幼き少女の恋の目指す場所
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日本のどこにでも結構立派な家々
ある洋館の家
その洋館の広い庭で2人の少女が遊んでいた。
「お~い加奈、早く登って来いよ!」
1人の少女が庭にある大きな大きな木にその小さな体と力でひょいひょいとまるで猿のように登り太い泊まり木に座り、未だに登ってこない同い年の少女に手を振る。
『ぅ゛~む、無理だよ…真純ちゃん!あんなに高い所まで加奈登れないよυ』
下にいた少し涙目で木の上にいる幼なじみの真純に否定の言葉を漏らす
「何言ってんだ。僕が登れたのに加奈が登れないわけないだろ!」
真純はすぐ弱音をはく加奈を強くなって貰いたいために毎日と言っていいぐらい色々と特訓させていた。
今日は真純の我が家の立派な木に登る特訓だった。
「そんなんだから!馬鹿な男の子にちょっかい出されるんだぞ!!」
2人は小学1年生で同じクラス。
加奈はすぐ弱音をはくことが多いため、男の子にちょっかいを出されていてイジメられている状況だった。
だけど男の子のように逞しい女の子、加奈の幼なじみの真純がイジメっ子を蹴散らしていた。
加奈は弱々しくしながら太い木に手と足をかけ登り始めるが…
ガシッ…
ズルッ
『きゃあ!?─ッ、ぅぅ、ヒクッヒクッ』
ほんの数cmしか上がれず滑り落ち尻餅をついて小さな声で泣いてしまった。
すると
「また、やっていたのか?真純、加奈…」
泣いていた加奈に影がかかる。
加奈は泣いた諸条で赤い目を後ろに向け男性を見た。
『ヒクッ…しゅ…秀一お兄ちゃん。』
そこにはだいぶ年が離れた真純の一番上の兄、秀一が現れて加奈は立ち上がり足にしがみついた
「秀兄!!」
真純は加奈を甘やかしている兄を怒り素早く木から降りた。
「ん?加奈膝が擦りむいているな。手当てをしないとな…」
秀一はポケットから絆創膏を取り出し擦りむいた怪我に貼った。
『ヘヘッ…あがりがとう!』
「フッ、どう致しまして。」
お礼をした加奈に頭を撫でてやる。
秀一に頭を撫でなれるこれが大好きだったが、それよりもまだ幼い少女が異性として真純の兄が好きだったのだ。
「こら秀兄!加奈を甘やかすなって僕がいつもいつも言ってるだろう!!」
2人のやり取りに人差し指を兄に差しもう片手は腰に当て強く主張した。
「…真純あまり加奈をイジメるな?」
「イジメてるんじゃない特訓だ!加奈を強くさせないと、毎日のように馬鹿な男子にちょっかい出されてイジメられてるから僕が鍛えてやってるんだよ!」
「ホォー、なら俺も一緒に少し加奈を鍛えてやろう。」
「!?ほ、本当か秀兄!」
いつもなら止めてやれ加奈は加奈のペースでいいだろうと言っている兄が今日は兄が一緒に加奈を鍛えてくれると言ったので真純はキラキラと瞳を輝かせた。
『え?…』
それとは裏腹に加奈は驚き悲しい顔をする。
すると秀一が加奈の頭を撫でて"心配するな真純と全然違った特訓だ"といった
「悪いが真純は特訓に付き添わなくていいからな?」
「何でだよ!!」
また真純が怒った。
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