第5章 狂おしき運命の旋律

2代目マナ一族が集結してしばらくたった頃の事だった。
1人の女性が、世界中をまわって旅していた。
女性は、癖のあるツインテールの銀髪に、赤い瞳。
名前を、アーマントゥルード・ウィリアムズといった。
アーマントゥルードは、その稀有な容姿ゆえに戦争中さらわれた。
しかし、アーマントゥルードは逃げ出した。
自力で逃げ出した。
アーマントゥルードは、それから弟を探してどんな所にも行った。
区域という区域、果てはその区域のはずれにすらも。
今日もアーマントゥルードは、小さな弟を探してユーエスエイ区域のはずれに出た。
その時だった。
自分のあだ名と同じ名の、悪魔と出会ったのは。
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