ッ、秀一が亡くなっていること…もしかして知っていた?』
(!!─ッ…あぁ、ごめん加奈…言おうと思ってたけど言えなくて…)
『うんん…私の事を思って言えなかったんだよね。ありがとう真純!真純の方がつらいのに、ごめんね。…それじゃあ、電話きるね。』
ピッ
『……─ッ…ゥッ…ヒクッ、しゅ…秀一っ…』
電話をしていた間、漏れそう声を我慢しながら真純と会話していたが、通話をきった途端に涙声と涙を出しながら帰り道を歩んでいた。