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レンハルカ、来い。
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ハルカ
え、あの…っ、
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レン
……
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レン
悪いが、これに乗って帰ってもらえるか？
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ハルカ
え、あ、あの、でも、
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ハルカ
お兄さんやアイリは…？
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レン
ちょっと…、やっぱり少し気になるから、
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レン
アイリを大学まで迎えに行ってくる。
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ハルカ
…えっ、
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ハルカ
あ、はい…、
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ハルカ
分かりました…。
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レン
いつもは、家に帰ってからお母さんの病院に行くのか？
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ハルカ
はい、先に洗濯物を入れてから…、
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レン
悪いが、今日はちょっとそれを変更して、
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レン
一旦家には帰らずに、先にお母さんの病院に行って、こっちから連絡が入るまではそこで過ごしててもらえねーか？
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ハルカ
…わ、分かりました…。
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レン
今一人で家に帰るよりは、病院なら人もたくさんいるし、安全だろうから。
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レン
色々とこっちの気になることがはっきりしたら、後でアイリと病院まで迎えに行くから、
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レン
それまでは、おまえの安全のためにも言うことを聞いてくれ。
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ハルカ
はい、分かりました…！
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レン
ここから病院までだと、幾らあればタクシー代が足りる？
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ハルカ
え、えと…、
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ハルカ
たぶん、5000円あれば十分だと…、
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ハルカ
あの、お金は持ち合わせてますので、
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レン
…運転手さん、ちょっといいか？
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レン
これで目的地の病院の真ん前まで行ってくれ。
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*
はいっ、承知しました、
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*
今、お釣りをお渡ししますので、
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レン
釣りはいいから、取っておいてくれ。
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レン
その代わり、こいつがちゃんと病院の中に入るまで見届けてやってもらえねーか？
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*
はい、あの…、
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レン
ちょっと、色々と事情があって…、
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レン
どうしても無事に送り届けたいんだ、頼めるか？
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*
…はい、かしこまりました！
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ハルカ
お兄さん…、あのっ、
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ハルカ
私のことよりも、あの、色々と大丈夫でしょうか…、
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レン
大丈夫だ、心配するな。
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レン
それよりも、最後まで付き添ってやれなくて悪い。
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レン
こっちからも後で連絡を入れるつもりだが、
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レン
無事に病院に着いたら、アイリに一言連絡入れてやってくれ。
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ハルカ
はいっ…！
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レン
…じゃあ、また後でな。
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レン
……
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レン
（…『お兄ちゃんは心配性なんだから』って、）
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レン
（頼むから、いつもみたいに笑って言ってくれよ？）
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