第12章 終わりなき世界で…
―――“この区域、女神様の存在がまだ伝わってないもんなぁ…。
僕は、マナの女神というこの世界の守り神のお使いで…彼女の命で、君を探して来たんだ”
―――“君は、女神様に選ばれた者でね。良かったら、僕と一緒に女神様のもとに来てくれないかな?”
‥そして自分は、いくら走っても疲れない不思議な体になった‥‥‥。
「…………」
「…漸く、大体は理解できたようだね。
自分が何なのか」
ルシファーは、静かに冷たく言った。
「‥‥俺は‥‥。一体‥‥」
「あと、君はもう死ねない。
この区域じゃ人間五十年とか云うらしいが、君はもう他殺されたり自殺でもしない限り50年どころか1000年も容易に生きれるよ…私達サタンとやりあう為にね」
「そんなの、ごめんだ!!
1000年も、神とやらのもとでお前達の相手をして生きるだなど……。
そもそも、俺には仕事があるし、恋人だってある!!」
「……仕事なんか、続けられると思うかい?」
ルシファーは無情に言った。
「まあいい、じきにわかる。
それより、今、私の仲間が君の恋人のお宅に向かっているようだけど?ほっといていいのかい?」
「――――っ……!!!
マナッ!!」
焦りに血相を変え、ホトはなりふり構わずマナの家に向かい全速力で駆け出した。
ルシファーも、無表情でその場から姿を消した。
その頃、マナの屋敷では、庭でマナとアスデモスが対峙していた。
突如として庭に現れたアスデモスに、マナは動揺を隠せないでいる。
「あの……。貴女は……?
私に、何かご用でも…?」
「…呆れた…。
このおチビちゃん、自分が何者なのか全然わかってないようね」
「…え……?」
「――悪魔の姿見たら、警戒くらいしなさい!!」
アスデモスは、叫びながら片手に禍々しい魔力を溜め、マナに向かい放つ。
「キャアアア!!!!!」
ちょうどそこに、ホトがやって来た。
「!!
マナーッ!!!」
その時、マナの悲鳴と共に、彼女の体から光が放たれる。
その光が、魔力を相殺し打ち消した。
ホトも、マナ自身も何が起こったかわからず、ただ呆然とするのみだった。
僕は、マナの女神というこの世界の守り神のお使いで…彼女の命で、君を探して来たんだ”
―――“君は、女神様に選ばれた者でね。良かったら、僕と一緒に女神様のもとに来てくれないかな?”
‥そして自分は、いくら走っても疲れない不思議な体になった‥‥‥。
「…………」
「…漸く、大体は理解できたようだね。
自分が何なのか」
ルシファーは、静かに冷たく言った。
「‥‥俺は‥‥。一体‥‥」
「あと、君はもう死ねない。
この区域じゃ人間五十年とか云うらしいが、君はもう他殺されたり自殺でもしない限り50年どころか1000年も容易に生きれるよ…私達サタンとやりあう為にね」
「そんなの、ごめんだ!!
1000年も、神とやらのもとでお前達の相手をして生きるだなど……。
そもそも、俺には仕事があるし、恋人だってある!!」
「……仕事なんか、続けられると思うかい?」
ルシファーは無情に言った。
「まあいい、じきにわかる。
それより、今、私の仲間が君の恋人のお宅に向かっているようだけど?ほっといていいのかい?」
「――――っ……!!!
マナッ!!」
焦りに血相を変え、ホトはなりふり構わずマナの家に向かい全速力で駆け出した。
ルシファーも、無表情でその場から姿を消した。
その頃、マナの屋敷では、庭でマナとアスデモスが対峙していた。
突如として庭に現れたアスデモスに、マナは動揺を隠せないでいる。
「あの……。貴女は……?
私に、何かご用でも…?」
「…呆れた…。
このおチビちゃん、自分が何者なのか全然わかってないようね」
「…え……?」
「――悪魔の姿見たら、警戒くらいしなさい!!」
アスデモスは、叫びながら片手に禍々しい魔力を溜め、マナに向かい放つ。
「キャアアア!!!!!」
ちょうどそこに、ホトがやって来た。
「!!
マナーッ!!!」
その時、マナの悲鳴と共に、彼女の体から光が放たれる。
その光が、魔力を相殺し打ち消した。
ホトも、マナ自身も何が起こったかわからず、ただ呆然とするのみだった。