太閤恋する七冠王
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クリーニングで綺麗になった警察官の制服を着て後輩の苗子ちゃんとミニパトに乗って交通警備をしています
『へぇ~…昨日、千葉さんと苗子ちゃん小学校以来の再会をしたんだ!良かったね!』
「そうなんだけど…実は千葉くん私のこと気づいてなかったんだよね………2度会ったのに」
深く溜息を吹き肩を落とす苗子ちゃん
あ…そっか、千葉さんのことが好きなんだ!
あの時からずっと千葉さんを想い続けてると言う苗子ちゃんを私の心はキュン!として彼女の恋を応援しようと決めた
「ぶつかって来たのはそっちだろ!!」
「ああ゛?そりゃテメーだろ!!」
「『!!?』」
すると二人の若者同士の揉め事が横断歩道のど真ん中で揉めていて、歩行者も自動車も迷惑よね!
『苗子ちゃん車を路肩に停めて?』
「あ、はい!でも私達だけで静められますか加奈さん?由美さんなら言語力ですぐにその場を納めてくれるんですが」
『まぁ、由美は頼りになる親友だけど…わ、私だってあの現場を取り締まってみせるよ!』
先輩として後輩に姿勢を示さないといけないと思い加奈は親友の由美に負けちゃだめと意気込み二人のもとへ交通を取り締まる
『(--ッ……よし!……)ちょ、ちょっと貴方達?そんな所で揉めちゃダメでしょ?私がお話ししてあげるから、まずこっちに来てね?』
「「ああ゛!?(ポッ///)…あっ、はい////どうもすみません」」
三浦加奈さんは由美さんのような気迫はなく優しく包み込むような言い方で首をかしげたりする仕草であの二人を取り締まる彼女に由美さんとは違った交通指導を、わたし三池苗子は知ることになったのです……
加奈のお陰で交通は流れ一仕事を終えてパトカーに乗り込もうとした時…
『あっ…(ここ…!?)』
「どうしました?……ああ!そこのスイーツ店ですか?あそこのパンケーキ、昔から大人気で絶えない名店みたいですよ?由美さんから聞いたんですが、年中行列が途切れないみたいです。」
先輩の発音に後輩はクエスチョンマークを浮かべるが彼女の視線の先を見ると分かった
『うん……口に入れた瞬間、すぅーと溶けてなくなって吃驚するぐらい美味しいんだよ///』
「え?加奈さん食べたんですか!いいなぁ、そんなに美味しいなら私も食べに行ってみようかな♪」
『あっ!!でもあそこはね?予約して抽選で当たった人しか、その大好評のパンケーキは食べれないんだよ~?』
えぇー!?、と声をあげて残念がる苗子ちゃんに、でも初めてカップルで来店した時は特別に出してくれるんだよ?と笑顔で素敵な情報を教えてあげた
私がそのパンケーキを食べれたのは一度だけ
それは秀吉のお陰で、その時……私達は恋人の関係になったんだよね?
* * * *
--10年前…--
カランッ…
いらっしゃいませ!……
「ご注文はお決まりでしょうか?」
『あの!これ…(今日こそ!)』
加奈はあのスイーツ名店に来ていた
彼女は度々来店しているお客さま
加奈は徐に予約用紙の紙をウエイトレスに渡す
「あ、特別予約された方ですね?少し待ってください………申し訳ごさいません。今回お客さまは当選されていませんでした。また是非ともご予約ください。ご注文をお伺いします?」
『(ううっ……今回もまたダメだったよぉ。これで20回目落選……私はいつあのパンケーキを食べれるんだろ?)』
周りの席で、そのパンケーキを美味しそうに食べれている人、カップルに加奈は頬を膨らませ羨ましそうに嫉妬している
『じゃあ……「あれ?加奈さん……」え?あっ……貴方は羽田さん?』
聞き覚えのある声と自分の名前を呼ばれメニュー表から顔をあげると、目の前には一週間前に電車で私の肩で眠って彼が降りる駅まで私も一緒に乗った時に知り合った彼がいた
「こんにちは、あの時はどうも」
ペコリと軽く頭をさげた羽田さんに私も何故か頭をさげる
「あのまた会えて嬉しいです!よろしければ僕と相席してくれませんか?」
『はい、どうぞ!あのご注文はまた後から呼びます…』
「かしこまりました!」
向かいの席についた羽田秀吉に、貴方もここの人気のパンケーキを食べに来られたんですか?とストレートに聞くと
「いえ、僕はここの餡蜜が好きで、甘い物が食べたいなぁ~って思ったら来るんですよ?加奈さんは、ここの人気スイーツの抽選でしか食べれないパンケーキを食べにきたんですよね?」
『ええ、今日もハズレて食べれなくて、恥ずかしながらこれで20回目の落選なんです………………でもよくわかりましたね?私がそれを、食べに来ていたって??』
「大抵はそれが目当てで来る人が多い。けどさっき加奈さんは"貴方も?"と申したからわかったんです!」
『あ、なるほど!羽田さん凄いですね!』
凄い探偵みたいと誉める加奈に"そんなことないよ~?"と言いながら、ニッコリと満更でもなさそうに嬉しい笑顔を描いている秀吉
「そうかそんなに食べたいんだそのパンケーキ?なんだか僕も食べてみたいなぁ~………………!!……そう言えばこの店のホームページを開いた時に一番下右端にあぶり出し文字があったんだよ?そこにカップルで来店した方は店員にホームページのあぶり出し文字を見つけて恋人と来ましたっていうと特別にあのパンケーキが食べれるみたいだよ?」
『そ、それホントですか!?』
おもわず椅子から立ち上がってしまって、そんな姿を羽田秀吉に見られて恥ずかしさが襲いゆっくりと座り直した
「あはは、そんなに食べたいんだね?」
『わ、笑わないでくださいよ羽田さん////!?でも情報ありがとうございます!わたし彼氏ができたら必ず食べます!』
きらきらと輝いている彼女の瞳に秀吉は、本当に可愛らしい女性だなと思い、秀吉の心はそんな彼女に感じるものが生まれた
「…………加奈さん、実は今すぐパンケーキを食べれる方法があるのですが?」
『え?…ええー!?そんな方法もあるんですか!教えてください羽田さん!!』
机に身を乗りだし僕の顔を見つめる彼女の両手を僕の手が包み込んで触れて
「加奈さん、僕とお付き合いしてくれませんか?これはパンケーキを食べるために言っているんじゃないですよ?どうやら僕は貴女の魅力に惚れたみたいです。」
『………え?え?……--ッッ////えっと、あの///……なんと言っていいか分からないけど、でもわたし羽田さんのこと好きですよ?突然のことで混乱してるんですが、今は親しい関係で恋愛感情じゃないと思う…でもこれから羽田さんのこと知っていって好きになっていきたいと思っているのですが、それではダメですか?』
彼女のそんな気持ちが聞けて僕はなんとも言えない、これが愛しさなんだろう?その心を初めて感じたことに衝撃をうけた
「いえ、ダメではありません。寧ろそれで僕を見ていって欲しい////」
僕は満面の笑みを浮かべていることだろう?
それは彼女の顔もそうだった。
僕達はたった今、恋人になりましたからあのパンケーキを注文したいのですがと店員に告白すると"おめでとうございます!"と祝福され、彼女がずっと食べたかったあの人気スイーツが運ばれてきて、嬉しそうに美味しそうにモグモグさせる彼女の新たな一面を目に出来て僕は幸せだった