「おぉ‥っ」
「…わぁ…っ」
神殿内の聖なる雰囲気に、エディとみほが感嘆の声を洩らす。
神殿の外は全て青く澄み渡る空が広がる空間となっており、そこかしこを淡い色をした花びらが舞う美しい世界だ。
「ははっ！綺麗な場所で、驚いただろ？
お前らも、これからここで暮らすようになるんだぜ？」
「そう。マナのチカラを鍛えれば、君達だってマナの一族として、こちらと地上を自由に出入りできるようになるよ。
僕達が手を貸さなくてもね」
タオとあゆむが言った。
「あたし達も…こんな世界を自由に…」
「もっちろんだよ！修行を積んで、一人前の能力者になればね？
１代目の皆に会わせてあげるんだったね！こっちだよ、ついて来て！」
チェン達に導かれついて行くと、一同は何やら中庭のような場所に出た。
そこには―――‥‥‥。
「おーい！
ホト、マオ、シアン、イリスェント、マナ!!
３代目の子達つれてきたよー!!」
５人の少年少女がいた。
彼らもまた、それぞれ異なる面立ちや服装をしている。
「おー！ご苦労ご苦労
よくやった、地味ハゲ率いる皆の衆」
「地味言うな」
紫髪の少年の軽口に、あゆむが睨み付けた。
「お待ちしておりましたわ、皆様。３代目の皆様に会うのを、楽しみにしておりました」
神秘的な雰囲気を持つ黒髪の少女が微笑む。