第5章 予期せぬ危機、予期せぬ出逢い
「ハッ!!たっ!!」
「くっ…!う!」
花弁の舞う神秘的な天上界独特の青空のなかで、組み手を行う少年達とそれを冷静に見守る少年がいた。
タオの放つ多彩な技を、ミンウは懸命に防御する。
そのスピードに、ミンウは防ぐ事で精一杯だった。
だが、
「ミンユー、受け身になる事にばかり集中するな。
恐れず反撃し、前に出よ」
「…っ、はい!マオさん!!」
次に来た技を防ぐと、ミンウは思い切って拳を放った。
「アイヤーーーーッ!!!!」
「!」
力強いそれを両手で受け止めると、タオは言った。
「言うねぇ、マオ。ちゃんとこいつのチカラを見極めてんだ?」
「当然だ。子孫の眠れる能力を引き出させる事が、我々先祖の役目なのだからな」
「…指導する側も、大変なんですねぇ。
僕、がんばって強くなります」
肩で息をし額の汗を拭いながら、ミンウは言う。
対し汗ひとつかいていないタオを見て、彼の1000年前の努力もミンウは感じ取った。
「つーかお前ら、何見てんだよ~?
お前らも修行しろよなーっ」
遠くから見ていたウォークマスター3人に、タオがあきれ気味に声をかける。
気まずげに笑いながら手を振る3人に、ミンウはぽわぽわと笑顔で小さく手を振り返し、マオは無表情のまま薄くため息をついた。
「ごめんごめん、あんまりすごいカンフー試合なもんだからつい見入っちゃったのよ。
タオもミンウも強いなぁ~」
「ミンウ君も、がんばってるんだね。宙に浮いたまま戦えるまでになったんだ」
「えへへ…マオさんやタオさんの教え方が素晴らしいのですよ」
「こいつ、けっこう素質あんだぜ。気をゆるめたらそのうち追い抜かれるかも」
みほとあゆむの言葉に、ミンウは頬を紅潮させながら、タオはニカッと笑いながら言った。
「くっ…!う!」
花弁の舞う神秘的な天上界独特の青空のなかで、組み手を行う少年達とそれを冷静に見守る少年がいた。
タオの放つ多彩な技を、ミンウは懸命に防御する。
そのスピードに、ミンウは防ぐ事で精一杯だった。
だが、
「ミンユー、受け身になる事にばかり集中するな。
恐れず反撃し、前に出よ」
「…っ、はい!マオさん!!」
次に来た技を防ぐと、ミンウは思い切って拳を放った。
「アイヤーーーーッ!!!!」
「!」
力強いそれを両手で受け止めると、タオは言った。
「言うねぇ、マオ。ちゃんとこいつのチカラを見極めてんだ?」
「当然だ。子孫の眠れる能力を引き出させる事が、我々先祖の役目なのだからな」
「…指導する側も、大変なんですねぇ。
僕、がんばって強くなります」
肩で息をし額の汗を拭いながら、ミンウは言う。
対し汗ひとつかいていないタオを見て、彼の1000年前の努力もミンウは感じ取った。
「つーかお前ら、何見てんだよ~?
お前らも修行しろよなーっ」
遠くから見ていたウォークマスター3人に、タオがあきれ気味に声をかける。
気まずげに笑いながら手を振る3人に、ミンウはぽわぽわと笑顔で小さく手を振り返し、マオは無表情のまま薄くため息をついた。
「ごめんごめん、あんまりすごいカンフー試合なもんだからつい見入っちゃったのよ。
タオもミンウも強いなぁ~」
「ミンウ君も、がんばってるんだね。宙に浮いたまま戦えるまでになったんだ」
「えへへ…マオさんやタオさんの教え方が素晴らしいのですよ」
「こいつ、けっこう素質あんだぜ。気をゆるめたらそのうち追い抜かれるかも」
みほとあゆむの言葉に、ミンウは頬を紅潮させながら、タオはニカッと笑いながら言った。