第4章 後悔なき道
「語学や歴史…ピアノが終わったら…次は…武道。剣技。次は…ダンス。次は…お作法。次は…夜会。
次は…次は………」
広大な中庭。
ぶつぶつと予定を指折り数え、少年――エディオニールは溜め息をついた。
「もう、嫌だ……なんにも、したい事などない……」
「そうだよね。
いくら、宝石や財産に囲まれて、綺麗な服を着て、毎日ごちそうを食べられたとしても‥‥そんな生活じゃあ、味気ないよね?」
「?!」
突然の知らない声に驚き、エディオニールは目を見開き振り向いた。
そこには、家の召使でもなく、見知らぬ少年が立っていた。
ばかな。この屋敷には、そんなに簡単に侵入できないはず。
倭区域の言葉を話している。外国人だろうか。
「貴方……。何者ですか…?」
エディオニールも、倭区域の言葉で問いだした。
「ああ、いいよ、アムール区域の言語で。
突然ごめんね。僕は、伝来ハカセ。君に、伝えたい事があって来たんだ」
すると伝来ハカセは、流暢なアムール区域の言葉で話し始めた。
エディオニールも、自分の出身区域の言語で胸に手を当て口を開いた。
「僕に…、伝えたい…事。ですか……。
わざわざご足労頂き、ありがたく存じます。
エディオニール・フランソワ・ド・ラフォレ・ダンジェラードです」
その流れるような美しい発音と仕草に、伝来ハカセは彼の生まれながらの育ちの良さを感じた。
そして、努力も。
次は…次は………」
広大な中庭。
ぶつぶつと予定を指折り数え、少年――エディオニールは溜め息をついた。
「もう、嫌だ……なんにも、したい事などない……」
「そうだよね。
いくら、宝石や財産に囲まれて、綺麗な服を着て、毎日ごちそうを食べられたとしても‥‥そんな生活じゃあ、味気ないよね?」
「?!」
突然の知らない声に驚き、エディオニールは目を見開き振り向いた。
そこには、家の召使でもなく、見知らぬ少年が立っていた。
ばかな。この屋敷には、そんなに簡単に侵入できないはず。
倭区域の言葉を話している。外国人だろうか。
「貴方……。何者ですか…?」
エディオニールも、倭区域の言葉で問いだした。
「ああ、いいよ、アムール区域の言語で。
突然ごめんね。僕は、伝来ハカセ。君に、伝えたい事があって来たんだ」
すると伝来ハカセは、流暢なアムール区域の言葉で話し始めた。
エディオニールも、自分の出身区域の言語で胸に手を当て口を開いた。
「僕に…、伝えたい…事。ですか……。
わざわざご足労頂き、ありがたく存じます。
エディオニール・フランソワ・ド・ラフォレ・ダンジェラードです」
その流れるような美しい発音と仕草に、伝来ハカセは彼の生まれながらの育ちの良さを感じた。
そして、努力も。