第4章 後悔なき道
“会うべき人に会う為、マナのチカラを鍛え上げる”
それが今の僕達のする事だと、ご先祖様達はおっしゃっていた――。
(マオさんは、いずれ来たるべき時が来ると言っていたけれど……それがなんなのか、3代目の僕達には誰も教えてくださらないなんて…)
神殿の外に繋がる間に腰掛け、花びらの舞う青空を見つめながらミンウはため息をついた。
『ああ……、オレも、ここに連れてこられたばっかの頃は、わけもわからないままマナのチカラのコントロールの仕方ばっかり修行させられてたな。
でも、安心しろよ!強くなったらそのうち、絶対に全て知らされるぜ。
おざなりにはされないから!なっ?』
(そう、タオさんは言ってくださったけれど……僕は、正直強さなんかいらない……チカラなんか、いらないのに…)
以前、マナのチカラが暴発してしまったせいで故郷の人々から忌み嫌われていた、過去の悪夢。
そのせいで、家族も、多くの村人も消えてしまった、忘れもしない記憶。
今でも鮮明に痛み続ける、哀しみと罪悪感。
「…修行、なんて……したくないなぁ…」
「せやったら、無理せんといたほうがええで」
声のもとを振り返れば、見慣れた美しい金髪の仲間がいた。
エディはにっこり笑いかけると、ミンウの隣に腰を降ろした。
「誰かて、不安になる時はあるもんな。
気持ちが落ち着くまで休んだらええよ。
ご先祖はんには、わいから言っておくさかい」
「…エディさん…」
ミンウはエディの優しさが胸にしみると同時に、鋭い切なさも感じた。
どうしてこの人は、こんな自分に優しくしてくれるのだろうと。
「……ねえ…」
「うん?」
「もし、本当の僕を知ったとしても……エディさんは、同じように優しくしてくれますか…?」
それが今の僕達のする事だと、ご先祖様達はおっしゃっていた――。
(マオさんは、いずれ来たるべき時が来ると言っていたけれど……それがなんなのか、3代目の僕達には誰も教えてくださらないなんて…)
神殿の外に繋がる間に腰掛け、花びらの舞う青空を見つめながらミンウはため息をついた。
『ああ……、オレも、ここに連れてこられたばっかの頃は、わけもわからないままマナのチカラのコントロールの仕方ばっかり修行させられてたな。
でも、安心しろよ!強くなったらそのうち、絶対に全て知らされるぜ。
おざなりにはされないから!なっ?』
(そう、タオさんは言ってくださったけれど……僕は、正直強さなんかいらない……チカラなんか、いらないのに…)
以前、マナのチカラが暴発してしまったせいで故郷の人々から忌み嫌われていた、過去の悪夢。
そのせいで、家族も、多くの村人も消えてしまった、忘れもしない記憶。
今でも鮮明に痛み続ける、哀しみと罪悪感。
「…修行、なんて……したくないなぁ…」
「せやったら、無理せんといたほうがええで」
声のもとを振り返れば、見慣れた美しい金髪の仲間がいた。
エディはにっこり笑いかけると、ミンウの隣に腰を降ろした。
「誰かて、不安になる時はあるもんな。
気持ちが落ち着くまで休んだらええよ。
ご先祖はんには、わいから言っておくさかい」
「…エディさん…」
ミンウはエディの優しさが胸にしみると同時に、鋭い切なさも感じた。
どうしてこの人は、こんな自分に優しくしてくれるのだろうと。
「……ねえ…」
「うん?」
「もし、本当の僕を知ったとしても……エディさんは、同じように優しくしてくれますか…?」