第6章 切られし戦いの火蓋
「そうか…。
俺は、アニーお姉様に召喚されて、それで使い魔になったな。
それ以来、毎日主人に愛でられて幸せだぜ。
テメーも、同じなんだろな」
「ペットと一緒にしないで頂きたい」
「悪かったなテメーッ!」
ガーッと竜太郎が吼えた。
「…まあ、それくらい元気があるのは良き事であろうな。
またいつ戦争となっても、お主なら大事ない」
「また戦争って…チョルくんまだ生きてんだぜ?
ま、いきなり戦争に突入ってことも…なくはないだろうけどよ」
チョルくんが人質でいる事で、モンスターも消え争いは止み地上の安全は保証されている。
だからといって、再び争いが起きないとは限らない。
「まだ話した事もないけどよ、チョルくんはそう簡単にゃ死なねえ気がすんだ。
簡単に殺されるようなタマじゃあねえ気がする」
「あのお優しいヘルデウス様の事。
人質に、何かしらの選択肢を与えるやも知れぬ」
剣一は静かに答えた。
竜太郎はそれを聞いて、口端を吊り上げた。
「なに、テメー?チョルくんに生きてて欲しいってか?」
「主君の大切な者は、拙者の大切な者でもあるゆえ。
たとえ、何者であろうとも」
「テメーは、本当に『主君バカ』だなあ」
竜太郎は、剣一の背中を2、3度叩いた。
剣一は、微かに眉をしかめる。
「いつか時が来ても……。
死ぬなよ!剣一!」
「言われるまでもありませぬ」
剣一の予測は当たった。
再度戦争が起き、マナの者と戦う事となったのだ。
人質、チョルくんの身はこの地獄にありながら。
城内の宮廷闘技場に、総長たるベルゼバブ、副将軍のアスデモス、そして5億のハエ騎士団員が集まった。
俺は、アニーお姉様に召喚されて、それで使い魔になったな。
それ以来、毎日主人に愛でられて幸せだぜ。
テメーも、同じなんだろな」
「ペットと一緒にしないで頂きたい」
「悪かったなテメーッ!」
ガーッと竜太郎が吼えた。
「…まあ、それくらい元気があるのは良き事であろうな。
またいつ戦争となっても、お主なら大事ない」
「また戦争って…チョルくんまだ生きてんだぜ?
ま、いきなり戦争に突入ってことも…なくはないだろうけどよ」
チョルくんが人質でいる事で、モンスターも消え争いは止み地上の安全は保証されている。
だからといって、再び争いが起きないとは限らない。
「まだ話した事もないけどよ、チョルくんはそう簡単にゃ死なねえ気がすんだ。
簡単に殺されるようなタマじゃあねえ気がする」
「あのお優しいヘルデウス様の事。
人質に、何かしらの選択肢を与えるやも知れぬ」
剣一は静かに答えた。
竜太郎はそれを聞いて、口端を吊り上げた。
「なに、テメー?チョルくんに生きてて欲しいってか?」
「主君の大切な者は、拙者の大切な者でもあるゆえ。
たとえ、何者であろうとも」
「テメーは、本当に『主君バカ』だなあ」
竜太郎は、剣一の背中を2、3度叩いた。
剣一は、微かに眉をしかめる。
「いつか時が来ても……。
死ぬなよ!剣一!」
「言われるまでもありませぬ」
剣一の予測は当たった。
再度戦争が起き、マナの者と戦う事となったのだ。
人質、チョルくんの身はこの地獄にありながら。
城内の宮廷闘技場に、総長たるベルゼバブ、副将軍のアスデモス、そして5億のハエ騎士団員が集まった。