第5章 予期せぬ危機、予期せぬ出逢い
“聖域”は、空中に浮かぶ美しい庭園のような場所だった。
そこは、どこまでもどこまでも、果てしなく遥か高くに存在するまさに楽園。
「わぁ~、すごい綺麗……」
「はぁ~…。ほんまに、“聖域”っちゅう言葉がピッタリやね…」
みほとエディが感動の声を発する。
「して、マナの女神はどちらにいらっしゃいますの?」
と、イルカ。
「今しばらく、お待ちくださいませ。
女神様は、普段はお姿を消していらっしゃるのです。
今、お呼び致しますね」
そう言うと、マナは手を組み祈り始めた。
「偉大なる我らがマナの女神よ。
只今ここにマナの一族が揃いました。
どうか、私達にお姿をお見せ下さいませ…」
すると、彼女の祈りが通じたのか、神々しい光に包まれた金髪の女性が現れた。
その神秘的なオーラに、初めて見る3代目の5人は瞬きすら忘れてしまった。
(この人が……あたし達を、マナ一族に選んだ女神様……)
みほが心の中で呟く。
『私の精霊達よ。お集まり頂きありがとうございます』
「お久しぶりです、女神様」
「どうなさいました?もしや、また世界に異変が……?」
チェンが挨拶し、マオが訊ねた。
『ええ。今日あなた達をお呼び立てしたのは、他でもありません。
実は―――‥‥‥』
「女神様ーっ!」
マナの女神の言葉を遮り、翼をはためかせテチョルを連れたエステレラが現れた。
テチョルは、落ちないように、しっかりとエステレラにしがみついている。
「!チョルくん……?」
「ヌナ‥‥」
イルカは驚き目を丸くしている。
『あら、エステレラ。お帰りなさい。
その子は…?』
「はい。訳あって連れて参りましたのですが…」
「…あの…。あなたは?」
おずおずとミンウが訊ねると。
「僕はエステレラ。マナの女神の右腕天使さ。
地上では、」
ぱちん、と指を鳴らし、
「“伝来ハカセ”として、人の姿を借りマナの者を見守るお仕事をしてる」
伝来ハカセの姿に変身する。
そして、エステレラの姿に再び戻る。
それを知っていた初代と2代目のマナの一族達は平然と眺めていたが、知らなかった3代目とチョルくんは驚きのあまり硬直している。
そこは、どこまでもどこまでも、果てしなく遥か高くに存在するまさに楽園。
「わぁ~、すごい綺麗……」
「はぁ~…。ほんまに、“聖域”っちゅう言葉がピッタリやね…」
みほとエディが感動の声を発する。
「して、マナの女神はどちらにいらっしゃいますの?」
と、イルカ。
「今しばらく、お待ちくださいませ。
女神様は、普段はお姿を消していらっしゃるのです。
今、お呼び致しますね」
そう言うと、マナは手を組み祈り始めた。
「偉大なる我らがマナの女神よ。
只今ここにマナの一族が揃いました。
どうか、私達にお姿をお見せ下さいませ…」
すると、彼女の祈りが通じたのか、神々しい光に包まれた金髪の女性が現れた。
その神秘的なオーラに、初めて見る3代目の5人は瞬きすら忘れてしまった。
(この人が……あたし達を、マナ一族に選んだ女神様……)
みほが心の中で呟く。
『私の精霊達よ。お集まり頂きありがとうございます』
「お久しぶりです、女神様」
「どうなさいました?もしや、また世界に異変が……?」
チェンが挨拶し、マオが訊ねた。
『ええ。今日あなた達をお呼び立てしたのは、他でもありません。
実は―――‥‥‥』
「女神様ーっ!」
マナの女神の言葉を遮り、翼をはためかせテチョルを連れたエステレラが現れた。
テチョルは、落ちないように、しっかりとエステレラにしがみついている。
「!チョルくん……?」
「ヌナ‥‥」
イルカは驚き目を丸くしている。
『あら、エステレラ。お帰りなさい。
その子は…?』
「はい。訳あって連れて参りましたのですが…」
「…あの…。あなたは?」
おずおずとミンウが訊ねると。
「僕はエステレラ。マナの女神の右腕天使さ。
地上では、」
ぱちん、と指を鳴らし、
「“伝来ハカセ”として、人の姿を借りマナの者を見守るお仕事をしてる」
伝来ハカセの姿に変身する。
そして、エステレラの姿に再び戻る。
それを知っていた初代と2代目のマナの一族達は平然と眺めていたが、知らなかった3代目とチョルくんは驚きのあまり硬直している。