第13章 ウェッジの怒り
一行は、飛空艇であてもなく空を進んでいた。
その最中、ウェッジがこんな事を言い出した。
「なあ、そろそろ本格的にアルテマの封じられた神殿を目指してみねえ?」
「そうだね……、情報収集はしたんだし。真剣に探してみようか」
ローラがそれに賛同した。
「どこにあるかは知らないが、飛空艇で空から見渡せばいずれ見つかるだろうしな」
ククロが言った。
「よし!けってーい!」
ウェッジが意気揚々と言ったその時、ルカが突然その場で倒れてしまった。
「ルカ?!」
ウェッジはびっくりして、ルカのもとに駆け寄った。
ローラがルカの上体を起こすと、顔が非常に真っ赤だ。
額に手を当ててみると、かなりの熱さだ。
「熱がある……それも高そうだ」
ローラは言いながら、ぐったりとしているルカをおんぶした。
「トディ、この辺に休める所は?」
「助かった……近くに町が見える。そこの宿屋に泊まろう」
下を見れば、すぐ近くに町がある。
ウェッジもローラも少しホッとした。
「じゃあなるべく早く行こう。ルカが苦しそうだ」
四人はすぐさま町につくなり宿屋に泊まり、ルカをベッドに寝かせた。
ローラがケアルやケアルラやケアルダをかけ続けたら、ようやくルカは具合が落ち着いて眠る事ができた。
「良かった…。私の治癒魔法でも効いて」
ローラはとても安堵したようだ。
「それにしても、ルカって体弱いのかな?しょっちゅう熱出すし…治らないのかな?」
「残念ながら、治すのは無理に等しい」
ウェッジの言葉に、ククロが返した。
「治せないってどういう事だよ?」
「ルカが熱を出すのは、おそらく生まれ持った絶大な魔力に体の成長が追い付いていないからだ。こればかりは、どんな薬でも治癒魔法でも治せない」
「そうか……」
ローラが切なそうな顔でうつむいた。
「じゃあ、大きくなれば治るってことは?」
「その可能性は大いにある」
ウェッジの台詞に、ククロは希望をいだきながら返した。
「今回のように、ムリをして倒れるということもなくなるだろうな」
「そっか…」
ウェッジは、ベッドですやすや眠るルカに目を向けた。
「こんな小さいのに、かわいそうだな…」
「そうだね。私達の足を引っ張りたくなくて、ムリをしてしまったのかも…」
ローラはしんみりした顔になった。
「とりあえず、元気になるまでゆっくりと休ませようか。ルカ寝てるし僕達も寝よう」
「そうだな」
「そうだね…」
その最中、ウェッジがこんな事を言い出した。
「なあ、そろそろ本格的にアルテマの封じられた神殿を目指してみねえ?」
「そうだね……、情報収集はしたんだし。真剣に探してみようか」
ローラがそれに賛同した。
「どこにあるかは知らないが、飛空艇で空から見渡せばいずれ見つかるだろうしな」
ククロが言った。
「よし!けってーい!」
ウェッジが意気揚々と言ったその時、ルカが突然その場で倒れてしまった。
「ルカ?!」
ウェッジはびっくりして、ルカのもとに駆け寄った。
ローラがルカの上体を起こすと、顔が非常に真っ赤だ。
額に手を当ててみると、かなりの熱さだ。
「熱がある……それも高そうだ」
ローラは言いながら、ぐったりとしているルカをおんぶした。
「トディ、この辺に休める所は?」
「助かった……近くに町が見える。そこの宿屋に泊まろう」
下を見れば、すぐ近くに町がある。
ウェッジもローラも少しホッとした。
「じゃあなるべく早く行こう。ルカが苦しそうだ」
四人はすぐさま町につくなり宿屋に泊まり、ルカをベッドに寝かせた。
ローラがケアルやケアルラやケアルダをかけ続けたら、ようやくルカは具合が落ち着いて眠る事ができた。
「良かった…。私の治癒魔法でも効いて」
ローラはとても安堵したようだ。
「それにしても、ルカって体弱いのかな?しょっちゅう熱出すし…治らないのかな?」
「残念ながら、治すのは無理に等しい」
ウェッジの言葉に、ククロが返した。
「治せないってどういう事だよ?」
「ルカが熱を出すのは、おそらく生まれ持った絶大な魔力に体の成長が追い付いていないからだ。こればかりは、どんな薬でも治癒魔法でも治せない」
「そうか……」
ローラが切なそうな顔でうつむいた。
「じゃあ、大きくなれば治るってことは?」
「その可能性は大いにある」
ウェッジの台詞に、ククロは希望をいだきながら返した。
「今回のように、ムリをして倒れるということもなくなるだろうな」
「そっか…」
ウェッジは、ベッドですやすや眠るルカに目を向けた。
「こんな小さいのに、かわいそうだな…」
「そうだね。私達の足を引っ張りたくなくて、ムリをしてしまったのかも…」
ローラはしんみりした顔になった。
「とりあえず、元気になるまでゆっくりと休ませようか。ルカ寝てるし僕達も寝よう」
「そうだな」
「そうだね…」