「そしてボクが２代目学者のアダムです！アダム・Ｔ(トミー)・ウィリアムズねっ♪
外見年齢７歳だよっ。ユーエスエイ区域出身さ！」
「まぁ、あなたが、わたしの…。ナマスカール、あなたの子孫のコルバ・ダズです」
「うんっ。初めまして、コルちゃん♪よろしくねっ！」
「よろしくお願いします、アダムさん」
小さな少年――アダムと笑顔を交わしながら、コルちゃんはなんだかこの人伝来ハカセみたいだなぁと思った。
「なにやら個性的な面々ですわね」
「騒がしい連中ですまぬな。
わらわがお主の先祖、マナ一族が２代目巫女、宝城ヒミコじゃ。ヒミコでよいぞ。
外見年齢は一応14歳じゃ」
着物の少女――ヒミコが優雅に、かつさらりと自己紹介をする。
「ヒミコは1000年前、倭区域の女王様だったんだよね？」
「まぁ巫女として覚醒し旅立ってからは、弟に地位を譲ったがな。
…チェン、お主もよう覚えておるな」
「そりゃあ、仲間の事ですから♪」
「あら、わたくしと立場が似てらっしゃいますのね。
わたくしも、マナの一族として目覚め旅立つ為にコリア区域の姫の地位を捨てましたのよ。」
「イルカ、あんたってばそんなさらっと……」
「飾らない姫君やなぁ。
イルカも、ヒミコも」
「あのー、ひとつ、わからないことがあるんですけど‥。質問してもいいですか？」
「よし、言ってみろ。」
ミンウが挙手し、タオが発言を許可する。
「ご先祖様たちって、本当は現在1000歳ですけれど、それぞれ外見年齢がございますよね？
それって…、見た目それ以上成長していないってことですか？」
「まあ、本格的にマナのチカラに目覚めた時点でストップされるな。」
「では、わたくしの身長は……
永久にこのままですのか(^言^)」
「!?」
イルカのどす黒いオーラに、タオはたじろいだ。
そう。イルカは低身長をコンプレックスとしており気にするあまりハイヒールを履いているのだから、必死になるのも無理はない。
「お、落ち着いてください、イルカさんっ！タオさんに罪はないですぅ～～～っ!!」
「すっ、すと、ストップですっ！イルカさんっ!!」
ミンウとコルちゃんが今にも魔術を放ちそうなイルカを押さえる。
「“ですのか”って口悪いのか丁寧なのかわからへんなぁ」
「エディ、冷静にツッコミ入れてる場合じゃないから」