第2章 双生の魔道士
バロンを旅立ったセシルとローザは、魔道士の国ミシディアにたどり着いた。
まずは長老に会うべく、その館らしき大きな建物の前へとやって来た。
「えっと…、勝手に入っちゃっていいのかしら?」
ローザは少し躊躇ったような素振りを見せる。
「そうだね、とりあえずノックして…」
セシルは2、3回ドアを軽く叩いた。
「ごめんくださーい。どなたかいませんか?」
そしてドアを開けた。
返事がない。二人は慎重に中へ入った。
「お客様ですの?」
どこからか、鈴の音のような可愛らしい声が聞こえる。
セシルとローザがキョロキョロしていると、今度は別の幼い声が聞こえた。
「下だよ、下!!」
二人は自分達の足もとの方を見てみる。
すると、そこにはそっくりな外見の小さな男の子の子供と女の子の子供がいて、セシルとローザを見上げていた。
「あんちゃんもねえちゃんも、この国のやつじゃなさそうだな。もしかしてジジイに用か?」
二人の子供の男の子の方がセシルとローザに尋ねる。
すると、ポカッ☆といい音がして男の子の頭に女の子のゲンコツが降った。
「パロム!!ジジイじゃなくて長老様でしょ!!」
「いってぇ~~~~っ…」
パロムと呼ばれた男の子は、痛さのあまり涙目で頭を押さえて悶絶している。
「えーと……、長老様ってジジイなの?ーーーじゃなくてっ!僕らは、長老様にご用があって来たんだ。今、長老様はいらっしゃるかい?」
セシルが苦笑いを浮かべながら尋ねた。
「ーーーワシに何かご用ですかな?」
奥の方から、厳格そうな男性の老人が現れた。
おそらく彼が長老だろう。
まずは長老に会うべく、その館らしき大きな建物の前へとやって来た。
「えっと…、勝手に入っちゃっていいのかしら?」
ローザは少し躊躇ったような素振りを見せる。
「そうだね、とりあえずノックして…」
セシルは2、3回ドアを軽く叩いた。
「ごめんくださーい。どなたかいませんか?」
そしてドアを開けた。
返事がない。二人は慎重に中へ入った。
「お客様ですの?」
どこからか、鈴の音のような可愛らしい声が聞こえる。
セシルとローザがキョロキョロしていると、今度は別の幼い声が聞こえた。
「下だよ、下!!」
二人は自分達の足もとの方を見てみる。
すると、そこにはそっくりな外見の小さな男の子の子供と女の子の子供がいて、セシルとローザを見上げていた。
「あんちゃんもねえちゃんも、この国のやつじゃなさそうだな。もしかしてジジイに用か?」
二人の子供の男の子の方がセシルとローザに尋ねる。
すると、ポカッ☆といい音がして男の子の頭に女の子のゲンコツが降った。
「パロム!!ジジイじゃなくて長老様でしょ!!」
「いってぇ~~~~っ…」
パロムと呼ばれた男の子は、痛さのあまり涙目で頭を押さえて悶絶している。
「えーと……、長老様ってジジイなの?ーーーじゃなくてっ!僕らは、長老様にご用があって来たんだ。今、長老様はいらっしゃるかい?」
セシルが苦笑いを浮かべながら尋ねた。
「ーーーワシに何かご用ですかな?」
奥の方から、厳格そうな男性の老人が現れた。
おそらく彼が長老だろう。