第13章 ただ、生きているだけで
「…申し訳ありませんでした。ヘルデウス様」
アスデモスは、薄暗い部屋の中ヘルデウスに深く頭を下げた。
マナ一族討伐に失敗した件について、謝罪をしているのだろう。
「なに。まだまだ時間はあるのだ。
戦は始まったばかり…大事なのはこれからだ」
ヘルデウスは、そんな彼女を咎める事もせず逆に激励した。
これには、さすがのチョルくんも目から鱗を出す。
「お前、案外よか主人やな。
ただのくたびれたオッサンではないようやね」
「そのような…。
傷心の部下を責めるなど、するほうとて心苦しかろう。
――というか、誰がくたびれたオッサンか!この若造が!!」
「あはは、ヘルデウス様ノリツッコミへたすぎ~☆」
ベルゼバブがケラケラと笑う。
「‥うーん、ヘルデウス様にそうおっしゃって頂けると救われるかな。
もーありえないわ。こんな失態」
「アニー大丈夫っすか?
すごく心のなか悶々してるの伝わるっす」
ベルフェーゴルが、普段よりどこか弱々しい心配そうな声を出した。
「あ゙――――もう!!信じらんない!!!あいつらのせいよ!!
ストレスで白髪でも生えたらどぉ――すんのよっ!わたしゃまだ若いのよ!」
何かが爆発してか、アスデモスは叫んだ。
「あのにっくきハナタレ共の頭を思いっきりピンヒールで踏みつけて大笑いしてやりたい!!
そう!頭蓋骨にヒビいれる勢いで思いっきりよ!!!!
たとえヒールが折れてもいい!
そしたらスッキリするのに!!」
「アスデモス……」
ヘルデウスが物言いたげな目で呟いた。
「女王様だねー」
「女王様だ」
ベルゼバブ、ルシファーが顔を見合わせた。
「えずか~……」
「おいら、ひくっす………」
チョルくんとベルフェーゴルは、若干怯えてしまっているようだ。
「あら……、やだ、私ったら。ホホホ」
おちゃめを装い笑ってみるも、時劾に遅し。
「後悔すんな!
それよりだったら、次すべき事に取り組んだほうが良かよっ」
皆の視線が、一斉にチョルくんに集まる。
アスデモスは、薄暗い部屋の中ヘルデウスに深く頭を下げた。
マナ一族討伐に失敗した件について、謝罪をしているのだろう。
「なに。まだまだ時間はあるのだ。
戦は始まったばかり…大事なのはこれからだ」
ヘルデウスは、そんな彼女を咎める事もせず逆に激励した。
これには、さすがのチョルくんも目から鱗を出す。
「お前、案外よか主人やな。
ただのくたびれたオッサンではないようやね」
「そのような…。
傷心の部下を責めるなど、するほうとて心苦しかろう。
――というか、誰がくたびれたオッサンか!この若造が!!」
「あはは、ヘルデウス様ノリツッコミへたすぎ~☆」
ベルゼバブがケラケラと笑う。
「‥うーん、ヘルデウス様にそうおっしゃって頂けると救われるかな。
もーありえないわ。こんな失態」
「アニー大丈夫っすか?
すごく心のなか悶々してるの伝わるっす」
ベルフェーゴルが、普段よりどこか弱々しい心配そうな声を出した。
「あ゙――――もう!!信じらんない!!!あいつらのせいよ!!
ストレスで白髪でも生えたらどぉ――すんのよっ!わたしゃまだ若いのよ!」
何かが爆発してか、アスデモスは叫んだ。
「あのにっくきハナタレ共の頭を思いっきりピンヒールで踏みつけて大笑いしてやりたい!!
そう!頭蓋骨にヒビいれる勢いで思いっきりよ!!!!
たとえヒールが折れてもいい!
そしたらスッキリするのに!!」
「アスデモス……」
ヘルデウスが物言いたげな目で呟いた。
「女王様だねー」
「女王様だ」
ベルゼバブ、ルシファーが顔を見合わせた。
「えずか~……」
「おいら、ひくっす………」
チョルくんとベルフェーゴルは、若干怯えてしまっているようだ。
「あら……、やだ、私ったら。ホホホ」
おちゃめを装い笑ってみるも、時劾に遅し。
「後悔すんな!
それよりだったら、次すべき事に取り組んだほうが良かよっ」
皆の視線が、一斉にチョルくんに集まる。