第2章 "3代目"の集結

「カムサハムニダ」
イルカも、母語で礼を述べる
「あなた達も、磨けば絶対に光りますわよ。
お仲間を探しているのでしょう?わたくしも是非、旅に加えてね」
「ええ、もちろん!!」
「よろしくお願いしますね、イルカさん」
「ええ調子や、順調に仲間と会えてくやないか!」
「残りのもう1人とも、順調に出会えますわよ」
イルカの言葉に三人が反応する前に、みほの携帯電話が鳴った。
伝来ハカセからだ。
「はいもしもし、私よ。どうしたの、ハカセ?
…うん、なになに、ふんふん………。
え~~~~~~~っ!?マジなのそれ?!じゃあ、すぐ行くから待ってて!!」
「伝来ハカセ、なんの用やったん?」
みほが電話を切ると、エディが訊ねる。
みほは信じられないという顔で告げた。
「もう1人の三代目が…“学者”が………伝来ハカセのとこにいるって………」
「な、なんやてっ?!すぐ向かわんと!!」
「…すごい…。イルカさんの、言うとおりになりました」
「だから言いましたでしょ?すぐに出会えるって」
不思議そうに見つめるミンウに、イルカはひとつだけウインクしてみせた

「伝来ハカセ~。お邪魔するわよー」
「やあ、来たね!みほ!!」
四人が訪ねると、伝来ハカセは非常に喜んで出迎えた。
「ボンジュールや、伝来ハカセ!ひっさしぶりやなぁ~」
「ボンジュール、エディ♪
ミンウくんにイルカさんも、こんにちは♪」
「ニーハオ。伝来ハカセ」
「アンニョンハセヨ」
ニコニコと笑顔を振りまくミンウの隣で、挨拶を返しながらイルカは感じた。
初対面であるはずの自分達の事を知っているとは、彼も幼いながらタダ者ではないと。
(…みほ、伝来ハカセとは何者なんですの?)
(さぁ。あたしにもよくわかんないの。
ただ、昔からここに一人暮らしでマナ一族の研究をしてるってコトくらいしか……)
イルカとみほは目と目で会話をする。
「なあハカセ、早よ学者を紹介したって。
その為にわいらを呼んだんやろ?」
エディが伝来ハカセをせかす。
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