-
俺より8歳年上で、ガッツリ社会人で、つまりは大人の女性やで?
-
それやのに、ヒナの反応がいちいちツボ。
-
俺なんかヒナからしたらただのガキやろけど、
-
それでも俺、ヒナがドストライク過ぎてどうにもならん。
-
ルイ
(…ほんま、ケーキくれた飼い主が女で良かったわ…)
-
もしも男やったら…って思うと、やっぱり心配や。
-
ルイ
……
-
もしも俺が、
-
ずっと年下の俺がヒナに告白したら、どんな反応するんやろな…。
-
たぶん困ったように笑うか、
-
ま、普通に考えてそんな感じやろな。
-
ヒナは、俺のこと弟みたいにしか思ってないやろから。
-
優しいから、俺のことスパッと切れんで、たぶん難儀するわ。
-
ルイ
(…難儀するやろから、)
-
きっと困らせるやろから、気持ち伝えるのも躊躇う。
-
今は当たり前のように向けてくれるヒナの笑顔が見れんくなるなら、
-
もういっそ、ずっとこのままがいいのかもしれん…とも思ってしまう。
-
ルイ
(うー……またバグる)
-
ヒナが他の誰かのものになるとか、想像しただけでもちょっとヤバイのに。
-
当たって玉砕するのも怖い。
-
ルイ
……
-
ルイ
……ミサンガって、切れたら願い叶うんやっけ…?
-
ルイ
……、
-
…なによ、それ。
-
やっぱり、そこそこジンクス信じてるで、俺。
-
ルイ
……
-
ルイ
(…弱虫やな、俺)
-
笑ってしまうくらい、弱虫やん。
-
vol.2 END
タップで続きを読む