第12章 終わりなき世界で…
一方、ホトは買い出しの為に天上界と地上の境目まで来ていた。
もう暫くすれば地上まで降り立つという辺りまで行った瞬間、彼は感じ取った。
自分以外の何者かの、無数の邪悪な気配を。
仲間達のものではない。
多分、コレは――――…?
刀を鞘から抜きつつバッと振り向くと、そこには大群衆のサタンが。
それを率いるは……。
「久しいわね。坊や」
巨大な火竜に乗った、美貌の女性。
色欲の悪魔、アスデモス。
宿敵を前に、ホトは無言でにらみ据える。
「貴方、邪魔なの…。そろそろ、消えてもらうわよ」
美しく冷徹な声を合図に、悪魔の軍勢が飛び出した。
「…来るなら来い」
ホトも、ほぼ同時に飛び出した。
「仲間の大切な者がいる地上を!そして大切な者のいる天上界を、穢させはしない!!」
やがて、20分後。
同じ場所に浮かび上がるは、刀を構えた少年と傷だらけのサタンの軍勢。
そして、それを見届けるアスデモス。
悪魔達を、ホトがひとりで蹴散らしたのだ。
「なっ……これだけの軍勢が‥‥!」
「化け物か、あのガキは…?!」
「餓鬼だと思って、ナメるなよ!
これでも御前試合じゃ1度も負けた事がなかったんだからな!!」
ホトは、刀身に付いた悪魔の青い血を振り払いながら叫ぶ。
「お前達、よくやったわ。もうお帰り」
アスデモスが静かに命じた。
「アスデモス様‥」
「後は私がやる」
大勢の悪魔達の姿が消え、そこには火竜に乗ったアスデモスとホトのみになる。
もう暫くすれば地上まで降り立つという辺りまで行った瞬間、彼は感じ取った。
自分以外の何者かの、無数の邪悪な気配を。
仲間達のものではない。
多分、コレは――――…?
刀を鞘から抜きつつバッと振り向くと、そこには大群衆のサタンが。
それを率いるは……。
「久しいわね。坊や」
巨大な火竜に乗った、美貌の女性。
色欲の悪魔、アスデモス。
宿敵を前に、ホトは無言でにらみ据える。
「貴方、邪魔なの…。そろそろ、消えてもらうわよ」
美しく冷徹な声を合図に、悪魔の軍勢が飛び出した。
「…来るなら来い」
ホトも、ほぼ同時に飛び出した。
「仲間の大切な者がいる地上を!そして大切な者のいる天上界を、穢させはしない!!」
やがて、20分後。
同じ場所に浮かび上がるは、刀を構えた少年と傷だらけのサタンの軍勢。
そして、それを見届けるアスデモス。
悪魔達を、ホトがひとりで蹴散らしたのだ。
「なっ……これだけの軍勢が‥‥!」
「化け物か、あのガキは…?!」
「餓鬼だと思って、ナメるなよ!
これでも御前試合じゃ1度も負けた事がなかったんだからな!!」
ホトは、刀身に付いた悪魔の青い血を振り払いながら叫ぶ。
「お前達、よくやったわ。もうお帰り」
アスデモスが静かに命じた。
「アスデモス様‥」
「後は私がやる」
大勢の悪魔達の姿が消え、そこには火竜に乗ったアスデモスとホトのみになる。