第4章 Definition of happiness and friendship
『気にする事、ないのにのう…。
たとえマナ一族となろうと、あやつは人じゃというのに……。
しかし、再会でき、わかりあえた。もはやわしに、未練はない。
そなたの未練は何じゃ?』
『俺…。俺の、未練は…』
玲音は俯いた。
『友達を傷付けてしまった事』
『ほう』
家永は相槌をうつ。
『友達は、悪魔だった。
地上で、人間の姿を借りて2代目マナ一族を探してた“ベルフェーゴル”だったなや。
そんな事も知らず、俺はそいつを人間だと思い込み、友達になった。
…でも…でも、でも!あいつの正体がわかった瞬間、俺はあいつさひでえ事しちまった!
あいつに殺されて当然の事をしちまった!』
玲音はだんだん、後悔から語気が荒くなる。
『お殿様!俺、なしたらいい?!
なしたら、あいつの前さ堂々と姿を現せる?!
お殿様と小姓さんみてえに、わがりあえる?!!』
『…双方の想いが、繋がることじゃ』
家永は、玲音の肩に手を起き、柔和な微笑みを浮かべた。
『互いに、心の底から会いたいと願いし時。
二人の再会は叶おう。
わしと小姓も、長き時間がかかった。
焦らずゆっくり、わかりあうのじゃ。
そなた達に友情があるのならば、きっと現実になろう』
『…許して、もらえっがな』
『そなた達次第じゃ』
『……へへ…ありがとの。
お殿様さ話聞いてもらって、しかも励ましてもらって、気が楽さなった。
俺達も、ゆっくりわかりあえるよう努力するぞ。
焦ったらダメだの』
玲音の表情が和らぐ。
『さようじゃ、さようじゃ』
家永は、笑顔で幾度か頷いた。
『しかし、そちの髪と目は綺麗じゃのう』
『あ、これ、作りもんです』
たとえマナ一族となろうと、あやつは人じゃというのに……。
しかし、再会でき、わかりあえた。もはやわしに、未練はない。
そなたの未練は何じゃ?』
『俺…。俺の、未練は…』
玲音は俯いた。
『友達を傷付けてしまった事』
『ほう』
家永は相槌をうつ。
『友達は、悪魔だった。
地上で、人間の姿を借りて2代目マナ一族を探してた“ベルフェーゴル”だったなや。
そんな事も知らず、俺はそいつを人間だと思い込み、友達になった。
…でも…でも、でも!あいつの正体がわかった瞬間、俺はあいつさひでえ事しちまった!
あいつに殺されて当然の事をしちまった!』
玲音はだんだん、後悔から語気が荒くなる。
『お殿様!俺、なしたらいい?!
なしたら、あいつの前さ堂々と姿を現せる?!
お殿様と小姓さんみてえに、わがりあえる?!!』
『…双方の想いが、繋がることじゃ』
家永は、玲音の肩に手を起き、柔和な微笑みを浮かべた。
『互いに、心の底から会いたいと願いし時。
二人の再会は叶おう。
わしと小姓も、長き時間がかかった。
焦らずゆっくり、わかりあうのじゃ。
そなた達に友情があるのならば、きっと現実になろう』
『…許して、もらえっがな』
『そなた達次第じゃ』
『……へへ…ありがとの。
お殿様さ話聞いてもらって、しかも励ましてもらって、気が楽さなった。
俺達も、ゆっくりわかりあえるよう努力するぞ。
焦ったらダメだの』
玲音の表情が和らぐ。
『さようじゃ、さようじゃ』
家永は、笑顔で幾度か頷いた。
『しかし、そちの髪と目は綺麗じゃのう』
『あ、これ、作りもんです』