第12章 終わりなき世界で…
「マナさんは初めまして。僕は伝来ハカセ」
ハカセは、ぺこりとお辞儀した。
「信じてもらえるように、ぜんぶ打ち明けるね。
僕は――――‥‥」
ハカセは、二人の前でエステレラの姿に変身する。
美しく神々しい、天使の姿に。
「“マナの女神”に仕える天使エステレラです。
そして君達は、その女神様に選ばれし精霊、“マナ一族”。マナの一族なんても呼ばれる。
ホト君の能力は、疲れ知らずの“ウォークマスター”、マナさんの能力は聖なる魔力を手にした“巫女”といったところかな」
エステレラは、静かに驚いている二人に穏やかに説明する。
「…一緒に、戦ってください。
僕と女神様だけのチカラでは、世界は護りきれないんだ」
「…どうせ、何もかも諦めなければならないんだ。
何処にも、行く場所なんてない。なら……」
ホトは、スッとエステレラに右手を差し出した。
「唯一、俺達をまだ必要としてくれるお前と女神の為に奉公しよう。
武士は戦うもんだからな武士は?」
そして、微かに笑む。
「…ありがとう。ホト」
エステレラも微笑み、その右手を握った。
「私も、ホトと同じです。
貴方や女神様が私達を必要としてくれているのならば、戦います……例え、世界中が敵に回っても」
「マナも、ありがとう…。
マナは、強い女の子だね?さっきまで泣いていたのに」
「そうだろそうだろ?何せ、俺が見初めた女だからな」
「もう。ホトったら‥‥」
マナは、口元に手を当てクスクスと笑った。
「さて。ハカセもといエステレラとやらよ。
これから俺達は、どうすればいいんだ?
もう倭区域には住めねえだろうし、やはり旅立つ事になるのだろうかな…」
「そうだね。美花区域に他の二人の能力者がいるから、その子達を探して旅してもらおうかな」
「他にもいましたのね…。私達と同じような方が…。
全員で、何人になるんですか?」
「うんとね、全部で5人。
あと1人は、今この倭区域にある僕の研究所に匿ってるんだ…。まだちっちゃいのに身も心も大ケガしててね、今じっくり治療中かな。
悪魔には内緒だよ?バレないようにしてるんだから」
エステレラは、口元で人差し指を立て“シーッ!”のポーズを取る。
ハカセは、ぺこりとお辞儀した。
「信じてもらえるように、ぜんぶ打ち明けるね。
僕は――――‥‥」
ハカセは、二人の前でエステレラの姿に変身する。
美しく神々しい、天使の姿に。
「“マナの女神”に仕える天使エステレラです。
そして君達は、その女神様に選ばれし精霊、“マナ一族”。マナの一族なんても呼ばれる。
ホト君の能力は、疲れ知らずの“ウォークマスター”、マナさんの能力は聖なる魔力を手にした“巫女”といったところかな」
エステレラは、静かに驚いている二人に穏やかに説明する。
「…一緒に、戦ってください。
僕と女神様だけのチカラでは、世界は護りきれないんだ」
「…どうせ、何もかも諦めなければならないんだ。
何処にも、行く場所なんてない。なら……」
ホトは、スッとエステレラに右手を差し出した。
「唯一、俺達をまだ必要としてくれるお前と女神の為に奉公しよう。
武士は戦うもんだからな武士は?」
そして、微かに笑む。
「…ありがとう。ホト」
エステレラも微笑み、その右手を握った。
「私も、ホトと同じです。
貴方や女神様が私達を必要としてくれているのならば、戦います……例え、世界中が敵に回っても」
「マナも、ありがとう…。
マナは、強い女の子だね?さっきまで泣いていたのに」
「そうだろそうだろ?何せ、俺が見初めた女だからな」
「もう。ホトったら‥‥」
マナは、口元に手を当てクスクスと笑った。
「さて。ハカセもといエステレラとやらよ。
これから俺達は、どうすればいいんだ?
もう倭区域には住めねえだろうし、やはり旅立つ事になるのだろうかな…」
「そうだね。美花区域に他の二人の能力者がいるから、その子達を探して旅してもらおうかな」
「他にもいましたのね…。私達と同じような方が…。
全員で、何人になるんですか?」
「うんとね、全部で5人。
あと1人は、今この倭区域にある僕の研究所に匿ってるんだ…。まだちっちゃいのに身も心も大ケガしててね、今じっくり治療中かな。
悪魔には内緒だよ?バレないようにしてるんだから」
エステレラは、口元で人差し指を立て“シーッ!”のポーズを取る。