第8章 ※作成中
「ルシファー様が不公平なナルシストですって?!美意識の高い法律家とお言い!!
ハエ騎士団より四天王のが強いんだから、単独バトルしていいのは当然でしょお?!!!!
法律で決まってんだから仕方ないじゃない!!!!
あんた達踏み潰すわよおおっ?!」
パイモンの怒声はひたすらでかく野太く、城中に響いた。
よって……ルシファー本人の耳にも入った。
「……」
ルシファーは、庇われているがとても複雑な気持ちになった。
(不公平なナルシスト、ね…。
まあいいけどさ)
今城にいるサタン全員に聞かれてるし知られてるんだろうなぁと思うと、何かやるせなくなるルシファーであった。
その頃、城の広く長い廊下を一人の幼児が歩いていた。
名前はヴァラク。
幼いが、れっきとしたサタンであり、容姿もサタンそのものだ。
短くふわふわした髪の毛と、黒の短パンが特徴的だ。
彼の頭上には、いくつもの宝石が浮いて彼の歩く後をついてきている。
「その宝石、どげんしたと?」
ちょうどそこに、チョルくんが通りかかった。
「なんだ。人質かー」
「なんだとはなんね。クォク・テチョル様に向かって」
「人質のくせに威張るなよぉ。まあ、ヴァラクは心が広いから許してやるけど」
「自分で言うな」
二人は、てくてくと歩調を合わせ歩く。
「ところで、さっきも訊いたけどその宝石どげんしたと?」
「ふふーん。聞いて驚け。なんとヴァラクは、地上の財宝のありかがわかっちゃうのだ!
そんで今から、ヘルデウス様にこれらを渡しに行くの!
地獄のみんなの金銭管理をしてるのは、ヘルデウス様だから!」
「なーるほど。その宝石を、お金に変えるわけやね」
返答しながら、チョルくんは考えた。
この悪魔は、おそらくマナ一族やエステレラより小さいのではないか。
無垢な子供ではないのかと。
「あんなやつらと一緒にしないでよ。
ヴァラクは、あんな甘ったれたやつらとは違う」
「アイゴー、心読まれたか…」
「女神もエステレラも裏切り者でさ、人間に偏見された時から思ったよ。
愛情とか、友情とか、信じたら心が負けちゃうんだって。
でもね、この地獄のみんな、ヴァラクのこと可愛がってくれるんだ……」
ヴァラクは、憎しみや悲しみ、憂いのまざった複雑な顔をした。
「それともうひとつ言うなら、郵便屋さんのバフォメットだって子供だよ。
子供だからって、全部が正義を信じてるとは限らない」
「まあ、なぁ…」
サタンの体験した事は、ほとんどすべて人間の責任といっても過言ではない。
それを踏まえ、チョルくんは無難な返答をした。
ハエ騎士団より四天王のが強いんだから、単独バトルしていいのは当然でしょお?!!!!
法律で決まってんだから仕方ないじゃない!!!!
あんた達踏み潰すわよおおっ?!」
パイモンの怒声はひたすらでかく野太く、城中に響いた。
よって……ルシファー本人の耳にも入った。
「……」
ルシファーは、庇われているがとても複雑な気持ちになった。
(不公平なナルシスト、ね…。
まあいいけどさ)
今城にいるサタン全員に聞かれてるし知られてるんだろうなぁと思うと、何かやるせなくなるルシファーであった。
その頃、城の広く長い廊下を一人の幼児が歩いていた。
名前はヴァラク。
幼いが、れっきとしたサタンであり、容姿もサタンそのものだ。
短くふわふわした髪の毛と、黒の短パンが特徴的だ。
彼の頭上には、いくつもの宝石が浮いて彼の歩く後をついてきている。
「その宝石、どげんしたと?」
ちょうどそこに、チョルくんが通りかかった。
「なんだ。人質かー」
「なんだとはなんね。クォク・テチョル様に向かって」
「人質のくせに威張るなよぉ。まあ、ヴァラクは心が広いから許してやるけど」
「自分で言うな」
二人は、てくてくと歩調を合わせ歩く。
「ところで、さっきも訊いたけどその宝石どげんしたと?」
「ふふーん。聞いて驚け。なんとヴァラクは、地上の財宝のありかがわかっちゃうのだ!
そんで今から、ヘルデウス様にこれらを渡しに行くの!
地獄のみんなの金銭管理をしてるのは、ヘルデウス様だから!」
「なーるほど。その宝石を、お金に変えるわけやね」
返答しながら、チョルくんは考えた。
この悪魔は、おそらくマナ一族やエステレラより小さいのではないか。
無垢な子供ではないのかと。
「あんなやつらと一緒にしないでよ。
ヴァラクは、あんな甘ったれたやつらとは違う」
「アイゴー、心読まれたか…」
「女神もエステレラも裏切り者でさ、人間に偏見された時から思ったよ。
愛情とか、友情とか、信じたら心が負けちゃうんだって。
でもね、この地獄のみんな、ヴァラクのこと可愛がってくれるんだ……」
ヴァラクは、憎しみや悲しみ、憂いのまざった複雑な顔をした。
「それともうひとつ言うなら、郵便屋さんのバフォメットだって子供だよ。
子供だからって、全部が正義を信じてるとは限らない」
「まあ、なぁ…」
サタンの体験した事は、ほとんどすべて人間の責任といっても過言ではない。
それを踏まえ、チョルくんは無難な返答をした。
2/2ページ