第6章 戦士達の絆

四人は、クレセントレイクの町にやって来た。

その町は名前通り、三日月のような形の川に囲まれてその中心に存在している。

『預言者ルカーンは三日月を目指すと言って旅立った』という情報をギード神父から聞き、三日月という言葉をヒントに四人はこの町を目指したのだった。

「でもよ、本当にこの町に預言者ルカーンがいるのかな?三日月ってだけじゃこの町とは特定できないぜ?」

ウェッジがいぶかしんだ。

「そうだね。でも、三日月っていうとこの町の事しか浮かばなかったし…。この町を囲む川は三日月のような形状だからね。」

ローラが言った。

「とにかく、預言者ルカーンを探して、僕達が本当に光の戦士かどうか聞こう。アルテマの封印されている神殿のことはその後だ。」

ククロが抑揚のない声で言った。

「……………。」

ウェッジが何やら追いつめられたような顔でうつむいたのを見て、ルカは尋ねた。

「ウェッジさん、どうしたんですか?もしかして…不安なんですか?」

「別に…。なんでも。」


「大きな不安を胸に秘めておられるのか?光の戦士よ。」


後方から話しかけられ、四人が振り向けばそこには白く長い髭の青い大きな帽子を被った老人が立っていた。

音もなくそこにいたので、四人とも驚いた。

「貴方は、まさか…。」

「そう。私が預言者ルカーンじゃ。」

ローラの問いに、老人ーーー預言者ルカーンは答えた。
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