第7章 天駆ける旅

預言者ルカーンが光の戦士を見つけたという噂は、あっという間に世界中に広まった。

もちろん、町の教会のギード神父の所にも。



「ついに見つかりましたね、この世の暗黒を祓う四人の光の戦士。私は、あなた達かなと思っているんですけど…。」

紅茶を飲みながら、ギード神父が言った。

「そうだよ。私達は本当の光の戦士だったみたいで。」

ローラがそれに答えた。

「わあ!やっぱり!スゴいですね、ルカ君の直感が当たりましたね!ルカ君は預言者ルカーンに勝るとも劣らないチカラの持ち主なんですね!」

「えへへ…。」

ギード神父にほめられて、ルカははにかみ笑いを浮かべた。

「でも、ウェッ君は光の戦士なのが嫌だったみたいだったな。それも具合悪くなるくらいに。」

「あっ、しっ、シーッ!!」

ククロがばらしたことに、ウェッジは大慌てだ。

それを見たギード神父は、ちょっぴり切なそうな顔をした。

「そうなんですか…。世界中の人々の期待を一身に背負うのですから、重荷ですよね。私が代わって差し上げられたらどんなにか。」

「違うよギード神父!確かに嫌だったしなんでオレがって思ったけど、今は皆がいるから頑張ろうって思ってるぜ?だからいいんだ、本当に。」

慌ててウェッジは言った。

するとギード神父は安堵したような顔になった。

「そうですか…。頑張って下さいね。応援してますから。ところで、究極魔法の封じられている神殿は見つかりましたか?」

「いいや、まださ。小さい時ギードといっしょにルーラさんに乗せてもらった飛空艇みたいなのがあれば、空の上から探せて楽なんだけど…。」

ローラが言った。

「飛空艇って何ですか?」

ルカが質問した。
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