第11章 悲壮なる開戦
「なるほどなぁー…」
納得し、チョルくんはうんうんと頷いた。
「俺なんか、あいつらに比べたらかなり薄いんじゃなかね?」
「えっ、どこが?充分だよ?」
ベルゼバブが、思わず即ツッコミをかます。
「チョルくんが来てから、このお城にぎやかになったもん。
チョルくんが構いづらい地味な子だったら、ここも違った環境になってたかも」
「そうそう。例えば、2代目ウォークマスターみたいなね」
「えっ…。あゆむは、構いづろうはなかよ?
うん、地味っちゃあ地味やけど‥‥。果てしなく。限りなく」
「あはは!ブリフォーとどっちが地味かなあ?」
ベルゼバブがチョルくんの知らない悪魔の名を口にする。
ところが。
「ブリフォー?そんな奴いたかしら?
それって、悪魔なの?」
「アニーお姉様ったら~!うちの騎士団の、たぁーっくさんいる将軍のひとりじゃん!
今日だって、(よく見たら)闘技場の集まりに来てたよ?!」
「ああ、あいつか。
ごめんごめん、だって目立たないんだものあの男!
あっははは!」
アスデモスは、思い出す素振りを見せながら声をあげて笑う。
よほど可笑しいのだろう。
「やーんっ、ひどおーい!」
ベルゼバブも、口ではひどいと言いながら楽しそうに笑っている。
そういう君もかなりひどいぞ。
(じ…地獄にも、じみおっておるんだなし……こいつぁあゆむどころじゃねー‥)
心で呟きながら、チョルくんはこうも思った。
女は怖いと。
「さーて、そろそろ仕事に戻らなくちゃ。
チョルくん、あんたも暇なら勉強または当番の仕事でもしてちょうだいね」
「なんなら、お部屋もお片付けしちゃったらどうかな??
チョルくんのお部屋、けっこうヤバスだよ?」
「もぉ~~~っ、しぇからしか!!マジうぜーから!
お前らは俺のオモニ(母さん)かし!!」
「オホホ、じゃあね~」
「ぐっばーい☆」
アスデモスは投げキッスを、ベルゼバブはウインクを残し、女性陣は立ち去っていった。
「‥なんなんよ、もー‥‥っ」
チョルくんは、ぐったりと脱力する。
「あいつら、ほんとに人間ば滅ぼそーとしとう奴なん……?
全然わからんから‥‥」
はぁ、と深い溜め息をついて。
「…マジでどげんしたらいいんよ。俺――‥‥」
納得し、チョルくんはうんうんと頷いた。
「俺なんか、あいつらに比べたらかなり薄いんじゃなかね?」
「えっ、どこが?充分だよ?」
ベルゼバブが、思わず即ツッコミをかます。
「チョルくんが来てから、このお城にぎやかになったもん。
チョルくんが構いづらい地味な子だったら、ここも違った環境になってたかも」
「そうそう。例えば、2代目ウォークマスターみたいなね」
「えっ…。あゆむは、構いづろうはなかよ?
うん、地味っちゃあ地味やけど‥‥。果てしなく。限りなく」
「あはは!ブリフォーとどっちが地味かなあ?」
ベルゼバブがチョルくんの知らない悪魔の名を口にする。
ところが。
「ブリフォー?そんな奴いたかしら?
それって、悪魔なの?」
「アニーお姉様ったら~!うちの騎士団の、たぁーっくさんいる将軍のひとりじゃん!
今日だって、(よく見たら)闘技場の集まりに来てたよ?!」
「ああ、あいつか。
ごめんごめん、だって目立たないんだものあの男!
あっははは!」
アスデモスは、思い出す素振りを見せながら声をあげて笑う。
よほど可笑しいのだろう。
「やーんっ、ひどおーい!」
ベルゼバブも、口ではひどいと言いながら楽しそうに笑っている。
そういう君もかなりひどいぞ。
(じ…地獄にも、じみおっておるんだなし……こいつぁあゆむどころじゃねー‥)
心で呟きながら、チョルくんはこうも思った。
女は怖いと。
「さーて、そろそろ仕事に戻らなくちゃ。
チョルくん、あんたも暇なら勉強または当番の仕事でもしてちょうだいね」
「なんなら、お部屋もお片付けしちゃったらどうかな??
チョルくんのお部屋、けっこうヤバスだよ?」
「もぉ~~~っ、しぇからしか!!マジうぜーから!
お前らは俺のオモニ(母さん)かし!!」
「オホホ、じゃあね~」
「ぐっばーい☆」
アスデモスは投げキッスを、ベルゼバブはウインクを残し、女性陣は立ち去っていった。
「‥なんなんよ、もー‥‥っ」
チョルくんは、ぐったりと脱力する。
「あいつら、ほんとに人間ば滅ぼそーとしとう奴なん……?
全然わからんから‥‥」
はぁ、と深い溜め息をついて。
「…マジでどげんしたらいいんよ。俺――‥‥」