序章~We lived,and what was prohibited!~
「聖書ってそんなに不穏だったっけ?
どうせ女神バンザイ、"マナ"バンザイみたいなことが書いてあるだけでしょ?」
ベルゼバブは不思議に思い小首を傾げた。
「今まで読む限りだと、そうだったわよね。変ねえ。
内容でも変わって追加されてたのかしら?」
アスデモスが言った。
「私達も読んでみよう。
私達にも世界にも関わる重大な事かもしれない」
ルシファーは急いでページを開いた。
その途端、彼の顔付きが変化した。
「なんだ、これは……」
「やあ。どうしたの」
聖域で、エステレラはベルフェーゴルを穏やかに迎え入れた。
「そんなに切羽詰まった顔をして?」
ベルフェーゴルは黙っている。
「どうしたの?話してごらん?」
エステレラは優しく促した。
「…………」
しばらくたってから、ベルフェーゴルはようやく口を開いた。
「おいら達、このまま暮らしてけるんすか?」
「えっ……」
唐突な質問に、エステレラは目を丸くした。
「地上の生命と天上の生命。
どう天秤に掛けるか、エイレンテューナはどう言ってたっすか?」
「天秤に掛ける?
本当に、どうしちゃったんだい。ベルフェーゴル。
女神様は何もおっしゃっていなかったけれど、何かあったんだね?
ねえ、言ってよ」
「エステレラ、おいら500年ぶりに聖書を読んだっす。
内容が、酷い事に変わってた。
エステレラも読んで」
「…わかった」
「女神やヘルデウス様にも、地上の人間の心を視るようお願いして…」
「頼みごとばかりだね。
でも、そうする。
一大事に決まってるだろうから」
世界に何かあったのだろうか?聖書の内容が変わるほどの事だ。
友がどうして、こんなにも不安にかられているのか知りたい。
エステレラは友の頼みを聞き届ける事にした。
どうせ女神バンザイ、"マナ"バンザイみたいなことが書いてあるだけでしょ?」
ベルゼバブは不思議に思い小首を傾げた。
「今まで読む限りだと、そうだったわよね。変ねえ。
内容でも変わって追加されてたのかしら?」
アスデモスが言った。
「私達も読んでみよう。
私達にも世界にも関わる重大な事かもしれない」
ルシファーは急いでページを開いた。
その途端、彼の顔付きが変化した。
「なんだ、これは……」
「やあ。どうしたの」
聖域で、エステレラはベルフェーゴルを穏やかに迎え入れた。
「そんなに切羽詰まった顔をして?」
ベルフェーゴルは黙っている。
「どうしたの?話してごらん?」
エステレラは優しく促した。
「…………」
しばらくたってから、ベルフェーゴルはようやく口を開いた。
「おいら達、このまま暮らしてけるんすか?」
「えっ……」
唐突な質問に、エステレラは目を丸くした。
「地上の生命と天上の生命。
どう天秤に掛けるか、エイレンテューナはどう言ってたっすか?」
「天秤に掛ける?
本当に、どうしちゃったんだい。ベルフェーゴル。
女神様は何もおっしゃっていなかったけれど、何かあったんだね?
ねえ、言ってよ」
「エステレラ、おいら500年ぶりに聖書を読んだっす。
内容が、酷い事に変わってた。
エステレラも読んで」
「…わかった」
「女神やヘルデウス様にも、地上の人間の心を視るようお願いして…」
「頼みごとばかりだね。
でも、そうする。
一大事に決まってるだろうから」
世界に何かあったのだろうか?聖書の内容が変わるほどの事だ。
友がどうして、こんなにも不安にかられているのか知りたい。
エステレラは友の頼みを聞き届ける事にした。