序章~We lived,and what was prohibited!~
生きていてはいけない。
自分達は生きていてはいけない。
いつのまにか、悪魔と呼ばれていたのだ。
つい昨日まで、楽しく平和に暮らしていただけだというのに。
何故?
何故???
サタン達の住まう神殿は、暗い雰囲気に包まれていた。
全員、全てを知ってしまったのだから。
「…私達が、何をしたというんだい」
無表情のルシファーが、力なく呟いた。
眼に全く光がない。
「人間は、エイレンテューナやエステレラに救って欲しいみたいね。
私らを殺して…」
アスデモスも静かに言った。
「あたい、こんなのやだよ!
このまんまじゃ、人間のこと…」
憎んじゃいそう、
喉元まで出かけたその一言を、ベルゼバブはぐっとこらえ飲み込んだ。
「……おいら、こんな争いは望んでない。
すれ違うつもりなんてものも。
みんなもそうだと思うっすけど……」
ベルフェーゴルの言葉に、その場にいる全員が頷き、同意を示した。
「…だけど…、ヘルデウス様のご判断次第では、天地に反旗を翻す。
これも満場一致っすよね?」
ベルフェーゴルの声は静かだ。
又、瞳は冷たかった。
「そうですよ!このままじゃ腑に落ちません!」
サタンの1人が怒りに身を任せ叫んだ。
「ふざけんなって思いますよ!俺達、あいつらに差別される理由や原因なんてないのに!
あいつらに悪さなど、何一つしてないのに!」
「そうだそうだ!」
「人間ってなんてエゴイストなの!」
「あたしたち、地上に行く時だってわざわざ人間の姿に変身して、なるべく溶け込むようにしてたのに…。」
「なんなのよ、あの聖書!!あの醜い思考!!
もう人間なんか信じられないわっ!!」
「四天王!!僕達、どうしたらいいんですか?!くやしいよ!!
……悲しいよ!!!!!!」
他のサタン達も、口々に想いを叫ぶ。
この他には、涙を流している者も大勢いた。
「………あたい達、どうやら気持ちがひとつみたいだね。
どう?あたい達で戦闘組織を結成してみようか?」
ベルゼバブは威厳ある瞳で彼らを見据えた。
「いつでも、誰とでも戦える組織を。
あたいが総長、将軍になる。
創設者として責任を持つ」
宣言したベルゼバブからは威風と覇気と果敢さしか感じられず、反対するサタンは誰ひとりとして出ない。
自分達は生きていてはいけない。
いつのまにか、悪魔と呼ばれていたのだ。
つい昨日まで、楽しく平和に暮らしていただけだというのに。
何故?
何故???
サタン達の住まう神殿は、暗い雰囲気に包まれていた。
全員、全てを知ってしまったのだから。
「…私達が、何をしたというんだい」
無表情のルシファーが、力なく呟いた。
眼に全く光がない。
「人間は、エイレンテューナやエステレラに救って欲しいみたいね。
私らを殺して…」
アスデモスも静かに言った。
「あたい、こんなのやだよ!
このまんまじゃ、人間のこと…」
憎んじゃいそう、
喉元まで出かけたその一言を、ベルゼバブはぐっとこらえ飲み込んだ。
「……おいら、こんな争いは望んでない。
すれ違うつもりなんてものも。
みんなもそうだと思うっすけど……」
ベルフェーゴルの言葉に、その場にいる全員が頷き、同意を示した。
「…だけど…、ヘルデウス様のご判断次第では、天地に反旗を翻す。
これも満場一致っすよね?」
ベルフェーゴルの声は静かだ。
又、瞳は冷たかった。
「そうですよ!このままじゃ腑に落ちません!」
サタンの1人が怒りに身を任せ叫んだ。
「ふざけんなって思いますよ!俺達、あいつらに差別される理由や原因なんてないのに!
あいつらに悪さなど、何一つしてないのに!」
「そうだそうだ!」
「人間ってなんてエゴイストなの!」
「あたしたち、地上に行く時だってわざわざ人間の姿に変身して、なるべく溶け込むようにしてたのに…。」
「なんなのよ、あの聖書!!あの醜い思考!!
もう人間なんか信じられないわっ!!」
「四天王!!僕達、どうしたらいいんですか?!くやしいよ!!
……悲しいよ!!!!!!」
他のサタン達も、口々に想いを叫ぶ。
この他には、涙を流している者も大勢いた。
「………あたい達、どうやら気持ちがひとつみたいだね。
どう?あたい達で戦闘組織を結成してみようか?」
ベルゼバブは威厳ある瞳で彼らを見据えた。
「いつでも、誰とでも戦える組織を。
あたいが総長、将軍になる。
創設者として責任を持つ」
宣言したベルゼバブからは威風と覇気と果敢さしか感じられず、反対するサタンは誰ひとりとして出ない。