第6章 切られし戦いの火蓋
「皆!時期が来たの!!
あたい達にヘルデウス様から命令が来た!!
マナの者と戦えと!!
あたい達の、未来を決める時が来たの!!!」
ベルゼバブが、覇気に溢れ演説する。
「もう後はない!
かつては引き分けという結果で終わったけど‥‥、今度は絶対にそうはさせない!!あたいが、皆に勝利をあげる!!
――ここにいる、全ての我がハエ騎士団の皆に!!!」
全ハエ騎士団員が、士気に湧き上がった。
普段はおとなしい、ダンタリアンさえも。
アスデモスの乗っている、本来のドラゴンの姿の竜太郎が、咆哮し虚空に炎を吹いた。
アスデモスは、スッと立ち上がり演説を開始した。
「いいこと?相手がおチビちゃんや神だからと、遠慮は無用……。
人間も、邪魔する者は徹底的に殺っておしまい。
私達は、ヘルデウス様の崇高なる目的を達成する為にあるの。
…悪魔が幸せに生きれる世界を創るという、偉大なる目的を………。
その為には、私はどんな事も厭わない!!!
ヘルデウス様と未来の為に、全力を尽くしなさい!!!
もう泣き寝入りしない!幸福を、私達の手で掴みましょう!!」
再度、闘技場が士気に湧き上がり、空気までもが5億の雄叫びで揺れた。
きっと、これが最後の戦争になる。
自分達を止められるモノは何もない!
空気を揺るがす雄叫びは、しばらく止むことはなかった。
「いやぁ~。戦争が始まったか……」
てくてくと城中の寒い廊下を歩きながら、ひとりの青年が呟いた。
彼はプルソン。
「邪悪な喜び」「歌」「虚偽」を司るサタンである。
「そうだね~ついにって感じ?
なぜか人質が生きてるうちにだけどさ~。
不思議だけど、イヤではないよっと。
だってだって、」
彼の傍らのサブナクが言った。
「そう!だってだって、人間殺りほうだ~い♪
なぜなら戦争だから~~~♪」
続けてプルソンが、歌うように言う。
「俺さ俺さ、戦争になったらやってみたいことあったんだよね!
サブナク耳貸して!」
プルソンの目がきらきら輝いている。
素直に面白そうと感じたので、サブナクは彼に耳を貸した。
プルソンがサブナクに何かをこしょこしょ耳打ちすると、サブナクはパアッと楽しそうな顔になった。
「なにそれ超愉快じゃん!」
「でしょでしょ~~♪
これが成功したら~、人間もマナ一族もいっぱい殺れるかも~♪」
プルソンは、いたずらを企む子供のような笑みを浮かべた。
「さっすがプルソン!
悪いやつ~♪えげつないよっと!」
「サブナクに言われたくないよ~~」
「「あはははは!!!!!」」
二人は同時に、愉快そうに半分高笑いのような笑い声を上げ、笑いあう。
「さっそく実行してくるから~、じゃあねサブナクー♪」
「おー、がんばれよっと!」
地上に瞬間移動するプルソンを、サブナクはニコニコ笑顔で手を振り見送った。
あたい達にヘルデウス様から命令が来た!!
マナの者と戦えと!!
あたい達の、未来を決める時が来たの!!!」
ベルゼバブが、覇気に溢れ演説する。
「もう後はない!
かつては引き分けという結果で終わったけど‥‥、今度は絶対にそうはさせない!!あたいが、皆に勝利をあげる!!
――ここにいる、全ての我がハエ騎士団の皆に!!!」
全ハエ騎士団員が、士気に湧き上がった。
普段はおとなしい、ダンタリアンさえも。
アスデモスの乗っている、本来のドラゴンの姿の竜太郎が、咆哮し虚空に炎を吹いた。
アスデモスは、スッと立ち上がり演説を開始した。
「いいこと?相手がおチビちゃんや神だからと、遠慮は無用……。
人間も、邪魔する者は徹底的に殺っておしまい。
私達は、ヘルデウス様の崇高なる目的を達成する為にあるの。
…悪魔が幸せに生きれる世界を創るという、偉大なる目的を………。
その為には、私はどんな事も厭わない!!!
ヘルデウス様と未来の為に、全力を尽くしなさい!!!
もう泣き寝入りしない!幸福を、私達の手で掴みましょう!!」
再度、闘技場が士気に湧き上がり、空気までもが5億の雄叫びで揺れた。
きっと、これが最後の戦争になる。
自分達を止められるモノは何もない!
空気を揺るがす雄叫びは、しばらく止むことはなかった。
「いやぁ~。戦争が始まったか……」
てくてくと城中の寒い廊下を歩きながら、ひとりの青年が呟いた。
彼はプルソン。
「邪悪な喜び」「歌」「虚偽」を司るサタンである。
「そうだね~ついにって感じ?
なぜか人質が生きてるうちにだけどさ~。
不思議だけど、イヤではないよっと。
だってだって、」
彼の傍らのサブナクが言った。
「そう!だってだって、人間殺りほうだ~い♪
なぜなら戦争だから~~~♪」
続けてプルソンが、歌うように言う。
「俺さ俺さ、戦争になったらやってみたいことあったんだよね!
サブナク耳貸して!」
プルソンの目がきらきら輝いている。
素直に面白そうと感じたので、サブナクは彼に耳を貸した。
プルソンがサブナクに何かをこしょこしょ耳打ちすると、サブナクはパアッと楽しそうな顔になった。
「なにそれ超愉快じゃん!」
「でしょでしょ~~♪
これが成功したら~、人間もマナ一族もいっぱい殺れるかも~♪」
プルソンは、いたずらを企む子供のような笑みを浮かべた。
「さっすがプルソン!
悪いやつ~♪えげつないよっと!」
「サブナクに言われたくないよ~~」
「「あはははは!!!!!」」
二人は同時に、愉快そうに半分高笑いのような笑い声を上げ、笑いあう。
「さっそく実行してくるから~、じゃあねサブナクー♪」
「おー、がんばれよっと!」
地上に瞬間移動するプルソンを、サブナクはニコニコ笑顔で手を振り見送った。