彼と世界を見て生きたい
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
僕と同じマンションに住み始めた加奈さんに作り過ぎてしまった和食料理を持っていたりしたのだが
最近は彼女と一緒に食事をしていた日々を過ごす。
『!!…本当安室さんって料理得意なんですね。どの料理も美味しいです。』
「そんなことないですよ!家庭料理が少し出来るだけですから。加奈さんが作る料理が一番美味しいですよ!」
『そんなことないわよ。…安室さんの事だからモテてるんでしょ。色んな女性から声かけられるんじゃあなくって?素敵な彼女も居るんでしょ。』
「はは…いませんよ彼女なんて。」
彼女とのこの習慣が当たり前になってきて、たわいない話や
ポアロでバイトしている僕に会いにきてくれたり、一緒に出掛けたりもした仲になっていた。
そんな日々から明るく僕を楽しませてくれる大人な彼女をいつの間にか好きになっていた。
安室はいつものように喫茶店ポアロでバイトをこなす。
たまに加奈さんが来店してここで昼ご飯を頼み珈琲を飲みながらまったりと過ごすのだ。
今日も加奈さんは来てオムライスと珈琲を注文した。
「おまちどうさまオムライスと珈琲です。」
『ふふっ…ありがとう。』
彼女のご注文を届けるのはいつも僕
いつものように加奈さんはお礼の言葉を述べにっこりと微笑みを現してくれていたのだが、この小さな幸せは長くは続かなかった。
「えっ…海外へ行く。…どうしてですか」
『…それは、言えないわ。』
今日の晩も彼女と夕食を一緒にとっていた時、明日海外に行くことに決めて、また長い間、海外で暮らしていくらしいと話した。
そもそも彼女はなぜ若い頃から遠い国に行ってしまったのか分からない。
だから知りたいんだ
もしかしたら加奈さんをここに留めることが出来るかも知れないから…
僕はなんとかその理由を聞き出していた
すると彼女はキリッとした真剣な表情を現し口を開いた。
『…私は、CIAなのよ……』
「なっ…!!?」
加奈さんは目を瞑り自分の事を語ったのだ。
『主としてアメリカ合衆国の外交政策・国防政策の決定に必要な諜報・謀略活動をおこなっている組織。一般人を装って活動する秘密結社。組織に潜伏し情報を入手したり等するけど、私はただの諜報員。世界中を廻り沢山の情報を集めていた。』
僕は心の中で驚きが隠せない。
まさか彼女がCIAだったなんて。
その事実に僕は絶望した。
『最初の頃はこの活動に誇りを持っていた…だけど最近は私は何のために生き甲斐を感じているかわからなくて。世界を廻ると大好きな人と居られないでしょ?』
「!!」
その言葉が僕に向けられているように錯覚をおこした。
『好きになってしまえば自分の事情のせいで辛い思いをするだけだから、絶対に恋をしないと決めていたのに、私は…貴方を…好きに…なってしまったの……』
「!!!─っ」
目を見開き鳴きそう彼女の素顔を見ていた。
暫くの沈黙の間、僕は決意を固くつけた
「…好きになってしまえばいいじゃないですか?」
『えっ?』
「僕も加奈さんの事が……いえ、加奈のことが好きになってしまったのですから?」
今度は彼女が目を見開く番
「そんな職、今すぐ止めて僕のそばにずっといてくれませんか?」
『─ッッ………いいのかな?辞めても…そうすれば私は幸せになれるかな?』
「必ずなれます。僕が保証します。」
組織にCIAの者を引き入れることは許されることはない事は分かっているが、僕はこれだけは譲れなかった。
『ありがとう。…私、安室さんのことが…』
スッ
『!!?』
「下の名前で言ってくれませんか?」
"好きです"と伝えようとしたけど安室さんに人差し指で唇に当てられて下の名前で言って欲しいとお願いされた。
『///…透…の事が好きです!』
はっきりと伝えた加奈に透は私を抱きしめ軽い口付けを送ってくれた。
そのあと彼から自分は黒の組織の者と伝えられた。
それは私もよく知っていたCIAの者達が必死で探っていた謎の組織だった。
驚きを隠せなかったが、私は何もかも捨てて透と一緒に組織員になることを伝えた
CIAの証明書とCIAだった証拠等なにもかも抹消し大好きなこの人と一緒に黒ずくめの構成員になった。
正義を正す者が悪戯を働く者となっても貴方とずっと一緒に居られるなら私はそっちを選択する
「加奈…行きますよ?」
『ちょっと待ってよ透。』
先にいる彼を追いかけて隣に並ぶ
「加奈……」
『なに透?…!!?─んっ…///』
透からの不意打ちのキスに少し驚いたが、そのままゆっくりと瞼を閉じ甘い口付けを堪能した。
「フッ…夜が待ち遠しいですね。」
『////…そうね。』
手の指をお互い絡ませ手を繋ぎ愛おしい人と一緒に居られる幸せを噛み締め私は黒の諜報員として彼と共に世界をまわる