第5章 狂おしき運命の旋律
あゆむは、先天性無毛症――生まれつき、髪が生えないのだ。
あゆむ自身、それを気にしてバンダナをしている。
それをウスラハゲと言われては、傷付くだろう。
しかしあゆむは、タオを信じきっているのか、あまり怒った様子はなかった。
「うーん…ウスラハゲなのは本当だしね…」
「?!」
今度は、アミーが驚かされた。
まだ出会ったばかりのはずなのに、どうしてこうも絆が深い?!!
「はぁ…。いい加減にして欲しいものじゃ。悪魔ども。
我々マナ一族は、これくらいで仲違いしたりせぬ」
ヒミコは、全て見抜いていたのだ。
「ちっ!」と舌打ちして、悪魔3人は本当の姿を現した。
「なっ…サタンだったのかい?!」
アダムがハンドガンを構えた。
「おかしいと思った…普通の人間が、僕達が誰に何を言ったかなんて詳しいはずがないしね」
あゆむは呆れたように言った。
「てめーこの悪魔!!
チェンにベタベタしやがって!!
やっつけてやる!!!」
タオはまだ根に持っているようだ。
恐るべき嫉妬心。
「え。悪魔だったの…?」
チェンは、あまりに急な出来事に戸惑っている。
「ちぇーっ、だ!うまくいくと思ったのに~!」
フォルネウスが、メイスを握った。
「どこがだ」
レヴィアタンが、ツッコみつつ杖を構える。
「こうなりゃ…じかにやってやらー!!」
アミーはほぼやけくそで、長槍を手に敵に向かい飛び出した。
この光景は、地獄のヘルデウスも視ていた。
そして、くたびれながら切実に思った。
ダメだこいつら――――と。
あゆむ自身、それを気にしてバンダナをしている。
それをウスラハゲと言われては、傷付くだろう。
しかしあゆむは、タオを信じきっているのか、あまり怒った様子はなかった。
「うーん…ウスラハゲなのは本当だしね…」
「?!」
今度は、アミーが驚かされた。
まだ出会ったばかりのはずなのに、どうしてこうも絆が深い?!!
「はぁ…。いい加減にして欲しいものじゃ。悪魔ども。
我々マナ一族は、これくらいで仲違いしたりせぬ」
ヒミコは、全て見抜いていたのだ。
「ちっ!」と舌打ちして、悪魔3人は本当の姿を現した。
「なっ…サタンだったのかい?!」
アダムがハンドガンを構えた。
「おかしいと思った…普通の人間が、僕達が誰に何を言ったかなんて詳しいはずがないしね」
あゆむは呆れたように言った。
「てめーこの悪魔!!
チェンにベタベタしやがって!!
やっつけてやる!!!」
タオはまだ根に持っているようだ。
恐るべき嫉妬心。
「え。悪魔だったの…?」
チェンは、あまりに急な出来事に戸惑っている。
「ちぇーっ、だ!うまくいくと思ったのに~!」
フォルネウスが、メイスを握った。
「どこがだ」
レヴィアタンが、ツッコみつつ杖を構える。
「こうなりゃ…じかにやってやらー!!」
アミーはほぼやけくそで、長槍を手に敵に向かい飛び出した。
この光景は、地獄のヘルデウスも視ていた。
そして、くたびれながら切実に思った。
ダメだこいつら――――と。