第5章 予期せぬ危機、予期せぬ出逢い
「――行くしっ!チョルくんなんでんするし!」
数秒考えたのち、パジチョゴリの少年――テチョルは決心した。
「姫様のおらん宮殿なんか……チョルくんの居場所はなかもん…。
そげやったら、頑張ってヌナのお役に立つし」
テチョルは一瞬表情に影を宿し俯くが、またしっかりと前を向く。
そんな彼に熱意を感じ、エステレラは彼の手を取った。
「決まりだね。
じゃ、行こうか。
僕達マナの者の住む、天上の世界へと…」
刹那、二人は2つの光となりその場から姿が消えた。
アダムの予感が的中しマナの女神から召集がかかったのは、それとほぼ同時だった。
確かにマナの一族15人には、“聖域”に集まるようにとの女神の声が聞こえたのだ。
散り散りの場所にいた15人は集合し、花弁の舞う空を飛び移動し聖域を目指す。
「聞いた事もあらへんぐらい、優しい声やった……あれが、この世界を司る女神様の声なんや…」
「凄く、母性に満ち溢れた声よな…わらわも、何度聞いても安心してしまうものな」
エディとヒミコが、噛み締めるように言う。
「でも、マナの女神のお声に超安心してばかりもいられないよね…召集がかかるって事は、世界に何か異変が起こったか…ボク達の仲間に何かあったって事だもの」
シアンが言うと、マオが無言で頷く。
「大丈夫だ。例えこの先何が起ころうとも、大和魂で乗り切ってみせるぜ…大和魂で。
俺は、武士なんだから」
「そうね、ホト…ジャパニーズは強いですものね」
ホトとマナが言った。
「すごいですわね、ジャパニーズって‥‥」
イルカは感心したように呟いた。
「そうだね、私も頑張らなくっちゃ。
ホトとマナのまねするわけじゃないけど、チャイニーズは負けず嫌いなんだから」
「その意気だぜ!お互い、何があっても絶対負けないでいこーぜ、チェン!」
「うん、タオ!」
タオがニカッと笑むと、チェンも向日葵のような笑顔を返した。
「…よーっし、ボクらもやるよっ、イリスェント!チャイニーズが負けず嫌いなら、アメリカンは勇気と行動力があるんだ!!」
「アダム、便乗すればいいってもんでもないのである…しかし大切であるね、そういう精神は?」
イリスェントはくすりと笑う。
「皆さん勇敢ですねぇ…。さすがです」
「ええ、頼りになりますよね。」
それは、ミンウとコルちゃんの心からの言葉だった。
数秒考えたのち、パジチョゴリの少年――テチョルは決心した。
「姫様のおらん宮殿なんか……チョルくんの居場所はなかもん…。
そげやったら、頑張ってヌナのお役に立つし」
テチョルは一瞬表情に影を宿し俯くが、またしっかりと前を向く。
そんな彼に熱意を感じ、エステレラは彼の手を取った。
「決まりだね。
じゃ、行こうか。
僕達マナの者の住む、天上の世界へと…」
刹那、二人は2つの光となりその場から姿が消えた。
アダムの予感が的中しマナの女神から召集がかかったのは、それとほぼ同時だった。
確かにマナの一族15人には、“聖域”に集まるようにとの女神の声が聞こえたのだ。
散り散りの場所にいた15人は集合し、花弁の舞う空を飛び移動し聖域を目指す。
「聞いた事もあらへんぐらい、優しい声やった……あれが、この世界を司る女神様の声なんや…」
「凄く、母性に満ち溢れた声よな…わらわも、何度聞いても安心してしまうものな」
エディとヒミコが、噛み締めるように言う。
「でも、マナの女神のお声に超安心してばかりもいられないよね…召集がかかるって事は、世界に何か異変が起こったか…ボク達の仲間に何かあったって事だもの」
シアンが言うと、マオが無言で頷く。
「大丈夫だ。例えこの先何が起ころうとも、大和魂で乗り切ってみせるぜ…大和魂で。
俺は、武士なんだから」
「そうね、ホト…ジャパニーズは強いですものね」
ホトとマナが言った。
「すごいですわね、ジャパニーズって‥‥」
イルカは感心したように呟いた。
「そうだね、私も頑張らなくっちゃ。
ホトとマナのまねするわけじゃないけど、チャイニーズは負けず嫌いなんだから」
「その意気だぜ!お互い、何があっても絶対負けないでいこーぜ、チェン!」
「うん、タオ!」
タオがニカッと笑むと、チェンも向日葵のような笑顔を返した。
「…よーっし、ボクらもやるよっ、イリスェント!チャイニーズが負けず嫌いなら、アメリカンは勇気と行動力があるんだ!!」
「アダム、便乗すればいいってもんでもないのである…しかし大切であるね、そういう精神は?」
イリスェントはくすりと笑う。
「皆さん勇敢ですねぇ…。さすがです」
「ええ、頼りになりますよね。」
それは、ミンウとコルちゃんの心からの言葉だった。