第2章 バカげた生き方!

3代目マナ一族が、2代目マナ一族から天上界へ連れられて行った。
そんな噂はすぐ地獄中に広まった。
「やってられな~い」
アスデモスが、うんざりだというように言った。
「なーんで、性懲りもなくわらわら増えるのかしら?
じゃま。害虫みたい」
彼女はよほど、うんざりしているようだ。
「害虫って…確かに邪魔くさいけど」
ルシファーが苦笑いを浮かべる。
「もっと美しい例えかたをしたまえ」
「なーによ、すかして」
「おいら、マナ一族が邪魔っていうのもめんどくさいくらい、マナ一族がめんどくさいっす」
ベルフェーゴルは面倒そうに言った。
「ね~、今はまだ、3代目は未熟者ばっかで弱々なんでしょ?
今のうちにやっつけちゃえれば、楽チンなのにね!」
ベルゼバブが頬を膨らませる。
「言う通りだ」
彼女の意見に、ルシファーが賛同した。
「だが、まだヘルデウス様からご命令も出てないし…。
今はおとなしく、様子見といこうか?
別に、何もしていないわけではないしね。地上にモンスターだって放ってるし」
「そっすよ。モンスター。
みーんな、モンスターにやられちまえば良かったんす。
なんで生きて神殿まで行けてんすか。めんどくさ」
ベルフェーゴルが毒づいた。
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