○○はわたしの物!
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○○町の路地裏地下1階にあるBARの店名はGOLDFISH
こだわりの店内はまるで異空間のようで、棚に並べられている様々な種類の酒瓶とグラスがキャンドルの灯火のようにライトアップで輝きを放っている、重厚感のある雰囲気で圧巻のカウンター席、オシャレなテーブル席で豊富なドリンクやコース料理もあるこの店は私の行き付けの場所
『マスター!今日も来たわよ♪』
「お待ちしておりました、どうぞお好きな席へ………マーテル様」
と私はいつもの特等席に座ろうとしたカウンターの席に座ろうとしたのだが、そこに腰かける見覚えがありまくりの男が1人
よく任務でバーボンと組み行動するまだ若い男、黒のネックウォーマーに秘色のパーカーを着た外見は顎ひげを生やしていて、優しい一面を持つ彼
そんな彼がいたことに嬉しさを隠す私
カツン!カツン!とヒールの音を響かせ近づき、店の中で被っているフードを脱がせ彼の名を呼んだ
『スコッチ……いつも言ってるでしょ?そこ私の特等席だって?』
「知ってるさ?だからこうして席を取って譲ってるだろ?マーテル?」
とスコッチはニッコリと微笑んで私の手を取り席へと導く柔らかい物腰は好青年のようで、いや、彼はそんな人だった
そんなスコッチに恋に落ちる瞬間は早かった私は現在、彼と交際中の恋人
『そんなこと頼んでないのに……(ありがと……)』
「どういたしまして!」
『!………お礼言ってないんだけど?』
内心で感謝した私の言葉が聞こえているのか?スコッチは私の頭をよしよしと撫でて隣の席につく
最近そんなことがよくある………エスパー!
きっと赤く染まっている頬を彼に見られないようにプイッと背けた
ああぁあーー!!?彼の顔がまともに見れないじゃない!////どうしてくれるの!?
「マスター、俺にはBourbonをロックで……マーテルには、Scotch Whiskyだったよな?……」
『ええ……マスターいつもので』
「かしこまりました。しかし、マーテル様はいつからScotch Whiskyを一途になられたのでしょうね?当初からリキュールカルーアベースに一筋でしたのに?『!?、マ、マスター!は、早く作ってちょうだい!!』ホッホッホッ!そうですね。『////(スコッチの前でそんなこと言うなんて…マスター確実に………、弱み握られた!?)』」
キッと睨んでもマスターには効果はいまひとつ…効果抜群の攻撃技を未だに私は覚えてない、そんなマスターとの関係は今年で6年目になる
「そうだったのか?リキュールか……じゃあバーボン飲み終わったらそれを頼むよマスター」
「かしこまりました。あ……そうでした、お2人方よろしかったらチョコでもいかがですか?」
と徐に出された2皿の皿にある酒瓶の形のチョコ……これは
「ウイスキーボンボンか。」
「はい、今日は2月14日バレンタインデーですので今日限りのおもてなしです。チョコレートはお嫌いですか?」
「いや、むしろ好きな方だな。中の酒は何を使ってるんだ?」
「こちらがバーボンウイスキーでそちらがスコッチウイスキーが入っております。」
「そうなのか、じゃあ有りがたく頂くよ!最初はバーボンといきたいところだが、スコッチウイスキーにするか?この酒もバーボンと同じぐらい好きだからな!『!?……』」
とスコッチが自分の皿に盛られたチョコのスコッチウイスキーの方に手をつけ食べようとしたのを私は目を見開きこの後、体が衝動を駆られたように勝手に動いた!
パクリ!
「へっ?……っ!?…マーテル、な、なにして!?////」
『!?!っっ』
私は彼の腕をつかんで摘まんでいたチョコを彼の親指と人差し指と一緒に含んでスコッチウイスキーボンボンを食べたのだ
自分でもこの行動に驚愕している………モグモグと口動かしながら彼を見上げると羞じらい上気する素顔に私も同じように羞恥心を覚え、パッっと咄嗟に顔を背けた
マスターは背を向けていたためさっきの場面は見られてない
「マーテルっ…////」
『モグモグッ……ゴクッ、////…それは私の、よ…』
「え?」
『………、私が、スコッチウイスキーが好きなの知ってるでしょ?……だから、っ………それは私の物よ!!』
そう告げて残りのチョコを全て奪って代わりに私のバーボンチョコを渡し、再びスコッチウイスキーボンボンを食べる私
しかし、ジッーー……と視線が横からしているのに再び熱く頬が染まりそうなのをおさえてスコッチを睨んだ
『な、なによ……』
「そんなに………好きなのか?スコッチ?」
『っ////………そ、そうよ、だからあげないわよ……』
「ふぅん~~…………」
何も言わないスコッチに遠慮なくチョコを食べ進め、全て食べ終えた私はマスターに"美味しかったわ!また来年もお願い!"と頼もうと口開こうとした……その時!
グイッ!……チュッ!……
『!?!…えっ?…んん!?--ッッ!!…ハッ!…へぇ?……す、スコッチ////』
「…………」
『ちょっ!?っ…待っ---んっん!!!』
クチュッ………
ンッ!………ハァッ-っ………ンンッ!!
っ……………チュッ………
スッ……
『「ハッ-!………、………////」』
そんなに長くない口付け
お互い自然に離した唇
見詰め合う眼差しは私も彼も好意を孕む瞳だったと思う
これまたマスターに気づかれなく出されたお酒に視線が向く私達は暫く沈黙していると
「美味しかったな………スコッチ…」
『!……クスッ……でしょ?だからあげたくなかったの。誰にも、たとえ………貴方でも』
「そうか………ハハッハ!」
可笑しくて笑い合い注文したスコッチウイスキーとバーボンウイスキーを手に乾杯した
『(私はスコッチウイスキーが好き…………スコッチが好き!だから誰にもあげないわ!)』
スコッチウイスキーが好きな理由、貴方にはまだ教えてあげない!
"○○はわたしの物!"
『(スコッチはわたしの物よ!)』
「(お二人方は気づいてないでしょうが、ワイングラスに映ってばっちり見えてましたよ?ホッホッホッ!)」
*おわり!
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