「エディさんが貴族ってことは、なんとはなしにわかってました。
歩き方や食べ方…仕草のひとつひとつが綺麗で、時折、フとしたときにびっくりするほど高貴な表情をされるから…。
きっと、どこか身分のあるお家の人なんだろうなあって」
「あかん、バレてたかぁ…」
「皆さんもけっこう気付いてますよ？
大丈夫。エディさんがお貴族さんだという秘密は、口外しませんので、安心してください」
「おお――、助かるわあ！おおきに～ミンウー♪」
ニコニコ元気よく振る舞うエディに、ミンウはくすくすと笑む。
「僕、ちゃんとマオさん達と修行します。
僕も、強くならなくちゃ…。
僕も、偶然手にしたこの生き方を大事にしたい…」
「その意気や！
この先何が待ち受けとるかはわからへんけど…、一緒に強なっていこうな？」
「はい！」
ミンウは、決めた。
この先、何があっても自分の生き方を迷うまいと。
過去の自分を悔やむよりは、常に先を見据えてゆこうと。
マナ一族として、仲間達と共に力一杯世界の為に生きてゆこうと――。