第4章 後悔なき道
「まっかせてっ♪
あ、そうそう。これから、倭区域で暮らすじゃん?
その貴族の服装だと華美で目立つから、後で僕が何かそんなに目立たなくてカッコイイ洋服デザインしてあげるよ」
「おや、それはかたじけない」
「うーん、言葉遣いもアレだ。そんなに華麗だと身分がバレちゃいそうだよね。
ただでさえ、ナチュラルに仕草とかキレイだし……。美形だし」
「(美形は関係ない気が……)
か、華麗?でしょうか……」
「よし!エディはこれから関西弁で会話しよう!
…知ってる?」
「はい。知ってますが……そのようなモノで、隠せるのでしょうか?」
「関・西・弁!!」
「はっ、はい!!――ではなくてっ、
せやな!こーなったら、関西なノリで身分を隠し通すでぇ!」
「そうそう、その調子!」
ハカセはパチリとウインクした。
「うわー、なんやろ!この喋り方、むっちゃ楽しい!」
「そ、そこまでハマるとは思わなかったよ…。
今までだいぶキュウクツだったんだねぇ~‥」
「そやな。お行儀よォせなあかんかったし。
う~ん、解放感やわぁ」
エディは関西弁がよほど気に入ったらしく、不思議とこれまでの話し方よりも早口になっている。
そんな彼に、伝来ハカセは失笑した。
「アハハ…これなら、庶民に紛れ込んでも大丈夫かなっ。
何はともあれ、旅立ちの時までよろしくね、エディ」
「おう!残りのマナの一族連れてきてくれるの、楽しみにしとるで!」
「うん!研究所の近くに住んでる女の子がいるから、その子も今年“ウォークマスター”のチカラが本格的に目醒めたみたいだし連れてくるよ!
楽しみにしててね?」
「やっぱり、本人はまだ知らんのやろなぁ。自分が、マナの一族やっちゅー事…仲良ォなれるとええけど」
「エディならなれる、なれるっ」
斯くしてその3ヶ月後、伝来ハカセはみほを研究所に呼び出しエディと共に旅に送り出した――。
これが、全ての始まりであった。
「家も何もかも捨ててこの生き方を選んだわいには、もう怖いモンはあらへん」
せやからわいは、もう妥協しながらの道は歩まない。
後悔せぇへん男になる。
エディは、当時の決意が秘められたままの眼でそう言った。
ミンウは、黙ってその言葉ひとつひとつを噛み締める。
あ、そうそう。これから、倭区域で暮らすじゃん?
その貴族の服装だと華美で目立つから、後で僕が何かそんなに目立たなくてカッコイイ洋服デザインしてあげるよ」
「おや、それはかたじけない」
「うーん、言葉遣いもアレだ。そんなに華麗だと身分がバレちゃいそうだよね。
ただでさえ、ナチュラルに仕草とかキレイだし……。美形だし」
「(美形は関係ない気が……)
か、華麗?でしょうか……」
「よし!エディはこれから関西弁で会話しよう!
…知ってる?」
「はい。知ってますが……そのようなモノで、隠せるのでしょうか?」
「関・西・弁!!」
「はっ、はい!!――ではなくてっ、
せやな!こーなったら、関西なノリで身分を隠し通すでぇ!」
「そうそう、その調子!」
ハカセはパチリとウインクした。
「うわー、なんやろ!この喋り方、むっちゃ楽しい!」
「そ、そこまでハマるとは思わなかったよ…。
今までだいぶキュウクツだったんだねぇ~‥」
「そやな。お行儀よォせなあかんかったし。
う~ん、解放感やわぁ」
エディは関西弁がよほど気に入ったらしく、不思議とこれまでの話し方よりも早口になっている。
そんな彼に、伝来ハカセは失笑した。
「アハハ…これなら、庶民に紛れ込んでも大丈夫かなっ。
何はともあれ、旅立ちの時までよろしくね、エディ」
「おう!残りのマナの一族連れてきてくれるの、楽しみにしとるで!」
「うん!研究所の近くに住んでる女の子がいるから、その子も今年“ウォークマスター”のチカラが本格的に目醒めたみたいだし連れてくるよ!
楽しみにしててね?」
「やっぱり、本人はまだ知らんのやろなぁ。自分が、マナの一族やっちゅー事…仲良ォなれるとええけど」
「エディならなれる、なれるっ」
斯くしてその3ヶ月後、伝来ハカセはみほを研究所に呼び出しエディと共に旅に送り出した――。
これが、全ての始まりであった。
「家も何もかも捨ててこの生き方を選んだわいには、もう怖いモンはあらへん」
せやからわいは、もう妥協しながらの道は歩まない。
後悔せぇへん男になる。
エディは、当時の決意が秘められたままの眼でそう言った。
ミンウは、黙ってその言葉ひとつひとつを噛み締める。