第12章 終わりなき世界で…
「うげー…最悪。
キッチンからゴキブリがうじゃうじゃどこからともなく大量に出現した気分だわ。やだきもちわるい」
「…ご、ゴキブリ……」
アスデモスの言葉の暴力に、ミンウが傷付いたような表情になる。
その隣では、イルカが殺意に満ちた舌打ちをかましていた。
「キ、キッチンのおゴキと一緒にすんじゃないわよ!!この悪魔!!
こんな可愛い乙女を相手に!!」
「私のほうが美人だから。あんた害虫、私美女」
「なんですってえ~っ!?
ちょっと胸がでかいからってイバるんじゃないわよ!!
このケバ顔!!年増オバハン!!」
「ハナタレたおチビちゃんに言われたくないわよ。
この魅力がわからないなんてかわいそうな子‥」
「タレてねーよ!!」
「二人とも、なんのバトルしとるのん…?」
謎の女の戦いを始めたみほとアスデモスに、エディがツッコむ。
「この元女王《わらわ》をつかまえておいて…ゴキじゃと……?」
ヒミコが、怒りをあらわにした。
「上等じゃ…。ゴキのように駆除してやろう」
戦おうと、前に出た。その時。
ヒミコの頭に、ある記憶が流れ込んで来た。
アスデモスの10年分の過去の記憶が。
初めに流れて来たのは、10年前のあの日の夜、涙の痕を残し眠る幼いチョルくんの隣で、静かに涙する彼女の光景。
『私……。子どもに、なんて事を……』
『仕方ないっすよ。ああすべきだったんだから。
誰もやりたがらなかった事を、アニーが率先してやっただけっす』
『仕方なくないわ…。
この子を痛め付けた記憶は、一生消えない。
こんな幼い子を傷付けた罪の重さは、一生消えないの』
『…………』
「―――っ…!?」
次に流れて来るのは、温かい光景。
今とはまるで別人のような彼女の姿。
キッチンからゴキブリがうじゃうじゃどこからともなく大量に出現した気分だわ。やだきもちわるい」
「…ご、ゴキブリ……」
アスデモスの言葉の暴力に、ミンウが傷付いたような表情になる。
その隣では、イルカが殺意に満ちた舌打ちをかましていた。
「キ、キッチンのおゴキと一緒にすんじゃないわよ!!この悪魔!!
こんな可愛い乙女を相手に!!」
「私のほうが美人だから。あんた害虫、私美女」
「なんですってえ~っ!?
ちょっと胸がでかいからってイバるんじゃないわよ!!
このケバ顔!!年増オバハン!!」
「ハナタレたおチビちゃんに言われたくないわよ。
この魅力がわからないなんてかわいそうな子‥」
「タレてねーよ!!」
「二人とも、なんのバトルしとるのん…?」
謎の女の戦いを始めたみほとアスデモスに、エディがツッコむ。
「この元女王《わらわ》をつかまえておいて…ゴキじゃと……?」
ヒミコが、怒りをあらわにした。
「上等じゃ…。ゴキのように駆除してやろう」
戦おうと、前に出た。その時。
ヒミコの頭に、ある記憶が流れ込んで来た。
アスデモスの10年分の過去の記憶が。
初めに流れて来たのは、10年前のあの日の夜、涙の痕を残し眠る幼いチョルくんの隣で、静かに涙する彼女の光景。
『私……。子どもに、なんて事を……』
『仕方ないっすよ。ああすべきだったんだから。
誰もやりたがらなかった事を、アニーが率先してやっただけっす』
『仕方なくないわ…。
この子を痛め付けた記憶は、一生消えない。
こんな幼い子を傷付けた罪の重さは、一生消えないの』
『…………』
「―――っ…!?」
次に流れて来るのは、温かい光景。
今とはまるで別人のような彼女の姿。