第2章 "3代目"の集結

「ねぇ、あなたはマナ一族の何なの?あたしはウォークマスターなんだけど!」
「わいは方角師やで!
自分は何なん?学者とかか?」
「あいやぁ、ウォークマスターさんに方角師さんなんですね。僕は……。
………………。
格闘家、です………」
少年は少し躊躇う素振りを見せるが、自分の能力を紹介した。
それを聞いたみほとエディは、
「「マジ?!!!!」」
綺麗にハモって驚いた。
((こ…こんなおとなしそーな子が…、格闘家ぁ~~~~~~!!!!!?))
驚きまくる二人を見て、少年は初めて笑い顔を見せる。
「ふふ、意外ってカオしてますね。
まあ、そりゃ僕の外見からじゃ見当もつかないでしょうしね」
「意外すぎるわよ……」
「えへへ…。
さっきは、助けてくださってありがとう。
僕、まだマナの力を上手くコントロールできなくて、些細なコトでマナの力が暴走しちゃったりするから…
ああいう事があると、いつも真っ先に疑いをかけられるんですよ」
「なるほどな…」
「じゃあ…あの時モンスターから助けてくれたのも、あなただったのね!
そっかぁ、強いはずだわ…こちらこそ、ありがとうね!」
みほが関心したように礼をすると、少年はホッとしたような表情をした。
「あなた達も、マナの一族でよかった…。
僕、マナ一族の格闘家だなんて知られたら、逃げられちゃうかと思ったもの……」
彼の様子に、発した言葉に、みほとエディはズキッと胸を痛めた。
この少年は、重い苦しみを背負いながら生きているのだと。
「申し遅れました。僕はミンウです。清 明宇(セイ・ミンウ)。
11歳です」
「私は世渡みほ!13歳よ。
よろしくね、ミンウ?」
「わいは、エディオニール・フランソワ・ド・ラフォレ・ダンジェラードや。長いからエディでええよ。
17歳や!よろしゅー」
ミンウに次いで、それぞれが自己紹介した。
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