第9章 迷いの心、誓いの絆
「てか、もう一人称“チョルくん”じゃないのね」
アスデモスが何気なく言った。
「あれは子供やけん許されるっちもんだし。
俺はもう立派なハタチなんよ?
マジありえんしー」
「ふーん。あの言い方可愛かったのになあ」
残念だなー、とベルゼバブは唇を尖らせた。
「ちゅーか、俺飯食わせろちさっきゆーたんやけど?!お前ら聞いとったと?!
早よ誰かプルコギ作らんね!!キムチも添えんとやだし!」
「‥‥四天王。飯の支度をしてくれ」
ヘルデウスが疲れ気味な声を出した。
「はーい、ヘルデウス様!」
「わかりましたわ」
「そういや今日の当番、おいら達じゃねえっすか。
めんどくさい‥‥」
「まあまあ、ベルフェーゴル君。これも仕事だと思って諦めたまえ」
四天王が厨房に去ると、ヘルデウスはため息をついた。
「…なんなん。湿っぽかオッサンやね」
「クォク・テチョル……。普通人質というものは、もっとおとなしく過ごすものだろう…。
お前が来てから、喧しくてかなわんわ」
「ハンッ」
チョルくんは思いっきり嘲笑する。
「誰が悪魔ん中で卑屈に暮らすかしバァーカ。
そん後悔しきった顔マジうけるし~」
「黙れ、若造めが!!
お前ごとき非力な人間、こちら側はいつでも殺せるという事を忘れるな!!」
ヘルデウスは、ついに椅子から立ち上がり怒鳴った。
「ふーん。あっそ。
そしたら、ヌナがお前ばただでは済まさんし」
対しチョルくんは、不敵な笑みで返す。
「それに、俺は大事な人質なんやろ?
お前に俺は殺せんし」
そう大胆不敵に言った時、
「やーんっチョルく――――ん!!
プルコギってどおやって作るのおーーー?!」
「チョルくんあんた、レシピ持ってないの?」
「人間の料理なんか知らねえっすよ。めんどくさい…」
「そもそもテチョル君。プルコギとキムチとはなんだい?
私達は食べたことがないのだよ」
…エプロン姿の四天王が、部屋に飛び込んできた。
「なんやて?!
もぉーっなんねお前らは、使えん奴らだし!
もうよか、俺がみっちりコリア区域ん調理法ば仕込んぢゃるっちゃけんな!覚悟せんね!!」
「ありがとっす、チョル」
「しぇからしか!役立たずめっ。早よありがたくついてきんしゃい!」
(…まあ、口の聞き方ほど悪い奴ではないというのが、せめてもの救いだな)
まだまだ自分の苦労は続きそうだと、ヘルデウスは自らの運命を憂えた。
アスデモスが何気なく言った。
「あれは子供やけん許されるっちもんだし。
俺はもう立派なハタチなんよ?
マジありえんしー」
「ふーん。あの言い方可愛かったのになあ」
残念だなー、とベルゼバブは唇を尖らせた。
「ちゅーか、俺飯食わせろちさっきゆーたんやけど?!お前ら聞いとったと?!
早よ誰かプルコギ作らんね!!キムチも添えんとやだし!」
「‥‥四天王。飯の支度をしてくれ」
ヘルデウスが疲れ気味な声を出した。
「はーい、ヘルデウス様!」
「わかりましたわ」
「そういや今日の当番、おいら達じゃねえっすか。
めんどくさい‥‥」
「まあまあ、ベルフェーゴル君。これも仕事だと思って諦めたまえ」
四天王が厨房に去ると、ヘルデウスはため息をついた。
「…なんなん。湿っぽかオッサンやね」
「クォク・テチョル……。普通人質というものは、もっとおとなしく過ごすものだろう…。
お前が来てから、喧しくてかなわんわ」
「ハンッ」
チョルくんは思いっきり嘲笑する。
「誰が悪魔ん中で卑屈に暮らすかしバァーカ。
そん後悔しきった顔マジうけるし~」
「黙れ、若造めが!!
お前ごとき非力な人間、こちら側はいつでも殺せるという事を忘れるな!!」
ヘルデウスは、ついに椅子から立ち上がり怒鳴った。
「ふーん。あっそ。
そしたら、ヌナがお前ばただでは済まさんし」
対しチョルくんは、不敵な笑みで返す。
「それに、俺は大事な人質なんやろ?
お前に俺は殺せんし」
そう大胆不敵に言った時、
「やーんっチョルく――――ん!!
プルコギってどおやって作るのおーーー?!」
「チョルくんあんた、レシピ持ってないの?」
「人間の料理なんか知らねえっすよ。めんどくさい…」
「そもそもテチョル君。プルコギとキムチとはなんだい?
私達は食べたことがないのだよ」
…エプロン姿の四天王が、部屋に飛び込んできた。
「なんやて?!
もぉーっなんねお前らは、使えん奴らだし!
もうよか、俺がみっちりコリア区域ん調理法ば仕込んぢゃるっちゃけんな!覚悟せんね!!」
「ありがとっす、チョル」
「しぇからしか!役立たずめっ。早よありがたくついてきんしゃい!」
(…まあ、口の聞き方ほど悪い奴ではないというのが、せめてもの救いだな)
まだまだ自分の苦労は続きそうだと、ヘルデウスは自らの運命を憂えた。