第9章 迷いの心、誓いの絆
「「!?」」
思いがけずかけられた知らぬ声に、二人はバッと振り向く。
声のあったもとを見れば、そこには二人の少年少女が立っていた。
異なる容貌をしており、異人である事が見てとれる。
話しているのは、倭区域の言葉だった。
少年に次いで、少女も言った。
「そしてあなた方は、妖(あやかし)などではなく、神聖なる精霊‥‥神の遣わした、マナ一族。
人と違って当たり前なのですよ」
「…マ、ナ……?」
「何、それ……?」
マオとシアンは、彼らの話している倭区域の言葉で口を開く。
「俺達も、お前らと同じチカラを持つ者なんだよ。
まあ伝来ハカセって奴から言われるまで、俺達も自分が何者かわからなかったんだが……。
己が運命を掴み取りたくば、俺達と共に闘わないか?」
「…そう、だな。ここにいたところで、何も始まらない。
同類であるのならば、手を組もう」
「ボクも、そうする。自分の運命は、自分で掴み取りたいもの」
マオとシアンは、決意に満ちた眼で頷いた。
「よっしゃ、決まりだな決まり!
俺は世歩大和晃歩人。ホトだ。」
「私は、神楽マナと申します。
あなた方は…?」
「我は戴茅。マオと申す。」
「李香よ。シアンて呼んでね。
ところでホトとマナは、ボク達がいるのを知っててはるばるこの美花区域に来たの?」
「いいえ、伝来ハカセに美花区域にお仲間がいらっしゃるので行って参ればいかがかと申されまして。
こうしてホトとやって参りましたのです」
マナはしとやかに述べた。
「しかし、なんだ?旅なんてのは初めてで苦労したぜ苦労。
まあ後は倭区域に帰るだけだしな。ハカセんとこでもう1人仲間が待ってるらしいから」
「アイヤーッ!もっと同じよーな仲間がいたの?!」
シアンが驚きの声を上げた。
思いがけずかけられた知らぬ声に、二人はバッと振り向く。
声のあったもとを見れば、そこには二人の少年少女が立っていた。
異なる容貌をしており、異人である事が見てとれる。
話しているのは、倭区域の言葉だった。
少年に次いで、少女も言った。
「そしてあなた方は、妖(あやかし)などではなく、神聖なる精霊‥‥神の遣わした、マナ一族。
人と違って当たり前なのですよ」
「…マ、ナ……?」
「何、それ……?」
マオとシアンは、彼らの話している倭区域の言葉で口を開く。
「俺達も、お前らと同じチカラを持つ者なんだよ。
まあ伝来ハカセって奴から言われるまで、俺達も自分が何者かわからなかったんだが……。
己が運命を掴み取りたくば、俺達と共に闘わないか?」
「…そう、だな。ここにいたところで、何も始まらない。
同類であるのならば、手を組もう」
「ボクも、そうする。自分の運命は、自分で掴み取りたいもの」
マオとシアンは、決意に満ちた眼で頷いた。
「よっしゃ、決まりだな決まり!
俺は世歩大和晃歩人。ホトだ。」
「私は、神楽マナと申します。
あなた方は…?」
「我は戴茅。マオと申す。」
「李香よ。シアンて呼んでね。
ところでホトとマナは、ボク達がいるのを知っててはるばるこの美花区域に来たの?」
「いいえ、伝来ハカセに美花区域にお仲間がいらっしゃるので行って参ればいかがかと申されまして。
こうしてホトとやって参りましたのです」
マナはしとやかに述べた。
「しかし、なんだ?旅なんてのは初めてで苦労したぜ苦労。
まあ後は倭区域に帰るだけだしな。ハカセんとこでもう1人仲間が待ってるらしいから」
「アイヤーッ!もっと同じよーな仲間がいたの?!」
シアンが驚きの声を上げた。