第7章 真打と影打
「どうしたの?あゆむ。ボンヤリしちゃって」
朝食の席で、箸を動かしながらみほが声をかけた。
「ん…ちょっと、なんとも言えない夢見て」
あゆむは、自分に苦笑いするように答えた。
「なんとも言えない夢…ですか」
コルちゃんが、心配そうに呟いた。
「しっかりもののあゆむが、斯様な事を言いますなんて…」
マナも同様に、心配そうだ。
「どんな夢だったんだよ。一体?」
タオが、味噌汁を飲みながら訊いた。
あゆむは、皆を心配させまいと笑顔を取り繕ってみせる。
「本当に、なんでもないんだ!
夢なんて、誰でもよく見るじゃない?気にしないで!
それよりさ、今日からホトとイリスェントが料理当番なんだよね?
このご飯、美味しいね」
「おう。味噌汁は俺が作って、ご飯はイリスェントが炊いたんだイリスェントが」
ホトが答えた。
「今日、ホトと地上に買い出しに行くのである。
皆は、夜は何が食べたいであるか?」
イリスェントが、一同にリクエストをとる。
すると皆、口々にリクエストし始めた。
「ハンバーグ!ハンバーグ!」
アダムが挙手した。
「我は、中華が良い」
「ボクもボクも!」
マオとシアンが言った。
「わいは、ステーキにブイヤベースが食べたいわぁ」
エディが朗らかにリクエストする。
「ブイヤベース?なにそれ?
ベースボールの派生?
あたしはカレーがいいな~」
「みほ…ブイヤベースは、エディの故郷の料理なのである」
みほにイリスェントがマジメにツッコむ。
「あらそうなの。知らなかった」
みほは、それに素直に返した。
「ほっほっほ。みほは面白いおなごじゃのう。
わらわも今日は、カレーが良い」
ヒミコは、気品よく口元に手を当てて笑った。
「あ、僕もカレーがいい…」
あゆむも控え目に、カレーをリクエストした。
「私もー!」
そして、チェンも。
「なんだか、カレー支持者が多数だなカレー支持者が。
今日はカレーにするか?」
「そうするであるか」
ホトとイリスェントが決断を下した。
「やりぃ!」
みほがガッツポーズをとる。
「わたし、カレー好きです。
楽しみです」
コルちゃんが微笑んだ。
「ははっ。任せな。
ごめんな、ハンバーグと中華とステーキと、えっと…ベースボールは今週中の明日以降って事で」
「ホト。ベースボールやない、ブイヤベースや。
わい野球するつもりはあらへんがな」
「わり。どうにもややこしい横文字は未だに苦手だややこしい横文字は」
(ややこしい…かな…)
心の中で、エディは首を傾げる。
ホトにとっては、新しく聞く横文字は覚えづらいようだ。
この場にいるほとんど全員が、ホトの発言から時代的な何かを感じた。
朝食の席で、箸を動かしながらみほが声をかけた。
「ん…ちょっと、なんとも言えない夢見て」
あゆむは、自分に苦笑いするように答えた。
「なんとも言えない夢…ですか」
コルちゃんが、心配そうに呟いた。
「しっかりもののあゆむが、斯様な事を言いますなんて…」
マナも同様に、心配そうだ。
「どんな夢だったんだよ。一体?」
タオが、味噌汁を飲みながら訊いた。
あゆむは、皆を心配させまいと笑顔を取り繕ってみせる。
「本当に、なんでもないんだ!
夢なんて、誰でもよく見るじゃない?気にしないで!
それよりさ、今日からホトとイリスェントが料理当番なんだよね?
このご飯、美味しいね」
「おう。味噌汁は俺が作って、ご飯はイリスェントが炊いたんだイリスェントが」
ホトが答えた。
「今日、ホトと地上に買い出しに行くのである。
皆は、夜は何が食べたいであるか?」
イリスェントが、一同にリクエストをとる。
すると皆、口々にリクエストし始めた。
「ハンバーグ!ハンバーグ!」
アダムが挙手した。
「我は、中華が良い」
「ボクもボクも!」
マオとシアンが言った。
「わいは、ステーキにブイヤベースが食べたいわぁ」
エディが朗らかにリクエストする。
「ブイヤベース?なにそれ?
ベースボールの派生?
あたしはカレーがいいな~」
「みほ…ブイヤベースは、エディの故郷の料理なのである」
みほにイリスェントがマジメにツッコむ。
「あらそうなの。知らなかった」
みほは、それに素直に返した。
「ほっほっほ。みほは面白いおなごじゃのう。
わらわも今日は、カレーが良い」
ヒミコは、気品よく口元に手を当てて笑った。
「あ、僕もカレーがいい…」
あゆむも控え目に、カレーをリクエストした。
「私もー!」
そして、チェンも。
「なんだか、カレー支持者が多数だなカレー支持者が。
今日はカレーにするか?」
「そうするであるか」
ホトとイリスェントが決断を下した。
「やりぃ!」
みほがガッツポーズをとる。
「わたし、カレー好きです。
楽しみです」
コルちゃんが微笑んだ。
「ははっ。任せな。
ごめんな、ハンバーグと中華とステーキと、えっと…ベースボールは今週中の明日以降って事で」
「ホト。ベースボールやない、ブイヤベースや。
わい野球するつもりはあらへんがな」
「わり。どうにもややこしい横文字は未だに苦手だややこしい横文字は」
(ややこしい…かな…)
心の中で、エディは首を傾げる。
ホトにとっては、新しく聞く横文字は覚えづらいようだ。
この場にいるほとんど全員が、ホトの発言から時代的な何かを感じた。