第9章 ずっと、これからも…

「お頭…。ありがとよ。」

ウェッジは目に涙を浮かべて微笑んだ。

「もう大丈夫だから。何があっても、生き抜くから……。心配しなくても大丈夫だぜ。」

『バカ野郎!お前みてーな半人前、目を離せるかよ?!』

そう言いながらも、お頭は笑っていた。

透けた大きな手がウェッジの頭を撫でる。

『がんばれよな!光の戦士サマ!負けんなよっ!!』

お頭の姿は、スウッと消えていった。

明るい声の余韻が残る。

「うん。何があっても負けないよ……。だから…」

ーーーだから、これからも見守っていてくれよな。

ウェッジは、お頭のいた場所に微笑みを向けた。
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