第8章 とあるシーフの昔話

「ごめんなさいです、つらいことお話させてしまって……。」

ルカは申し訳なさそうに謝った。

「気にすんなよ。昔の話さ」

そうウェッジは言ったが、ルカの心には陰が残った。

仲間の、明るさの裏に隠された闇を知ってしまったからーーー……。
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