第7章 愛する理由
「四天王よ。私は、気が付いたのだ。
マナの一族を潰すには、ただむやみやたらとサタンを差し向け戦うのではダメなのだと」
「ああ、奴らお子様にしちゃあ弱くはありませんもんね。
――まっ、このルシファー様にかかれば一捻りでしょうけどな!」
はははは!!と高笑いをあげるルシファーを、ベルフェーゴル、ベルゼバブ、アスデモスはしらーっとした目で見る。
これもまた傲慢・高慢を司る悪魔だからか、ヘルデウスは咎めなかった。
「おめえ、その性格どうにかできねえんすか‥‥」
「年中五月病の君には言われたくないねえ。ベルフェーゴル君?」
「うわあ、うぜえっす…相手すんのめんどくさい」
ベルフェーゴルはしらけた視線をルシファーに送る。
「……。続けても良いか?」
「おや、失礼しました。すみませんヘルデウス様」
「どうぞ続けられてください。ああめんどくさかった…」
ルシファー、ベルフェーゴルがヘルデウスに言った。
「………。
普通に戦っても、マナ一族には勝てぬ。
かと言って、奴らやエステレラが目を光らせている以上、直接マナの女神に手出しも出来ぬ」
「チキンだね、ヘルデウス様」
「黙っとれ、ベルゼバブ。
‥‥そこで、私は考えた。ならば、奴らの弱点を利用してやろうではないかと」
「弱点……?ですか?」
「ああ。
奴らの弱点は、甘い事。
所詮は、儚い友情にすがりつき愛を欲する子供だ。
その無邪気さを利用するのよ」
ヘルデウスは口角を不気味に吊り上げる。
「まあ。ヘルデウス様ったら、さすがワルですわね」
「なんとイヤな大人なんだ、素晴らしい」
「やーん、悪魔のかがみだねっ!」
「すんげえ悪魔じゃないすか。ホントの意味での悪魔っすよそれ。サタンとして尊敬します」
「…お前達、それは褒めているのか?」
四天王が口々に述べた言葉に、ヘルデウスがツッコミを入れる。
「しかし、利用するとおっしゃってもどのように利用しますの?」
疑問に思ったアスデモスが訊ねた。
マナの一族を潰すには、ただむやみやたらとサタンを差し向け戦うのではダメなのだと」
「ああ、奴らお子様にしちゃあ弱くはありませんもんね。
――まっ、このルシファー様にかかれば一捻りでしょうけどな!」
はははは!!と高笑いをあげるルシファーを、ベルフェーゴル、ベルゼバブ、アスデモスはしらーっとした目で見る。
これもまた傲慢・高慢を司る悪魔だからか、ヘルデウスは咎めなかった。
「おめえ、その性格どうにかできねえんすか‥‥」
「年中五月病の君には言われたくないねえ。ベルフェーゴル君?」
「うわあ、うぜえっす…相手すんのめんどくさい」
ベルフェーゴルはしらけた視線をルシファーに送る。
「……。続けても良いか?」
「おや、失礼しました。すみませんヘルデウス様」
「どうぞ続けられてください。ああめんどくさかった…」
ルシファー、ベルフェーゴルがヘルデウスに言った。
「………。
普通に戦っても、マナ一族には勝てぬ。
かと言って、奴らやエステレラが目を光らせている以上、直接マナの女神に手出しも出来ぬ」
「チキンだね、ヘルデウス様」
「黙っとれ、ベルゼバブ。
‥‥そこで、私は考えた。ならば、奴らの弱点を利用してやろうではないかと」
「弱点……?ですか?」
「ああ。
奴らの弱点は、甘い事。
所詮は、儚い友情にすがりつき愛を欲する子供だ。
その無邪気さを利用するのよ」
ヘルデウスは口角を不気味に吊り上げる。
「まあ。ヘルデウス様ったら、さすがワルですわね」
「なんとイヤな大人なんだ、素晴らしい」
「やーん、悪魔のかがみだねっ!」
「すんげえ悪魔じゃないすか。ホントの意味での悪魔っすよそれ。サタンとして尊敬します」
「…お前達、それは褒めているのか?」
四天王が口々に述べた言葉に、ヘルデウスがツッコミを入れる。
「しかし、利用するとおっしゃってもどのように利用しますの?」
疑問に思ったアスデモスが訊ねた。