第5章 予期せぬ危機、予期せぬ出逢い
『そう、また彼らが何かを始めようとしているのです。
下界にモンスターが現れたのも、彼らが地獄から生み出し送り込んだゆえに………。
あの日みほとエディオニールが襲われたのも、マナの一族を排除せんと彼らの仕組んだ事です』
「何それ。許せないわね…。
モンスターが出現しだしたのって、下界全体にでしょ?あたし達だけじゃなく、関係のない人間まで巻き込まれてんじゃない…」
「なんやごっつ腹立って来たわ…。
なにがなんでも、そいつらの手から世界を守らな」
サタンの身勝手さに、みほとエディが怒りをあらわにする。
「……またいずれ、サタン共と一戦交える事になるようじゃな。」
「そう。その為にマナの女神は、子孫は先祖により完全なる能力者に磨かれ、先祖はより強靱にならねばならないと判断されたんだ。
いつ何が起こってもいいようにね」
決意に満ちた眼のヒミコに、エステレラが言った。
「あわわっ。なんだか、大変な感じだし…。
――ばってん、チョルくん足手まといにならんよォするけん大丈夫だし!エステレラと約束したけん!
約束ば守るのが男だし。
チョルくん、テコンドー使えるし!!戦えるし!」
「へぇー、すごいや!格闘家みたいだ!!
ボクも射撃の訓練しとかなくちゃなぁ…」
ホラ見て、ボク武器持ってる☆とアダムはポケットから拳銃を取り出した。
「我が輩も、共に射撃の訓練するのである」
「あら、イリスェントも射撃できるのね」
「我が輩、元傭兵なのである。覚醒するまでそれで暮らしてたので、こう見えて強いのである」
みほにさらりと言ってのけた後、イリスェントはエディの方を向く。
「…しかし、君は心配であるな…。
みほと共にモンスターに襲われた時も、ただひたすら逃げ惑ってたのみだというし……」
「ぷぷっまーじだっせぇし」
「(ほんまの事やけど、吹き出しよったチョルくん後でしっぺしたる)
言い訳したないけど、あの時は、丸腰やったさかい…。剣とか武器があればやれるんやで。
故郷で、剣術と射撃は習っとったから」
「へぇー。じゃあ、もしあの時エディが武器持ってれば、ミンウがあたし達助ける手間省けてたのかしら?」
「そんなみほさん、手間だなんて思ってないですよぉ。大丈夫です、武器持ってても勝手に助けました。」
ミンウはニコニコしている。
(ミンウ……ええ子や。ええ子やけど、なんか複雑や。)
エディはなんとも形容しがたい複雑な気持ちになった。
下界にモンスターが現れたのも、彼らが地獄から生み出し送り込んだゆえに………。
あの日みほとエディオニールが襲われたのも、マナの一族を排除せんと彼らの仕組んだ事です』
「何それ。許せないわね…。
モンスターが出現しだしたのって、下界全体にでしょ?あたし達だけじゃなく、関係のない人間まで巻き込まれてんじゃない…」
「なんやごっつ腹立って来たわ…。
なにがなんでも、そいつらの手から世界を守らな」
サタンの身勝手さに、みほとエディが怒りをあらわにする。
「……またいずれ、サタン共と一戦交える事になるようじゃな。」
「そう。その為にマナの女神は、子孫は先祖により完全なる能力者に磨かれ、先祖はより強靱にならねばならないと判断されたんだ。
いつ何が起こってもいいようにね」
決意に満ちた眼のヒミコに、エステレラが言った。
「あわわっ。なんだか、大変な感じだし…。
――ばってん、チョルくん足手まといにならんよォするけん大丈夫だし!エステレラと約束したけん!
約束ば守るのが男だし。
チョルくん、テコンドー使えるし!!戦えるし!」
「へぇー、すごいや!格闘家みたいだ!!
ボクも射撃の訓練しとかなくちゃなぁ…」
ホラ見て、ボク武器持ってる☆とアダムはポケットから拳銃を取り出した。
「我が輩も、共に射撃の訓練するのである」
「あら、イリスェントも射撃できるのね」
「我が輩、元傭兵なのである。覚醒するまでそれで暮らしてたので、こう見えて強いのである」
みほにさらりと言ってのけた後、イリスェントはエディの方を向く。
「…しかし、君は心配であるな…。
みほと共にモンスターに襲われた時も、ただひたすら逃げ惑ってたのみだというし……」
「ぷぷっまーじだっせぇし」
「(ほんまの事やけど、吹き出しよったチョルくん後でしっぺしたる)
言い訳したないけど、あの時は、丸腰やったさかい…。剣とか武器があればやれるんやで。
故郷で、剣術と射撃は習っとったから」
「へぇー。じゃあ、もしあの時エディが武器持ってれば、ミンウがあたし達助ける手間省けてたのかしら?」
「そんなみほさん、手間だなんて思ってないですよぉ。大丈夫です、武器持ってても勝手に助けました。」
ミンウはニコニコしている。
(ミンウ……ええ子や。ええ子やけど、なんか複雑や。)
エディはなんとも形容しがたい複雑な気持ちになった。